PSM-I(Professional Scrum Master-I)の取得について
皆さん、こんにちは。
年末にプロジェクトマネジメント関連で新たな資格を取りました!今回取得した資格は、PSM-I(Professional Scrum Master-I)というアジャイル開発のスクラムマスターの資格になります。
そこで今回は、このPSM-Iとは何か、ほかのスクラムマスターの資格と何が異なるのか、資格取得までの勉強法についてお話ししたいと思います。
この記事はこんな人にオススメ
・プロジェクトでスクラムマスターをしている方
・プロジェクトでスクラムマスターを目指している方
・プロジェクトでアジャイル開発をしている方
・プロジェクトマネジメント関連で資格取得を考えている方
PSM (Professional Scrum Master)とはなにか
PSMとは、Scrum orgが認定するスクラムマスターの資格になります。スクラムマスターとは、アジャイル開発の手法を取り入れてプロジェクトを進めていく進行役のことです。
PSMには3つのレベルがあり、今回私が取得したのは、Level 1のPSM-Iになります。
PSM-I: 基礎レベル
PSM-Iの認定者は、スクラムガイドに記載されているスクラムを理解し、スクラムチームにおいてスクラムを適用する方法を理解していることを意味します。
PSM-II: 上級レベル
PSM-IIの認定者は、スクラムガイドに記載されている基本原則を理解し、実際にスクラムを効果的に適用できることを意味します。
PSM-III:エキスパートレベル
PSM-IIIの認定者は、チームや組織の様々な複雑な状況におけるスクラムとスクラムバリューの適用と実践について深い理解を持っていることを意味します。
なぜPSMを受けたのか
PSMは実はそこまで有名な資格ではありません。おそらくスクラムマスターの資格を検討されている人は、認定スクラムマスター(Certified Scrum Master®:CSM®)を一番に考えるのではないでしょうか?
ではなぜPSMを受けたのか。
私の場合、1) 会社で求められている資格がPSMだったから、2) 低コストで受けられるから、3) 手軽に受けられるからが理由です。
資格を取る目的が、「基礎知識を勉強するため」だったので、2) & 3)が満たされるPSMで十分だと判断しました。
PSMとほかのスクラムマスターとの資格の違い
とはいっても、皆さんがスクラムマスターの資格試験を受けるとき、迷われる方も多いかと思うので、こちらにわかる範囲でまとめてみました。
大きな違いは、①価格と②トレーニングの有無です!
価格はPSMが圧倒的に安く、有効期限もないので、更新料もかかりません!
トレーニングは、人によっては好みがわかられるところですが、トレーニングを受けてからではないと試験そのものが受けられない、CSMやLSMと違い、PSMは自己学習した後に自分の好きなタイミングで受けられます。
ただ自分では勉強できない!きちんとトレーナーに習いたい!という方には、CSMやLSMは向いていると思います。
もう一つ気を付けてもらいたいのが、言語のところ!
残念ながら、PSMは英語でしか試験を受けられません。人によってはそれにより少し難易度が上がってしまいます。英語苦手な私がどのようにこの部分を克服したか、後ほど紹介いたします。
私が行ったPSM-I取得への勉強法
PSM-Iをすでに受けた会社の同僚にもいろいろ聞いたうえで、下記のように勉強しました。
①社内のオンライントレーニングを受ける
実は2年前にも会社でトレーニングを受けていたのですが、正直使っていないと忘れてしまうもの。。。もう一度思い出すためにも、社内のオンライントレーニングを受けました。ただこちらは受けないと本当に厳しいかというとそうではなく、あくまでも受けておくとそのあとやる勉強の過程で理解しやすくなるだけです。
② Scrum Guideを印刷して熟読する
Scrum Guideが知識のベースになります。こちらをまずは熟読しましょう。これは必須!
