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ふくのこと(ちっくん終わりましたおりこうだった)

「ちっくん終わりましたおりこうだった」

自宅リビングで行っていた猫の皮下補液の終了を知らせるために家族に送っていたメッセージです。「ち」とフリック入力すると変換されるようにユーザー辞書に登録済みです。

猫が人の動きに敏感に反応する、物音に動揺する、穿刺の瞬間は集中したいのに誰かがいると私の注意力が散漫になる、などともっともらしい理由を並べてリビングのドアを開けるときは注意深さを要求したうえで家族の行動を制限していました。
そして終わったのであとはご自由にどうぞと通知していたのです。

補液を開始する時刻は何時からと決まっていませんでした。猫と私のタイミングが合い、さらにうまく捕獲できたときなので毎回ちがって予測不能です。それなのにたまたまうっかりそのタイミングで部屋に入ると咎められるのです。
自分(私)の技術の未熟さは棚に上げて。
家族はこの理不尽によく耐えたと思います。

そんな猫と飼い主のささやかな日々を少しずつ書き留めます。

よろしければ。でもどうぞお気遣いなく