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「諦めんかったら夢叶う」 キャリアを捨てて、夢の世界一周へ

こんにちは!トラベルクリエイターのYukoです!本日は、現在商社にて10年以上勤務しているRyuさんにインタビューをしました。なんと年明けから、長年のキャリアを捨てて世界一周へ出かける決意をしたそうです。学生時代から、世界を周遊することを夢見て過ごしてきた今、夢が叶うその瞬間が目の前にきています。彼のこれまでの旅経験や、世界に興味を持ったきっかけ、これからについてじっくりと伺いました。


1人旅で「旅」の醍醐味を知る


ーー学生時代は留学や一人旅の経験があると伺いました。海外での印象に残った出来事はありますか?

大学4年生の長期休暇中、東南アジアを1ヶ月周遊していたのですが、マレーシア滞在中のマラッカからペナン島へ向かうバスでの出来事ですね。日本のように丁寧なアナウンスもなく、知らないうちにバスがペナン島を通り過ぎたんです。

「いつになったら着くのだろう」

不安になって周りの人に聞いたら

「過ぎたよ」

バスの隣の席で仲良くなった韓国人の女の子は、行き先が同じでした。そのため、一緒に急遽下車。降りた場所は、車が激しく行き交う国道のど真ん中でした。夜中1時くらいだったと思います。Wi-Fiもなく、途方に暮れていました。すると彼女は、車が激しく行き交う国道で反対車線に移動をして、ヒッチハイクをはじめたんです。バスを下車してからおよそ30分の間の出来事。彼女のハングリー精神は本当にすごいと思いました。私も一緒にヒッチハイクをしましたが、これが人生で初めてのヒッチハイクでした。

すると1台の車が私と彼女を乗せてくれることになりました。アジア人の家族が車に乗せてくれて、ペナン島まで送ってくれたんです。およそ30-40分くらいで目的地に到着したところ、運転手に聞かれました。

「ホテルはどこ?」

「予約していないです」

行き当たりばったりの旅だったため、宿泊先は予約していませんでした。驚かれて、一緒に探してくれましたね。夜中、子猫サイズのネズミが走り回る中、たまたま日本人が滞在しているゲストハウスを発見。空きもあることを教えてくれました。その日はことなきをえましたが、本当に焦りました。ピンチはなんとかなるんだと。運が良かったですし、本当に親切な人が周りにいてよかったです。

ーーいきなり強烈なエピソードですね。楽しかった思い出も聞きたいです。

ニューヨークのタイムズスクエアで年越しをするために、アメリカへ一人旅に行った時の話です。私が泊まっていたニューヨークのゲストハウスで知り合ったコロンビア人とアメリカ人とは今でもSNSで繋がっています。現地では食事をしたり、お酒を飲んだりしました。

仲良くなったきっかけは、ちょっとしたことです。10人部屋に宿泊していて、私は2段ベッドの上でした。上から飛び降りた時に、ふと下のベッドの人と目が合ったんです。

「Hi !」

目が合った彼は、コロンビア人のフェルナンド。簡単に自己紹介をして、ふと彼の手元に目を向けるとタイムズスクエアでの年越しに参加した人がもらえる帽子を持っていたんです。私は正直なところ、寒さに耐えられず年越しのためにニューヨークに行ったもののリタイアしていました。その話もあり意気投合して、1時間くらい話したあと出かける流れになりました。
宿泊していたゲストハウスではイベントもあり、参加するとアメリカの別の州から来ていたアメリカ人とも仲良くなりました。
ゲストハウスはこういう出会いがあるからやめられないですね。

人が少ない時も好きです

1冊の本との出会い


ーーフッ軽が友達を増やすカギですね!そういえば、何がきっかけで世界一周へ行こうと思ったのですか?

大学4年生の就活中の出来事、ひょんなことで図書館へ。その時は、就職先もなかなか決まらず、何がしたいんだろうとぼんやり思っていたんです。そんな時、ふとある一冊の本が目に止まりました。そこから一気に読み進めました。ボロボロだったから、多くの学生が読んでいたに違いないですね。その本には心に響く言葉がたくさんありました。

「世界一周しちゃえば?」

新装改訂版(2015年)を購入し、大切にしています ※図書館で読んだのは2005年発行のもの

この本を読んでから、世界一周へ行くために休学も検討しましたが、休学費用が高くて踏み切れませんでした。

本に出会ったのは2013年。その1年後の2014年、高橋歩さんの講演に、当時の彼女(現在の妻)と共に足を運びました。これがTABIPPOとの最初の出会いでしたね。この講演で憧れの著者の方からの言葉を直接聞いて、世界一周への気持ちはますます大きくなりました。

TABIPPOイベントでの1枚

ことあるごとに世界一周は頭から離れない


ーーそこから会社員としてのキャリアが始まったと思うのですが、どのような仕事をされていたのですか?


