3度目のフィリピン滞在記6
2018/2/24 Sat. Baguioへのドライブ
朝。ヘンドリックどうやって帰ったのかな。Ianが送ったのかな。管理人さんが朝ごはんつくってくれた。インディカ米、目玉焼き、リングィッサ(スペイン風ソーセージ)、野菜、茄子の焼いたん(激ウマ)というフィリピン風。ちょいとヨガ、Ianとジャムる。ボブ・ディランーーその答えは風の中さ、風が知ってるだけさ(清志郎バージョン)。しばし「他言語に訳された歌」の話。かえるさんの「Let’s Dance」。ディビッド・ボウイを全部ポ語で歌うポルトガル人Seo Jorge etc…
Ianちに可愛いねこ見に行こうかとか、PSAUのキャンパスにある森でphoto sessionしようかとか、いろいろ言ってたけど、何をするにも暑すぎるので高原リゾートBaguioまで直行することに。新しい高速が出来てるから、4、5時間で着くだろう、と。料金所はETC方式ではなく、人がいました(懐かしい。暑い中ご苦労様です)。2年来なかっただけで、いろいろ変わってるなぁ、躍進するフィリピン社会。なんてったって国民の平均年齢が27歳とかだもの(日本は47歳ぐらい)。スマホとSNSのある高度成長期な感じ。
車中、みんなに日本名つけて遊ぶ。Chescaは知恵子(チャコちゃん)、Joeeは順子、Ianは伊右衛門w。そういえば石川五右衛門の釜茹でとルソンの壺と千利休の切腹についてJoeeに解説したな(なんの話してるねん)。
山道は初めてといってたJoeeだけど、けっこううまいやん!実際、乗ってて全然怖くないし。帰りはBaguioでのライブ後すぐ夜中のドライブでManilaまで帰るから、そっちはIanが担当するらしい。「雪山ドライブでもおまかせよ」って言ったら「わー、運転お願い!」って言われてたけど、今回は国際免許とらなかったし。。。Ianがいてくれて、めっちゃ助かる!
ライオンズクラブが作った巨大獅子頭モニュメントで休憩。Baguioはいちごが名産みたいで、いちごタホーーやらかい豆腐をタピオカと潰したいちごといちごジャムと混ぜたあったかいスナック40phpうまかた。
すんごい景色。朽木の山と、スイスアルプス(雪なし)が混ざった感じ。この迫力、うまく写真に収まらない。「夏の首都」と呼ばれる高原リゾートは、思ったよりでかい街(坂だらけでサンフランシスコぽい)で、ハイシーズンの軽井沢的に芋の子洗い状態。なんでもFlower Festivalがあるらしくて、家族連れとかがドっと繰り出してる。昔、広告業界で働いてたというChescaは「伝統的なお祭りじゃなくて、お金儲けの町おこしイベントね。わたしのクライアントは高級ホテルで、バカなコピーを書きまくったものよ。大切な人と、家族と、友人と、特別な時間を過ごしませんか?とかw。アホくさいしストレスはんぱないからすぐやめたけどね」ーーわたしもやってました。しかも8年も! こんなとこでもChescaとは話合いますね。「Yukoは未来の自分像よ!」と言ってくれてる33歳。恐縮です。
Baguio中心地にある「木のアートセンター&レストラン群」で軽食。ここ、中西美穂さんが言ってたとこだ、来れた! トム・ソーヤとホセ・リサールとコルディリエラの人々がサイケ空間で出会った。。。って感じ。フィリピン風チャプスイ頼む。しっかり苦いゴーヤとか茄子とか地野菜とか赤米ごはんとか、やたらうまい。バナナベリーのスムージー激ウマ。さっきまで下界と変わらず暑かったけど、日暮れてくるとすーっと涼しくなる。さすが避暑地。人なつっこい雄猫がMatiを飛び越えた!
