【Vol.1】グローバル女子への道②:政治と経済と男と女
グロ女を目指すべき理由
なぜ私達は今、グローバル女子(グロ女)を目指し、世界に目を向けるべきなのでしょう。その答えをひも解いていくために、まずは今の日本における女性の現状を見てみましょう。
わかりやすく理解できるのが、ジェンダーギャップ指数です。ジェンダーギャップ指数とは、簡単に言うと男女の格差を数値化したものです。世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が2006年から毎年公表しているもので、経済・教育・健康・政治の4分野のデータから構成されており、「0」が完全不平等、「1」が完全平等を表します。
日本の2024年のジェンダーギャップ指数は、なんと146ヵ国中118位。過去最低だった2023年よりも順位を7位分上げたものの、引き続き先進国G7の中では最低レベルです。アジア諸国の中では韓国や中国、ASEAN諸国よりも低い結果となっており、順位は2006年の公表開始以来最低でした。これはショッキングですね。
分野ごとに見てみると、どうやら4つの分野の中でも特に順位が低いのが、政治と経済のようです。なぜそこまで順位が低いのでしょうか?
●ジェンダーギャップ指数(政治編)
まずは政治を見てみましょう。
以下が、諸外国の国会議員に占める女性の割合の推移です。
国会議員に占める女性の割合(男女共同参画白書:令和4年版)
o スウェーデン 46.1%
o フランス 39.5%
o ドイツ 34.9%
o イギリス 34.5%
o アメリカ 27.9%
o 韓国 18.6%
o 日本 9.7%
日本の女性国会議員の比率って、世界的に見るとこんなに低いの?
そう思った方も多いのではないでしょうか。
最近しばしば日本の女性政治家の名前がニュースに上がったりするので、何となく女性政治家が増えてきているのかなという印象を持っているかもしれませんが、それでもデータを見る限り、日本の女性国会議員の比率は過去5年間横ばいです。
企業で偉い役職に就いている人や、テレビの国会中継に映るような政治家を
イメージしてくださいと言われたら、どんな人が頭に思い浮かびますか?
私は、50代~60代くらいの、背広を着た(そう、ここはあえてスーツではなく背広と言わせてください)中高年男性が目に浮かびます。こんなイメージが思い浮かぶのは私だけではないはず。でも日本に住んでいると、これが当たり前と思ってしまい、疑問にも思いません。
もちろん、しばしばテレビや雑誌などで、キラキラと活躍する女性国会議員や女性社長が話題に上がることもありますが、なぜ話題にあがるのかというと、女性社長や女性国会議員が珍しいからです。
「偉い役職に就いている人や国会中継に映る人=中高年男性」という図式は、日本では当たり前かもしれません。でも日本という国を一歩出て見たら、これは必ずしも当たり前ではないのです。ちょっとショックじゃないですか?
世界では、女性政治家達がどんどん活躍の場を広げているのです。
●ジェンダーギャップ指数(経済編)
では次に、経済はどうでしょう。
様々なデータから議論ができますが、経済を回す原動力の一つという視点から、企業のリーダー職や管理職(いわゆる「指導的地位」と言われるポジション)に就いている男女の比率を見てみましょう。
何となく女性よりも男性比率の方が高いのだろうな、という感覚はあるかと思いますが、図表①-2を見ると、その勘は大当たり。
日本は国際的に見ても、女性の管理職の割合が圧倒的に低いのです。
(出典:20200731danjogaiyo (shugiin.go.jp))
ドメスティック女子(ドメ女)のあなた、その通りです。現状に安住するだけだと、世界の傾向はなかなか見えてきません。
まずは、現状に疑問を持つことから始めてみませんか?
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