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分かってくれたという気持ち 話を聴くということ

先日、自分にとって落ち込む出来事がありました。
人からは「そんなことで」と笑われることかもしれませんが、その時の私はすごくショックでした。
中2の長男に話を来てもらい、救われる思いがしました。
「話を聴く」とはこういうことが大事なんだ、長男が頼もしく思えた経験です。


落ち込む出来事と長男からの言葉

母と一緒にコープ(生協)の宅配サービスを利用しています。
いつものように商品と次回のカタログを実家に取りに行ったら、頼んだ覚えのない商品が届いている!しかも3つも!!
注文書を提出してから2週間後に届けていただきます。その間に何を注文したのか忘れてしまって、同じ物をまた注文してしまうこともあったので、注文内容を手帳にメモするようにしています。
手帳に記入し、最後に注文書のマークの確認をするようにしていることもあって、コープ歴10年以上になりますが、そういったことは今まで一度もありませんでした。

すぐにコープの相談窓口に電話して確認しましたが、確かにその3商品はマークしているとのこと。私が提出した注文書を確認して下さいました。
食品なので返品はできないし、マークしているのでこのまま購入となったのは仕方がないと思いますが、落ち込みました。

注文しようかどうか迷った商品や、以前注文したことがある商品なら、そういうこともあるかもしれない、と受け入れることができたと思いますが、全くそういう商品でもありませんでした。1つなら考えられるかもしれませんが、3つも。私はどうしちゃったんだろう、とショックでした。
その時、次男がケガをして定期的に通院する必要があり、家庭と仕事の両立にも自信をなくしていた時で、涙が止まりませんでした。

夜、泣きながら家事をしていたら、

中2の長男
「生協の注文書を出した時って、お通夜とお葬式があった時期だよね。大変な時だったから、普段考えられないようなことも起こり得るんじゃないかな。注文書を1行間違えるということもあるんじゃない?気にしなくていいよ。」

「やっぱりさ、子供のことで仕事から早く帰ってくるなんて難しいから、自営業しかないよ。キャリアコンサルタントや法学部卒の経歴で何か始めたら?」

私は、さらに涙があふれてきました。

「ママが注文したんだから仕方ないやん。」
「うるさいなぁ、生協やめたら?」
「悩むんだったら仕事やらなかったらいいやん。」

そんなふうに言われることも考えられましたが、長男の言葉に救われる思いがしました。

受容と共感

キャリアコンサルタントの養成学校時代に勉強した「カール・ロジャーズ」

受容
クライアントへの無条件の肯定的関心。温かな関心を示して受けとめる。

共感
クライアントの内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝えること。

自分の価値観で判断せず、クライアントのありのままを受け止め、気持ちをくみとり伝える。
養成学校時代や受験生の時はとても難しく感じ、試験合格後、いろいろな方のお話をお伺いしてきて、分かってきたような感じです。

息子の言葉に、「分かってくれた」と気持ちがラクになり、息子の言葉に救われる日がきたんだ、と息子を頼もしく感じました。

話を聴く 大切にしていること

キャリアコンサルタントの受験生の頃、たくさんの資格ホルダーさんにロープレ指導をしていただきました。
受講料をお支払いしていたのですが、終わった後、「お願いしなかったらよかったなぁ。お金を払ってなんでこんな思いをしないといけないんだろう。」と悲しい気持ちになることもありました。
複数回お願いするのは、「会うと元気をもらえる人」を自然と選んでいました。指導内容は二の次でした。
この事の気付いてから、クライアントさんに話して良かったと思って帰っていただけるように、全力でお話を聴かせていただいています。

今回の息子との経験で、相談者(クライアント)が分かってくれたという気持ち、救われる思い、気持ちがラクになるなど、前向きな気持ちになることは本当に大切なことだと改めて感じました。

相談者は、話を聴いてくれる人の温かな関心に元気をもらいます。



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