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ラダック旅行⑥ l 3日目・後半。ヌブラ渓谷の砂漠で大量のラクダに震える。


ラダック旅行の続きです!
前回はこちら。


ヌブラ渓谷を走ってまずはダスキット・ゴンパへ。

ダスキット・ゴンパへ行く途中で、ジップラインがあった。バギー体験をやっている施設が同時にジップラインを運営しているようだった。

こういうやつ (Wikipediaより引用)

これはなかなか気持ちよさそうだったが、崖の途中にある怪しい鉄棟に登り谷の方へ降りていくもので、一人3500ルピーと結構お高かった。
値段が高いせいか、若干危なそうに見えるせいか、誰も先客がいなかったのでとりあえず見送った。まだここで死にたくない。



デスキット・ゴンパ   Diskit Gompa


ヌブラの中心地であるデスキット村の南側に、デスキット・ゴンパがある。
ドライバーによるとヌブラで一番のゴンパだということだ。大きな仏像が目立つ。

まずは仏像の近くまで行ってみる。


大仏のうしろ側に登る道がある。


各国からの観光客がたくさん。
峠越えしてきたツーリング客も大勢いた。


斜めうしろ


前から。
大仏の周りはぐるっと一周広場のようになっていて、シャンティストゥーパのように眺めが良い。
大仏越しに僧院が見える。


ここで写真を撮りまくっている騒がしいインド人集団がいて、見覚えのある顔だと思ったら「Oh, BRO!!!」と叫ばれる。
通行止めのところで石投げをして遊んだ6人組と再会である。

だいたい行く観光地は一緒なのだ。
彼らはタンジャウールから来たと言っていた。

声が大きくて騒がしいので観光地でもひときわ目立っていた。



そのあと周りの風景を撮っていたら、今度は一人で来ていたインド人のおじさんが「日本人の写真を撮らせてくれ」と我々の写真を撮っていった。
思ったほどいい写真が撮れなかったようで、微妙な顔をしていたが、センキュー!と言って去っていた。
使い道は謎である。
一緒に写真撮って欲しいというのはインドに来てからあらゆるところで依頼されるが、日本人だけ撮らせてというのはあんまりなかった気がする。



山側には僧院が見える。


谷側には大きな川と河原の緑が広がる。
カラーストゥーパはいつも3つ横並びだ。


仏像の下にはマニ車がぐるっと囲んでいる。



続いて僧院へ登る。
ダスキット・ゴンパは仏像のエリアと僧院のエリアがちょっと離れていて、移動が必要だった。


斜面に段々に建てられた僧院。


このゴンパの景色、2日目に行った上ラダックのティクセ・ゴンパに似ているなあと思った。大きな岩の斜面に箱が並んでいるような感じが一緒である。
ラダック旅帰宅後にこの記事を書いていて見つけたのだが、デスキット・ゴンパはティクセ・ゴンパの分院だそうだ。(地球の歩き方より)
建築デザインが似ているのはそういうことだったのかと納得した。

かさばるので旅にはガイドブックを持っていかないことが多い。そして大体同行者の持ち物を写メさせてもらう。地球の歩き方は無駄のない情報が少ない文字数でまとまってて、やっぱりいい本だなと思った。学生時代に使っていた時は古い情報が多くてイマイチだと感じていたが、最近は更新もしっかりされているんだろう。
ちなみに初日に夕食で行ったボナペティというイタリアンも、地球の歩き方のレストランのページに載っていた(今発見した)。しかし「レーで一番人気のレストラン」と書かれていて、これに関しては賛成しかねる。



さて、こちらのゴンパは赤茶と白色を基調にした僧院で、わりとシンプル。
工事中のところが多く、お坊さんが大きい板などの木材を運んでいた。


木材が放置されている。何か作業の途中のようだ。
ここも工事作業中。
上からの眺め。
さっきいたところの仏像が小さく見える。


やはりゴンパ飽きちゃった感は否めず、6人ともテンションがゆるめだった。
お腹もすいてきたし、頂上のお堂には入らないで良い眺めのところで堪能して引き返してきた。
ドライバーは「もうみんな頂上まで行ったのか?早すぎないか?」と訝しんでいたが、「行ってきた」と伝えると満足そうな顔をしていた。

このあと幾つかゴンパを回る提案をドライバーがしてくれていたのだが、他の経験を優先したいなあ〜と言って、バギーとラクダに乗るプランに変更してもらった。
住民は敬虔なチベット仏教徒が多いそうなので、ここまで来てゴンパ巡りをしないなんて、、と思っているかもしれない。

ラクダ乗り場は16時から開くらしく、その前に同じ場所でバギーに乗れるとのことだった。



まずは途中のレストランで昼食。

昼食 Cho Cafe

川に沿って北西に走ると、売店やレストランで賑わっている界隈がある。
そこの一角のレストランで食事をした。
かなり車通りは多いのだが、通り沿いのテラス席に座った。ここから山脈がよく見える。

