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掌にあたたかきもの二月尽(←拙句(^_^;))
ヘルプマークをつけていたご婦人がいらしたので席を譲った。するとお礼の言葉とともに飴ちゃんを頂戴してしまった。
もちろん辞退などせず、ありがたく感謝と共にいただいた。きっとこんな場面がしょっちゅうあるので、そのときのためにいつもお礼の飴を用意していらっしゃるのだろう。何だかすごく温かい気持ちになった。席を譲るなんて当たり前のことだが、そのありがたみをちょうどよい塩梅で返せるそのご婦人は本当に素敵な方だ。そう言えばメイクもきれいに施しておられ、春のような印象の方だった。
飴など結構ですと言われる方もいるだろう。だが、私は比較的こんなご好意は素直に喜んで受け取ることにしている。せっかく向けられた思いを付き返してしまうのは遠慮でも何でもない、ただの無神経だと思うからだ。
よく何かを差し上げたときに、ありがとうも言わずに「そんな、悪いわ」などといつまでも言っている人がいるが、そんな対応をされると寂しくなってしまうし。
ちなみにこの飴はしばらく取っておくことにした。いよいよ心が疲弊してしまったときにいただこうと思う。きっとあの日のぽかぽかとした心持ちが再現される気がするので。
あっ、花のくちづけってはじめてなので、どんな味がするかも楽しみなのです。