2023/6 読書録
1ヶ月ごとの読書録。
☆ / ☆☆ / ☆☆☆:また読みたいもの、面白かったもの
今月は10冊。
社会系がとても面白く感じた。私のジェンダーへのアンテナが伸びているらしい。
1.生き方
2.子育て
3.小説
・下流の宴 ☆☆
こっち側の人間・あっち側の人間、上流の家庭・下流の家庭、成功者・失敗者、夫の地位や子どもの学歴などで決めてしまう女性を取り巻くお話。
そんなことで人の価値・上下をつけようとするなんて!と思うけど、自分にもそういう判断をしているところがないか…反省。
・勇者たちの中学受験〜わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき ☆☆
実際の中学受験者親子3組の実体験を元にした小説(3ストーリー)
中学受験の厳しさ・怖さ・感動を感じられるが、これがフィクションではなく、ごく普通に毎年何組もの親子が経験している出来事だという解説に驚いた。
・変な絵 ☆☆
ブログにあった絵の謎、殺人事件、妙な親子が最後に繋がっていく
・さくら ☆☆
3兄弟が大人になるまでの出来事を表現豊かに物語っている
・贖罪 ☆☆
ドラマ化された小説で私はドラマを先に見ていたが、小説も読み応えのあるものだった。ドラマは小説に忠実に作られていた。
・大脱走 ☆
ブラック企業に就職し、就職難だった主人公は正社員を辞められない。
その中でどう戦っていくか。
”自分が楽に生きる”ことだけを考えている後輩は「逃げ上手」
・Iの悲劇 ☆
過疎化の末に無人になった村に人を呼び込んで地域活性化するプロジェクト担当の市役所職員が主役
4.社会
・世界一やさしいフェミニズム入門:早わかり200年史 ☆☆☆
"フェミニズム"と一言で言っても、時代と共にこんなに変遷していたとは!
既婚女性の私有財産権の話、参政権を獲得するところから始まり、人種差別反対運動時は性差別が軽視された歴史、男の作った社会/ルール、産む権利(庇護されるべき)・産まない権利(男と同様に)、シスジェンダー…、印象的な話が多すぎて書ききれない。
それぞれの主張に共感できる点やできない点があり、過去の個人の違和感の言語化を重ねてきてくれた先人たちのおかげで、私の考えが深められている。
・男性中心企業の終焉 ☆☆☆
男女平等の進みが遅い日本社会。
私のモヤモヤや漠然とした思いがばっちり言語化されていた
実際の企業の取り組みや今後のジェンダーフリー化の考察などとても興味深い。
私は”女性が働きやすい会社”が良いと認識して社会に出た世代。今は配偶者(男性の労働環境)や上司の理解・指導が大きな影響をもたらすフェーズ。
・黒い海 船は突然、深海へ消えた ☆☆☆
漁船の事故調査を蔑ろにしている霞ヶ関
機密情報を盾に事故情報を開示せず、時に人命救助さえしない潜水艦(各国軍)
事故原因の事実解明にはいらないが、徹底的な取材によって、その実態を教えてくれている
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