母のマスク 〜マスク雑感〜
町のドラッグストアやスーパーにも、普通にマスクが並ぶようになった。数千円で売られていた高額箱マスクも値崩れしているようだ。影もかたちも無かったものが、出るときにはこうも一気に出てくるんだからまったく憎い。
入手困難のあいだ、ニュースサイトでマスクについてチェックしていたら、じきにマスク情報で埋め尽くされるようになってしまったのだが、次々に考案されグレードアップしていく “手づくりマスク” の記事を読むのがとりわけ楽しかった。
マスク難民がドラッグストアに何時間も並んだり店員を恫喝したり、フリマサイトで高額転売マスクを買ったりしている間に、手づくりの猛者たちは知恵と工夫で次々にユニークなマスクを生み出していった。
手づくり派はもうマスク不足など怖くない。かく言う私にも“ギョーザマスク”があるし。
以前は、色付きのマスクをつけることすら若干抵抗感があったように思う。しかし、今回の事態が人々の「マスクは白いもの」という固定観念を取り払い、わずか3か月程度のうちに「なんでもアリ」となったのだ。新たなファッションアイテムが誕生したと言えるかもしれない。
私の母・みちこ(78)もこの間、マスク製造工場と化していた。
好きな外出がままならなくなり、しばらく気がふさいでいる様子で心配したけれど、マスクを作りはじめたら楽しくなったようでずいぶん元気になった。不足、不便も悪いことばかりではない。マスクよありがとう。
先日、数週間ぶりに会ったら仰天するほどたくさん持たされた。以下はそのうちのいくつかです。
・シンプル系
いざ使うとなったらやはり一番無難
・柄物
カントリーキルトマーケット(西荻窪)に、これら可愛い生地を探しに行くのがまた良い散歩と目の保養になったようです^^
・突然の赤毛のアン柄
本人は気に入っていて、いくつも作っていました…
・ハデハデプリーツマスク
・浴衣地
・絣
・ 波兎
・カメラ柄
写真家のオット(※私の)用にと
そしていちばんの問題作
海外ブランドのマスクの記事に触発され作ったもよう。覆面パーティでもなければ使う機会は無さそう。母よ…
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