【新しい働きかたLAB】医学生とデザイン
中間報告までの、後編
前編ではビールラベルのワークショップ(WS)実施のお話をしました。さて今回はその先のお話です。
一緒にWSをやってくれたデザイナーの方が、一人ひとりのデザイン素材を準備し、それをワタシがレイアウトしていく、といった流れで作業しました。WSを始める前から、複数人のアイデアをどうまとめて一つのものに仕上げていけばいいのかが課題で、一人だけの考えのものになっても良くないし、どうしようかと色々考えました。デザイナーに任せればそれは簡単ですが、今回はワークショップと絡めたい、との掛川東病院の院長からの要望もあったので、ワークショップでつくったものがそのままラベルになるようにできないかと考えました。そこでビール作り活動の根底にある“つながり”を意識したいと思い、ビールを作ってくれる地元カケガワビールのラベルにも使われている“三角形”をデザインに取り入れることをベースに考えました。
三角形のナゾ
ここでカケガワビールのシンボルマークのお話を少し。カケガワビールのロゴに使われているハンドサインは三角形を作っています。この三角形、掛川市と大東町(だいとうちょう)と大須賀町(おおすかちょう)の三者協力を表しているそうで、ビールのラベルデザインにも“三角形”が使われています。
東京でも掛川
ちょっと余談ですが、実は7月に掛川へ赴いた翌日、知人と行った浅草にあるお店で、掛川市産の抹茶を使用した“カケガワ抹茶ハイ”なんたるものがメニューにありました。“掛川”に行った翌日、浅草で“掛川”の文字を見るなんて、全く関係ないのになんだか妙に嬉しくなりました。
いよいよデザインです!
ひまわりビールも掛川の地ビールですし、掛川ビールのロゴの話をしながら、“三角形”の中にそれぞれの想いやイメージするものなどを考えてデザインしてもらいました。みんなの三角形を集めて、ひとつにまとめていく、そういった算段です。その場でイメージを膨らませてアウトプットまでもっていく作業は、初めての方にはなかなか難しかったかと思います。しかも三角形のトリミング前提とは。1時間半という短い時間でしたが、出されたアイデアと、どうしてそう考えたのかの背景を聞くと、みなさんの人柄も少しだけ見えて楽しかったです。忙しい試験勉強中の中お付き合いいただき、ホントに感謝でした。なんだかんだでいろいろ案が出てきて、全部で23種の三角形になりました。これを組み合わせてまとめたラベルはこんな感じに進んでいます。今年からは瓶から“缶”になるそうです。
ひまわりビール作りに賛同してくれた、将来医療従事者になるであろう医学生たちと、彼らを盛り上げる大人たちのアイデアを集めてつくったラベルデザインです。
1、2年目とも違ったビールラベル。ビールの味もきっと今年ならではの味わいになると思います。どんな味になるのか出来上がりが楽しみです。できたらリアルに医学生たちと会って、完成に乾杯、したいです。そして彼らの将来にも乾杯、したいです。
ビールでつながり続けます
つい先日も、ビール列車イベントを盛り上げるための企画イベントも行われ、たくさんのアイデアが集まったようです。11月予定のビール列車で楽しむための催し物、何をするのかこちらも楽しみです。そしてこちらにも乾杯、したいです。