社会人2年目、海外で仕事がしたくて現地採用の職種へ応募。決断してから1ヶ月後にフィリピンへ行きました。これでまず一つ目の夢は達成。

出張でタイにもよく行きました

働いているときは

「俺、夢叶え中〜〜」

と思っていましたね。(笑)
実際の仕事は、ほぼ毎日突拍子もないトラブルが起こり、非現実的な現象が次々起こる環境に面白みさえ感じました。しんどいこともたくさんありましたが、休みの日にフィリピン国内、世界中への旅行も存分に楽しめたのはよかったです。アメリカ、インドネシア、モロッコ、スペイン、メキシコ、キューバとすごくたくさんの国と地域に行けたのは本当に幸せでした。

キューバの革命広場で憧れのクラシックカー

ーーハードなお仕事の中での旅行という非日常が心の支えだったんですね。日本帰国後はどうですか?

やっぱり、ご飯が美味しいですね。納豆・卵かけご飯最高(笑)
という話はさておき、フィリピンとは打って変わり、日本の会社で働いているということを全身で感じました。車通勤から電車通勤になり、定時になっても何故か帰りにくい雰囲気。

安心安全な日本で働き、何一つ不満もない。でも何かが足りない。非日常はどこへいった?

決意のとき


ーー久しぶりの日本での生活ですもんね。何がきっかけでコトは動き出したんですか?

毎年結婚記念日には、その年の目標を夫婦で決めるんですが、私は妻に打ち明けました。その日は今でも覚えていますが、2023年1月2日の出来事です。

私「なあ、仕事辞めて世界一周行かん?」

妻「ええで」

二つ返事で快諾されて

私「え、まじで!?」

と何回も問いました。実は、妻も幼い頃から世界一周へ行きたいと思っていたことをそのときに初めて聞き、同じ気持ちだったことはなんだか運命を感じます。

ーーすごく簡単に世界一周が決まったんですね。その後、身の回りは何か変わりましたか?

それからというもの、私は英語と営業の武器しか持っていないため何かスキルを身につけようと動画編集を始めました。YouTubeを見ることが好きだったという単純なきっかけです。実際に編集してみるととても大変でしたが、何時間も夢中になるくらい大好きな作業でした。

「旅の様子を発信してみようかな」

世界は広いし、その世界をこの目で見たい。そして、非日常を日本にいる人に手軽に味わってもらうためにSNSで発信したいという気持ちが芽生えました。

ーー世界は広いですが何が1番の楽しみですか?

世界で行きたいところ、見たいものはたくさんはありますが、まずはリオのカーニバルに出場することを目標としています。これを宣言すると

「え、出るの?見るのではなく?」

と言われますが、実は参加できるんです!

参加できることをYouTubeで知り、出たいと思ったんです。世界最大の祭典と呼ばれているお祭りを思う存分楽しみたいですね。このために2月のリオデジャネイロは絶対に外せない旅程です。

そのあとは特に詳しく決めていません。飽きたら次の地域へ、気に入ったら時間が許す限り滞在するというスタンスでやっていきます。

ーー今までの旅、そしてこれからの旅で大切にしたいことはありますか?

旅で大切にしていることは3つあります。

まず、健康でいることです。旅先では興奮してつい無理をしがちですが、体調を崩してせっかくの旅が台無しになってしまいます。十分な睡眠をとり、栄養バランスをなるべく意識した食事を心がけることが大切です。

次に、人との出会いです。現地の人々と交流することで、その土地の文化や歴史を深く知ることができ、旅の思い出がより豊かなものになります。 特に地元の話を聞くことやおすすめスポットを教えてもらうことが多いです。

最後に、無茶をしないこと。 スケジュールに余裕を持たせ、無理に観光地を詰め込むのではなく、ゆったりとしたペースで楽しむことを心がけています。行きたいところ、食べたいものはたくさんありますが、余裕をもったスケジュールを組むことで空いた時間に定期的に旅の振り返りもしていきたいですね。

ーー安心安全の旅が第一ですね。それでは最後に、今の現状に悩んでいる人へ一言お願いします。

「諦めんかったら夢叶う」
これを合言葉にしてこれまで過ごしてきました。

できない言い訳を探すのではなく、できる言い訳を探してほしいです。夢は口に出す、恥ずかしかったら心の中で唱えることから、はじめてみてはいかがでしょうか。

皆さんと世界のどこかでお会いできることを楽しみにしています。

まだ見ぬ世界へ

Ryuさんのインスタはこちら。
今後、世界の風景で彩られることがますます楽しみですね!




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