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わからないというより気にならない。この素晴らしき鈍感力。(霊的な話)

これは本で読んだ話なのですが、
怪奇現象が起こっても気にしない人、感じない人は気が付かないという話。

あるビルの中にある店舗。
その上の階は空き店舗なのに、いつもいつも天井からバタバタと大きな足音がする。
それを聞いて(感じて)いる従業員は当たり前だが恐怖心から、普段の仕事に影響してしまう。

たまりかねた一人が店長に相談すると、店長曰く。
「ああ、本当、まったく・・。誰もいないのに、足音うるさいよね。」

とそれだけだった。

ところで私は若い時から耳鳴りがしていた。耳鳴りは夜の静かな時に余計聞こえるものなのだが、私はその音を聞きながら、
「今日も虫の声がにぎやかだなあ」とほぼ意識せずに思っていた。

その虫の声が季節を問わず聞こえていることに気づいたのは、おそらく耳鳴りがするようになってから何十年とたってのことだと思うが、それは幸せな話だといまさらながらに思う。

結局は「鈍感力」という話だ。

ちなみに耳鳴りだと気づいた今も「虫の声」だと無意識化に思っており、現在は耳鳴りどころか、複数のねこの夜鳴きに私の聴力は大きく奪われている。
もちろん眠れない。ねこも私も。

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