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グローバルワーカーからのメッセージ

友人で、いつも最初の挨拶は、「今どこ?」と聞く相手が居ます。お互いに出張が多いというのが理由なのですが、最近では私に出張が無い為、こちらからの問いになっています。
本人の国籍はアメリカですが、バンコクを拠点にしていて、香港、カンボジア、カリフォルニアあたりをいつもぐるぐる周りながら仕事をしているのです。

いつものように、「今どこ?」と聞いたのが、数週間前。
「国境封鎖されるから、バンコクからカンボジアに逃げて来たよ!ここに少し滞在して、家族に会いにカリフォルニアに行くつもり。」
と言っていました。
その時はまだ日本は入国制限も深刻な状況ではなかったので、「避難する場所が必要で、日本を選ぶなら遠慮なく言ってね。」
と私も伝えておりました。

そして昨日。「今どこ?」と聞くと、「香港。うちのおばあちゃんがコロナ陽性になってしまったから、会いに行けないんだ。無症状なんだけど、もしも悪化したら、高齢だから人工呼吸器は回してもらえないと思う。隔離されているし、何も出来る事が無いよ。母は持病があるから、もしも帰国してウィルスを運んでしまったら大変な事になるから、暫く香港に居る事にするよ。」と。

香港はSARSを経験しているので、私が住んでいる時も消毒を普段から徹底する習慣がありました。ビルメンテナンスが日常行う床の清掃は漂白剤を使用していて、臭い!といつも思っていました。
そういった成果もあってか、現在の香港では感染者数が圧倒的に少なく、感染者情報を年齢と性別と共にマップで示すなど、日本ではちょっと考えられないような管理が行われています。

その友人は香港のビザを持っている為、長期滞在になっても全く問題はないので、そこに居るのがベストだろうなと思います。
「パンデミックが起こるまで楽観するなんて、国連も、WHOもリーダーシップが酷すぎる!」と憤慨していました。
ともあれ、友人の身内でしかも高齢のおばあちゃんが感染したと聞くのは初めてで、おばあちゃんが無事快復する事を祈るばかりです。

友人の昔話

この友人、かつてはシリコンバレーの企業でデジタルマーケティングのトップを務めていたらしいのですが、独立してソフトウエア会社を経営しています。お金がない!というのが割と口癖で、バックパッカーのような出張スタイルを実は楽しんでいるのもユニークです。

2016年頃だったと思いますが、私が出張でカンボジアに頻繁に行っていた際、いつものように、
「今どこ?」
とメッセージが来て、
「カンボジア」
と答えると、
「それ、1週間前に送ったメッセージだよ?!今カンボジアにバスで向かっているんだけど、どこの街に居るの?」
と。バスで国境を超えるって、超どローカルな行動が凄いと思いました。
「プノンペンだけど?」
「おー!プノンペンに夕方着くからご飯食べよう!ローカルなお店ツアーに連れて行ってあげる。」

物凄い偶然ですが、友人とたまたま出張地が重なり、一緒にご飯を食べに行ったのが面白かったです。本当にローカルな屋台巡りに連れて行かれ、カエルと何だか分からないけど濃厚で美味しい小型の鳥を食べさせられました。笑
(私は香港に住んでいたので、そういった仰天食材には慣れてきておりました。香港人の友人には蛇のフルコースに連れて行かれた事もありましたし、蛙とか鳩とかウズラとかも普通にローカルレストランのメニューに入っていました。自らチャレンジする事はありませんでしたが、一緒に居る人が頼んだ物は口にすることにしていたのでした。)

海外に居る友人からの便りで別な視点からコロナの現状を伺っています。

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