パーキングは車がぎゅうぎゅう、路駐もいっぱい。
麺は柔らかいが味はまずまず。


マトンビリヤニ美味しかった。量が多い。


北インドの定食。ターリー。


排気ガスの暴露が半端ないが、眺めは最高である。


Beerはもちろんノンアルコール。



食事を済ませさらに北西に走ると、ところどころ砂漠のような砂地が増えてくる。

石の大きさが小さく砂利になったあと、だんだん砂になる。
日差しが白い砂に反射して目が開けられないくらい眩しい。





バギーとラクダ

ハンダー・サンド・デューンズ  Hunder Sand Dunes 

バギーに乗れるところ、ということで連れてきてもらったのがこちら。


駐車場には車がそこそこ停まっていた。


見渡す限り平地。
物言わぬドライバーについて行く。本当にここで合ってるのか。
CAMELと書いてある立て札があるがラクダは1頭も見えない。
バギーやラクダはどこに。。


さらに奥に進むとテントがあり、バギーを持ってきてくれると。
客が来てから準備するシステムのようだ。



バギーは初めて見る。タイヤが大きい。

バギー体験は、レクチャーしてもらって二人乗りできると思っていたのだが、インストラクターとの二人乗りで終了だった。
まずインストラクターが前に乗って運転している間後部座席に乗り、残り半分で交代して運転して戻ってくるというものだった。
30-60km/h の速度制限があり、コースも決まっており、時間は短い。
わたしは後部座席に乗せてもらおうと思って待っていたので、結局乗れずに終わってしまった。


この広大な土地で乗り回せたら楽しそうだ。




せっかくだから乗りたいなと追加で頼もうと思ったが、さっき乗った人たちが再度申し込んでもまた同じくインストラクターと二人乗りということで、皆もう一回というテンションではなかった。
あんま面白くなかったよと励まされ、諦めてラクダに気持ちを切り替えた。

バギーは伊豆で乗ろう。





15:30頃。ラクダが準備を始める時間になった。
バギーの受付テントの裏側からラクダが出てくる。

想像を絶するラクダ量だった。

けっこう鳴き声がうるさい。
ラクダ使いが声を出しながら誘導している。
どんどん出てくる。




ラクダを眺めながら受付開始を待つ。
向こう側は雲行きが怪しい。
山の天気は秒で変わるので油断できない。
ちょっとだけラクダ周囲にも雨が降り、うっすら虹がかかっていた。



16時にラクダ受付が始まると一斉に窓口に集まる。
一応みんな列に並んでいた風だったのに、全く意味がない。
ラクダも準備。晴れてきた。


近くでみると意外と大きい。


「L」字のマーク。何を意味するのだろうか。



ラクダに乗った感想。馬と違って動きがゆっくりなので安心感があるが、ラクダに乗る瞬間と、降りる瞬間がちょっと怖かった。ラクダが寝る姿勢⇆立つ姿勢を変換する時には、ガクっガクっと足が2段階動くので、うしろ⇆前に重心が移動する。上にふんわりと乗ってるだけだと多分落ちる。

面白かったのは、ラクダ同士は紐で繋がれていると一定のスピードで連なって歩くが、紐がほどけるとピタッと動きが止まることだ。観光地で人を乗せるためそういう風に訓練されているんだろう。
私のラクダも前のメンバーのラクダとの紐が一回ほどけて、砂漠でピタッと止まってしまった。

ここでは砂漠の中を、山脈を望みながらだいたい20分くらい乗ラクダできる。
なかなか風情があって良い経験だった。
周りの砂漠だけ見ていると、エジプトとか、アフリカのイスラム諸国に来たような感じなのだが、そこから目を遠くに向けると河原の緑と山脈があり、なんとも不思議な感覚だった。



グループごとに紐でラクダが繋がれていく。


砂漠をゆっくり歩く。異国情緒たっぷり。
5頭程度のラクダがところどころ連なってるのが遠くから見える。
いい絵だった。





ラクダを堪能したあと、駐車場そばのカフェでドリンク休憩していると割といい時間になった。次に Hot spring に連れて行ってくれるということだったのだが、ここから往復で2時間はかかると。
Hot spring が我々が思っている温泉だとすると、ちょっと浸かるとして、その後にホテルにチェックインだと余裕で21時をすぎる。
夕食はホテルで取ることにしており、食事に間に合わないと困る。
そもそも Hot spring に行く価値はあるのか?
ドライバーに、温泉に入れるのか聞いたところ、「入る?熱いお湯しかないから見るだけでしょ?」という返事だった。
日本のように熱いお湯につかり体を温めるという文化はないんだろうか。

ということで、まずホテルにチェックインしてホテルのスタッフから情報を収集することにした。


ホテルへ向かう道、ゴンパの前に通ったジップラインの場所を通ると、まさにチャレンジしようという客がいた。
安否は確認できなかったが、次回来ることがあったら是非やりたい。





