![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64104593/rectangle_large_type_2_0d38253baf49c83e33a89329906999ac.jpeg?width=1200)
山ペンギン 17 薬局にて
アレルギーのせいか鼻水が止まらない。
オレは季節ごとに受診する耳鼻科にかかった。
「ジェネリックにしますか?」
できたらそうじゃない方がいいな・・。
ただ、世間の風潮というか国策はジェネリックに。
「元のメーカーが出した薬と、ジェネリックはどう違うんですか?」
イマド、聞くかそれを。
「主成分は同じですが、錠剤を形成する成分、たとえば、錠剤を形作る粉や、それをまとめる糊の働きをする成分など、いわゆる添加物が違いますね。ただ、国は同じもの、として製造の許可を与えてできている医薬品です。」
「じゃあ、体の中の溶け方とか、体の中への入り方とか、もしかして違うんですか?」
「正直、全く同じとは言えませんね・・・。」
イマド・・もうやめてくれ・・。なんか他の患者さんたちがざわざわしている・・。
「ですが効力はほぼ同等と言っていいでしょう。」
丁寧な薬剤師かもしれないが、細かく伝えすぎなんじゃないのか・・。
「あなた、信頼できます!」
ペンギンのお墨付きが出た!
ただ、薬もらうのはオレなんだよ。
処方されているのは「▽レ○オン」なんだが、別に耳鼻科でもらう必要も本当はなかった・・。これ市販されている。
ていうか、夜症状ひどくなるから、夜眠くなるやつがよかったな・・
「ザ○ザ▽」とか・・。
「伏字が多すぎませんか。」
今でるか女神!
「カメレオンかざわざわか、に見えますよ。」
「仕方ないでしょう・・。医薬品名ですから」
実世界と関係のない会話も出現。
「漢方という方法もあるのです。」
オレは処方せん、もうもらってるんだよ。
「漢方というものは、構成生薬が少ないほど早く効く。多いほどゆっくり体質改善していく、そう言われています。」
それを今教えてくれてどうするんだ。
「もちろん例外もあります。」
あんたの存在がすでに例外だよ。
そのうち、室内で調剤している薬剤師に向かって
「あなたが使っている薬さじは、金ですか?銀ですか?」と問いかけている。
「アルミですー。」
どんだけ真面目なんだ。
毎年のことだが、問診票を渡されて記載。
ジェネリックを今回はスルーした。
「あのー。ジェネリックしか在庫がないんですが、お取り寄せでよろしいですか?」
選択肢がないだろう。今症状でてるから受診してるんだよ。
結局ジェネリックで薬を受け取った。
「お大事にー。」
そう思うなら欲しい薬は置いといてくれよ。