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【Vol.4】エンパワー②:GIVEがもたらすハッピー感覚

さて、前章では、

Give and Take(ギブ・アンド・テイク)
Give and Give(ギブ・アンド・ギブ)
Take and Give(テイク・アンド・ギブ)


という、3つのアプローチを紹介しました。
この中で、一番あなたにハッピーな感覚をもたらすのはどれだったか、覚えていますか?

そう、2つ目の Give and Give(ギブ・アンド・ギブ)です。
惜しみなく相手に与えるという行為は、まわりまわって、自分自身を幸せにするんですね。

え、どうして?そう思った方は、前章をご覧ください。



「GIVE」するチャンスはどこでもある

海外では、与える・助ける・貢献するという「GIVE」のハードルは高くありません。特にアメリカでは、ちょっと意識しながら探してみると、気軽にボランティアやチャリティーに参加できる機会が、そこかしこにあります

例えば、全米ガールスカウト連盟が主催するクッキー販売。活動資金集めのために、毎年春頃にスーパーやショッピングモールなどで、さまざまなクッキーを販売しているのを見かけます。職場などでも、「うちの娘がガールスカウトに入っていて、今年もクッキーを売らなきゃいけないのよ~。ちょっと買ってくれない?」などと言って、同僚にオーダーをお願いしていることも珍しくありません。

クッキーは若干割高なお値段ではありますが、とってもおいしい。大体どんなアメリカ人でも一度は買ったことがあるので、「あなたのお気に入りのガールスカウトクッキーの味は?」と聞くと、こぞって「私のイチオシは…」と返事がかえってきます。

ちなみに私の一番のお気に入りは、下記の写真の左から3つ目の紫の箱、Samoresです。ココナッツフレークとチョコレートがいい感じ。(カロリーは見ないことにします)

春の風物詩・ガールスカウトクッキー


春と言えばガールスカウトの季節。では、冬はどうでしょう。

クリスマスの時期には、サルベーション・アーミー(救世軍)が主催するエンジェルツリー・プログラムという、恵まれない子供達へクリスマスプレゼントを提供する機会があります。職場やデパートなどにあるクリスマスツリーには、七夕の短冊よろしく、子供達からのプレゼントのお願いリストがびっしり。

リストを吟味して、「この子に何かプレゼントしたいな」と思ったら、その短冊を取り、プレゼントを購入して担当者に手渡す…という仕組み。

なんとも画期的ですよね。

子供達のプレゼントのお願いがずらりと飾られたツリー
(出典:The Snyder News)


毎年12月に、スーパーの入り口でサンタの恰好をしたおじさんが、チリンチリンとベルを鳴らしながら募金を募る姿を見て、「ああ、またこの時期がきたなあ」と感傷に浸ることも。

ふとした時に気軽に社会貢献できる環境があるのが、海外のいいところだなと思います。

日本人はシャイ?

実は私も、今でこそ偉そうに「与える人になれ」とか「もっと積極的にボランティアやチャリティーに参加してみようよ」などと言っていますが、私が日本に住んでいた頃は、全くもってGIVEができていませんでした。

与えるとか貢献するといった行動を意識的に考えたこともなく、駅前で募金をお願いする人達を見かけても素通り。募金に興味がないといえば語弊がありますが、わざわざ立ち止まって、お財布からお金を出して募金するという行為が、気恥ずかしいというか、イケてないというか…。当時はまだ若かったからかもしれません。

こんな思いを持っていたのは私だけかと思っていましたが、どうやらそうでもないようです。

内閣府が2018年に実施した「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」によると、日本の13~29歳の若者のボランティア意欲は、調査対象国7か国の中で最低だったそう。自分のことを棚に上げて言うのも何ですが、なかなかショッキングなデータです。(出典:日本人は、実は「助け合い」が嫌いだった…国際比較で見る驚きの事実(坂本 治也) | 現代ビジネス | 講談社(2/5) (gendai.media)

図表④-1:若者のボランティア活動に対する興味の国際比較

もし今、時を戻して昔の自分と話せるのなら、「おーい自分、もっと積極的に与える人になろうよ」と声を大にして言いたいものです。

これからの社会を支えるグロ女の皆さん、ぜひこの機会に与える人になってみませんか?最初の一歩を踏み出すのは、ちょっと勇気がいるかもしれませが、一度GIVEをやると、病みつきになることを約束します。

満面の笑顔でありがとう!と言われるのは何物にも代えがたいですし、なんだかとてもすごいことをした気分になれて、満たされたハッピーな気持ちになりますよ。

GIVEがもたらすハッピー感覚

このハッピーな感覚、実はさまざまな研究でも実証されているようです。

アメリカの科学誌サイエンスの論文によると、ボーナスの3分の1を社会貢献のために使った人は、全く使わなかった人よりも、幸せ指数が20%高かったそう。

また、ハーバード大学の研究によると、プレゼントを買ったり、慈善事業に寄付した人は、1日の終わりに幸福度が大きく高まり、自分のためにお金を使った人の幸福度は変わらなかった、という結果が出ています。

どうやら、他人のためにお金を使うと幸福度が高まるというのは、気のせいではないようです。


RECEIVERもハッピーに

チャリティーやボランティアなどは、与える側だけでなく、受け取る側にとっても嬉しいものです。私が運営しているNPO法人JCWの活動は、すべて皆さまからのご寄付や募金で成り立っているので、身に染みてよくわかります。

金額を問わず、募金を頂くと心から嬉しい気持ちになりますし、
「よし、もっと頑張ろう!」と励みにもなります。

皆さんが思っている以上に、GIVEのパワーは大きいのです!


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