ホテル The Kyagar

ホテルはびっくりするくらい何もないところに突然ある。


着くまでは本当にこんなところにホテルなんてあるのかと不安になるのだが、敷地内に入ると自然に溶け込んだ綺麗な建物が並んでいる。

レセプション
リゾートっぽい造り。


周りにあるのは自然だけ。360度マウンテンビュー。
ホテル近くの小さい湖(水たまり?)に山脈が映っていた。




ホテルに着いた時点で19時であった。
件の Hot Spring は受付のお姉さん曰く「ノットアメイジング」だったので、見に行くのはやめてホテルの敷地を散歩したりして過ごした。
河原へ続く道は途中で途切れているように見え、川まではだいぶ遠そうだった。
ホテル発の星空ツアーや河原探検ツアーなどもあった。天候によるらしいので、できるかはその時にならないとわからないそうだ。

ホテルの敷地内
リバーサイドはかなり先のようだ



部屋は一棟ずつに分かれていてロマンティック仕様だった。

星のやのように乗り物で送迎してくれるサービスもある。
部屋についている天窓。夜は星空が見える。
ここで夜寝る前に足のマッサージをしてもらった。


外にもダラダラスペースあり。






パンゴン・ツォへの道が閉鎖されているという話


ホテルチェックインとともに、ドライバーから、パンゴン・ツォに行く道が本日工事で閉鎖され、遠回りすると7-8時間はかかるよーという話があった。
今夜20時の夕食の時に、また交通事情の連絡をもらうことになった。
ただ、20時の時点で解除されてなくても明け方解除されることもあるし、
解除の連絡がなくてもいざ行ってみると通れたりするし、
いちかばちかで行く人もいるとか。

この道で行くとだいたい休憩しながらで5時間くらいで着く。


川沿いのこの道が閉鎖中ということで、パンゴン・ツォには遠回りしなければ着かない。遠回りすると、追加で2ー3時間はかかると言うのだ。


明日はパンゴン・ツォに行ったあと、レーに戻る予定である。
6時に出発するとして、8時間かかって14時に着いて、昼食入れて湖のそばで1−2時間過ごして、そこから峠を越えてレーに帰ると、かなり夜遅くなるだろう。
ここは6人もいると意見が分かれるところで、レーに早めに着いて夜ぶらぶらしたい、明日帰るからお土産など買いたい人もいるし、寝るだけでいいから遅くていいという人もいる。
もしパンゴン・ツォをやめる場合の他のおすすめ代案として、トゥルトゥクはどうかと上甲さんに教えてもらった。
トゥルトゥクは、ヌブラナイという場所にある、パキスタンとの国境近くの村だ。何があると言うわけではないが景色はいい。パキスタンぽさがあり、イスラム圏なので今まで訪れたラダックとは違う雰囲気が楽しめるのではないかということだった。

今日行ったラクダの所よりさらに山脈の奥で、ホテルからだいたい3時間はかかる。
その後はデスキットまで戻って、昨日越えたヌブラの峠を越えてレーに帰るので、結構時間はかかってしまう。

我々の中で、途中まで行って、ダメだったらへミスに行く案も出た。へミスであればレーに近いので、早めにレーに戻れる。
ゆっくりホテル周囲でくつろぐという案もあった。

ごはんはホテルのブッフェだったので、テーブルで翌日のプランの話し合いをした。とりあえず20時の時点では閉鎖は解除されていなかった。

① 朝食をホテルでとり、ホテル周囲の自然を楽しみゆっくりする。レーに早めに戻れる。
② 6時出発、トゥルトゥクに行ってイスラム圏の雰囲気を楽しむ。レーに戻るのは夜遅くなる。
③ 6時出発、パンゴン・ツォを目指し途中で閉鎖がわかったらヘミス観光に切り替える。早めにレーに戻れる。
④ 6時出発、閉鎖していても遠回りして8時間かけてパンゴン・ツォに行く。レーに戻るのは22時とか。

背景が様々な6人が全員ハッピーなプランというのは難しい。
ラダックに来るのはもう最初で最後なんじゃないかなと思うと、私はパンゴン・ツォには行きたい派だった。


ドライバーが待って電話を繋いでくれていたのだが(我々の携帯はどれも通じないので)、話合いに付き合わせるのはさすがに申し訳なく、朝6時出発にしようというのは先に決めて、ドライバーにはバイバイした。
さて、そんなこんなで、とりあえずはパンゴン・ツォを目指そうかという話になりつつあった。

しかし夕食中にもう一回ドライバーが戻ってきて、なんと!閉鎖が解除されたとの朗報が!
よかった。。
実際行ってみたらまたひどい通行止めがあるかもしれないが、とりあえずはパンゴン・ツォを目指すことはできそうだ。

部屋でフットマッサージを予約したので、
急いで夕食の残りを摂取し、部屋に戻る。


日没後はなかなかムーディだった。


部屋の雰囲気は最高だったのだが、シャワーは水とぬるま湯で一瞬熱いお湯が出る程度。寒くてこごえた。
どうやらシャワーの手前についている給油機のスイッチをオンにしないと暑いお湯が出ないらしい。というのが他の部屋のメンバーから聞いて翌日わかった。

上にくっついてる白い給湯器をオンにしないといけなかったそうだ。




22時の星空ツアーには参加しなかったが、部屋の天窓から星が見えた。
1時頃に就寝。
明日は5時起床である。

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