紹介されたDott(清志郎に激似)のライブがあるというので、アーティストCat(ねこを名乗る女性って多いのね)と中央広場へ。あいかわらず風邪ひきさんなので、途中ドラッグストアで風邪薬、リフレッシュのための目薬(涙ロートみたいなん)、喉のくすり(舐めるのではなく水で飲む。眠くなるので寝る前に飲め、と)購入。Chescaが助けてくれるので、買い物は一瞬ですむ。一人だと石鹸一個買うにも要領得なくて半日かかったりするからね。それも旅の醍醐味ですけど。化学メーカー社長令嬢のChescaはいろんなサプリを持ってる。コーヒー飲む時間ない時に一発で目が覚めるカカオのカプセルとか。借りたかゆみ止めもよく効いたしな。。。そか、かゆみ止めも買えばよかったんだ。
60’sのコピーバンド(ビートルズ、オーティス・レディング、ビーチボーイズetc)がご機嫌で、ハンサムなスーツ男子たちで(なぜかシマクマガンホーズを想起)、チップを50php。終わると別ステージでサウンドシステムが鳴り出し、女学生?の集団がダンス。この2、3ステージあとにDottのバンドがやるらしいので見ようってことになってたけど、いつのまにかホテルにチェックインしようってことに(こういう風に見えない予定変更にさらされることって外国でよくありますね)。
空気が乾燥してて、やたら喉が乾く。「ちょっと水買ってきます」と離脱(こういう時、Ianだったら「何かいるものない?」って絶対きくよな。わたしはまだまだです)。雑踏の中、一人歩き。水買って、大好きなスパイシー揚げピーナッツ(20php)を路上販売から買って。。。うっわ、今回の旅で一人歩きって初めてですやん! そういえばジプニーにも電車にも乗ってない! ホテル泊まるのも今日が初めてだし。短い時間だったけど、いろいろ感慨深かった。後からきいたら「Yukoは自由を求めてどっか行っちゃったんじゃない?」と噂されてたらしいw 「一人になりたいときは遠慮なく言ってね!」「はい、そうします。お気遣いありがとう」。
箱根?神戸?って感じの急坂を宿泊先Villa Silvinaへ。可愛いホテルですやん。やたら西洋古典美術があるのと、オーナーさんが魚好きっぽいのが特徴? 細馬宏通著「介護するからだ」(医学書院)の表紙に使われてる「エロスに誘惑されるプシケ」(?)の彫刻を写真にとったものが部屋の前に飾られていた。
キングサイズのベッドひとつ(IanとJoee用)とシングルベッド2つ(Chescaとわたし)、テレビつき(すぐ充電確保のため消されちゃったけど)、やっとこさのwifi環境(細っそーい。Angelesでは断線環境だったんで、それでもありがたい)。なんとお湯の出るヒーター付きシャワー!これで一人500phpですからねぇ〜。
明日の会場を見に行こうって話になってたんだが、人出がすごすぎてタクシーがつかまらない(Joee:夜は危ないから運転したくないわ)ので、大人しくホテルで晩ごはん食べることに。日本だと、こういうリゾート飯ってチャラくてまずいくせに高いのが相場だけど、驚くべきうまさ!シニガン(すっぱめ)にマッシュルームスープ(癒される優しい味〜)、サラダ、揚げ春巻き、アドボにごはんたっぷり。ことに茄子を卵と焼いたんは、わたしの大好物ポークピカタに激似の味。Joeeがレシピを教えてくれる。茄子を丸ごとよく焼いて、焦げた皮を水にとって剥いて、溶き卵を絡めて焼くの。。。絶対やります! ベジタリアンと旅すると、いろいろ教わることが多くて得だな。
食卓の話題は「わたしの好きなイケてるアート男子」w 彼女らはYCAMとかIAMASのことはよく知ってるけど、河原温は知らなかったので解説。
犬はダメとホテルからは言われてたらしーけど、犬づれできちゃいました。Ianが「犬いるんでしょ?って言われたら、英語わかんないふりして」と。でも、時々ガーデンレストランとこに繋いでるかと思ったら、やっぱりお部屋に入れたりして、なんかゆるゆる〜(日本だと間違いなく警察呼ばれるよな)。あと、こっちの人は相当良くしてもらったとしても、大げさにお礼を言ったりしないぽい。日本だと感動するぐらいお世話になると「ほんとーにお世話になりました! ほんとにほんとにありがとうございます!」って感じになるけど、こっちの人はサラっとしてるの。思うに、良くしてもらったら言葉じゃなくて、次にお返しをするという実行派なんだろうなー。
キングサイズのしっかりしたベッドというのは、それだけで一つの部屋なんだな、と思う。Ianがギターをひく。ジャムる。持ち込みのハニーワインとタマリンドワインをらっぱ飲み。お菓子とおつまみ。おしゃべり。
女性のためのMAX講座をやってよ、来週!w スマホボイスメモの面白録音対決(Joee:ネパール寺院、わたし:長谷寺の読経、とか)。なぜかP部の話になって「チョコレイトディスコ」を踊るわたくしw などなどひとしきり盛り上がり、シンデレラ睡眠とはいかないまでも、午前1時には寝る体勢に。ワクワクしながらヒーター付きのシャワーをひねったら、微妙にぬるいのは最初の数秒だけで、あとは水だった。