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Tableau|自001_サンゴの白化現象
yukoです。
自分のViz「サンゴの白化現象」についても書いてみます。
そんなつもりなかったのに、なんかめっちゃ重い。白化だから仕方ないか。
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Tableau Public
#オープンデータ祭り サンゴの白化現象 | Tableau Public
条件などなど
JTUG オープンデータ祭り(インフォグラフィックスコース)の応募作品。JTUG総会(2022/10)で、ギャラリーでViz展示いただきました。
オープンデータを使う、「正方形」(印刷前提)という条件がありました。
他の条件は、有無を含めて忘れてしまった、ごめんなさい。
利用データ
久米島南海域の海面水温情報(1982-2021)
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/series/engan/engandata_OK.html
制作過程
海やサンゴについてのVizを作りたいなと思ってデータを探していました。
サンゴは満月に産卵するので、そっち方面で探していたのですが、対極にあるサンゴの死についてのVizになってしまった。
サンゴの白化の主な原因は、気候変動による海水温の上昇です。
30℃を超える高水温などのストレスにさらされると、褐虫藻が放出され骨格が透けて見える状態(白化)になります。
このVizで一番水温が高いのは、1998年8月の「31.2℃」。
1995年から潜り始め、初めて沖縄で潜ったのが1997年。1998年は7月と9月に座間味で潜ってますが、白化したサンゴもいくつかありつらかった覚えがあります。当時、台風が少なく海水が混ざらないから水温が下がらない、どんどんサンゴの白化が進んでしまっている・・と分析されてました。
普通、台風は災害として分類されるけど、台風が発生しないことが水温上昇につながってしまうことにジレンマを感じていました。
そして白化したサンゴは、とても美しいのです。サンゴの死なのに。
そんな矛盾したやりきれなさを思いだしながら、どうしようかなと。
こだわった点はこんな感じ(だったと思う)
横軸は年、縦軸は温度。見せたいのは「閾値の30℃を超えてしまった日」の量や、閾値からの距離。その範囲の縦幅をとるため、28℃以上を表示。(たぶん、絵としてのバランス優先で調整したと思う)
自然の厳しさ、複雑さ、人間のちっぽけさ、みたいなものを混ぜこぜにした(わたしの)不安定感を、ジッターぽく揺らすことで表現しました。枝サンゴぽさも意識しつつ。
白化したサンゴの写真は入手できなかったので、生きていない(枯れてるとか貝殻とか)けど美しい写真を使いました。やりきれなくて写真でごまかしたともいう。
ドットは、青から白のグラデーションで温度によって白化することを表現しました。不透明度を調整して、はかなさを表しました。
#オープンデータ祭り
— yuko.n (@0yu_111) October 4, 2022
ぎりっぎりで参加しました。ワタクシ的にはここのドットを表せたので満足です。https://t.co/ie8Xhm9j2U pic.twitter.com/cI67q1EyK9