2020年版の変更点も忘れずに読んでおきましょう。
③フリーのオンラインテストを95%以上の正答率になるまで繰り返す
模擬試験のようなオンラインテストが無料でいくつも存在します。それをぜひ利用してください。ただ実際の試験と微妙に難易度が違います。下記3つ目のオンラインテストが一番難易度が本番に近かったです。
https://quizform.net/exam/39/learning
④③で間違った箇所をScrum Guideに追記していく or 自分でまとめる
模擬試験を受けてみると自分が苦手な部分の傾向が見えてきます。間違った箇所をとにかくScrum Guideに線を引く、追記する、更に覚えにくい場合は、自分で表にまとめたりしました。
⑤③~④を繰り返し、十分できるようになったら、試験を受ける
試験を受ける前に受験料を支払っておきましょう。私は支払ってすぐに受験用パスワードが来ましたが、時間がかかる場合もあるので、1日前には支払いを済ませておくといいです。有効期限もありません!
どのぐらいの期間勉強をおこなったか
実は、私は平日の1日を資格試験の勉強する時間としてブロックし、②~⑤を行いました。一夜漬けにもほどがある(笑)!なので、Total勉強時間は8時間ぐらいでした。なので、Total勉強時間は8時間ぐらいでした。
実はこれ、会社の同僚から勧められた方法です。ただ私自身すでにアジャイル開発を実践しているので、ある程度実践で身についたところもあり、8時間ぐらいで済んだのかも知れません。トレーニングを受けるとそれだけで8時間ぐらいかかるので、16-24時間ぐらいは勉強にかかると思っておいたほうがいいと思います。ちょこちょこやるよりは、集中してやったほうが正直やりやすいです。
PSM-Iを受験するうえでのTips
実際に私が受験をするうえで、やってよかった!と思うTipsを共有いたします。
①Scrum guideもしくは自分のメモを手元に置いておく
試験自体はオンラインで受けるのですが、勉強法④で追記したScrum Guideや自分のメモを見ながら試験を受けられます。ただ時間にゆとりがあるわけではないので、一から見ていると間に合いません。あくまでも迷ったときに見返すために用意しておきましょう!
②Google Translate Plug inを活用する
上述しましたが、試験は英語です!ちょっと長い問題だと正直理解するのにとても時間がかかってしまいます。そこで、Google Translate Plug inを入れておいて、日本語⇔英語をSwitchしながら試験を受けました。この機能での日本語訳はそこまで精度が高くはないのですが、何を言っているかがパッとわかるので、長い英語問題がでてきたら、いったん日本語訳に切り替え、内容をざっと把握した後、英語に戻して、再度考えるというやり方をしました。これにより、試験時間にだいぶ余裕ができます!
同じくPSM-I取得を目指していた同僚にも共有したところ、効果が絶大だったらしく、2回目の試験で無事合格していました!(1回目はこれを行わなかったら、時間がたりなくなったそうです)
③フラグ機能を活用する
問題を解いていると、「うーん、これなんだっけなー」と迷う問題も少なからずあります。そんなとき、フラグを立てる機能があるので、それを使うと、どの問題で悩んだか、簡単に見返すことができます!私は途中で気づいたのですが、フラグを立てた問題だけをリストしてくれる機能もあります。
問題見て迷ったら、とりあえず回答し、フラグを立てる→いったん解き終わったらフラグ立てた問題をリストアップ→手元にある資料を見返して最終チェック→フラグを外すという順番で行いました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は私自身がPSM-Iの取得を機に、スクラムマスター資格について、PSM-Iについて、その勉強法などをまとめてみました。
資格試験の目的は、「必要な知識を勉強し、知識の定着をきちんと確認すること」です!
実際に勉強してみて、今実際に進めているアジャイル開発において、「できていること」と「できていないこと」がより明確になりました。勉強するだけではなく、実際に役立てることによって、学びも定着していくのを実感しています。(ちなみに私は実際のプロジェクトではスクラムマスターではないですが…知識があればなぜこんなことをしているのかがわかります)
もしすでにアジャイル開発を行っている方はもちろん、今後アジャイル開発のプロジェクトに参加したいと思っている方は、知識がどれぐらいついたかを確認する意味でも、ぜひ資格試験をうけてみることをおススメします!
そして、2022年は資格をとってステップアップするぞ!と考えている人のお役に少しでも立てば幸いです!
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
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