経営×サスティナビリティ
なぜサスティナブルビジネス戦略が必要なのか
最近の経営では、売上・利益のみならず、非財務分野の情報開示が求められるようになりました。非財務分野とは、人権や環境など、直接利益に関わりは無くとも、企業として倫理・社会的に配慮すべき箇所を指しています。
2022年4月に改変された株式市場では、トップレイヤーである、プライム企業にこの非財務分野の情報開示が義務化されることとなりました。
Q. では、この非財務分野については、上場企業のみが取り組むべきものなのでしょうか?
A. 違います。規模を問わず、すべての企業に於いて取り組むべき課題と言えます。
Q. 利益に直接関係しないどころか、場合によってはコストが上昇ケースもあるのに、何故それらに取り組まなければならないのでしょうか。
A. こちらの問いに対しては、重要な問題を例にすると分かり易いと思います。
例えば人権問題。ウイグル自治区で生産されたコットンを用いた製品について、輸入拒否されたという事例をご存知の方もいらっしゃると思います。
このケースは、「安価な製品を供給する為に、強制労働によって生産されたと疑われる原料を使用するのは良い事なのか。」という企業倫理に基づく問題で、消費者に対しても、「安くて良い製品であれば、人道的に問題がある生産プロセスの品を選んでも良いのか。」と同様に問われることになりますし、企業の規模が小さければ見過ごしても良い内容という訳にはいきません。
企業にとってはこれらの問題を軽視してしまうと、重大な経営リスクにも繋がることになるのです。
経営×サスティナビリティ=サスティナブルビジネス戦略
重大な経営リスクを回避し、戦略的に事業活動を行うためにも、経営にはサスティナブル戦略が必須の事項と言えます。
一体何から始めたら良いのか。
用語がカタカナや横文字だらけで分からない。
そういった経営者の方々もいらっしゃるかも知れませんが、リスクと直結する事項なので、下記も是非ご参照ください。
CSR(Corporate Social Responsibility. 企業の社会責任のこと)
ESG(Environment, Social, Governance. 環境・社会・企業統治の頭文字)
SDGs (Sustainable Development Goals. 持続可能な開発目標。国連が定めたもので、17項目のゴールが設定されている)
サスティナビリティ(持続可能という意味で、有機・無機に関わらず対象として使われていおり、CSR、ESG、SDGsをすべて包括した意味もある)
サスティナブルビジネス戦略
何故必要なのか、は上記で簡単にご説明した通りで、顧客から選ばれる企業である為には、不可欠な要素です。
サスティナブル目線での現状の把握、課題の発見、取り組むべき優先順位、実際の取り組みへと段階的に進める事がサスティナブルビジネス戦略です。
自社にとって何が重要課題(マテリアリティとも言う)なのか、策定し、目標を立てて実行していくことが求められます。
サスティナシードでは、サスティナブルビジネス戦略のアドバイザリーも行っておりますので、ご相談はこちらからお気軽にお問合せください。