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エジプト旅行⑧ l ゆったり動物岩を見て砂漠の温泉に入ってエジプト飯を食べて、さようなら。また来るよ。


夜はぐっすり眠った。野生のキツネが現れると聞いていたが、まあ気づかなかった。
日の出の時間はとっくにすぎて、朝ごはんの準備が整った時間に起きた。

目覚めの風景。
砂に直接布を敷いて横になるので、寝床の感触が気持ちいい。
我々の車とキャンプテント
ゴロゴロできる
朝ごはん。砂漠の真ん中で食べると格段に美味しい。
これは、ふんころがし??


砂漠キャンプイベントは今までと違って次の予定や時間に追われることもないので、好きな時間に起きて好きな時間に移動できる。
朝食後は周囲をうろうろして、ひさしぶりにゆっくりした朝を過ごした。


白砂漠をドライブ

テント道具やゴミ類を車に積んでもらって、出発。
白砂漠周辺をドライブして、珍しい形に変形した岩を探索。

白い岩が風と砂で削られて、動物の形に見える。
これはうさぎと言われている。
小鳥と木
落ちそうな岩。
神秘的。
地球外の惑星に来たみたい。

オアシスで休憩・民家で昼食

しばらく白砂漠で写真撮影や動画撮影をしたあと、昨日の場所とは別の民家にきた。住宅街とは離れていて、まわりはカラっカラの砂漠。だがここだけ緑がある。

行きの飛行機で上空から見たように、スプリンクラーで灌漑されて円形になった畑もあるが、ここはなんと、井戸から引いた水をホースでひたすらに延長している。ひとつひとつのプラントにそれぞれ水を引いているのだ。なんとアナログな。

急に現れる植物。
よく見ると、ホースで水やりされている。
ホースのもとはこれ。井戸。

井戸はだいたい業者に頼んで100万円でひとつ作れるらしい。
お金があれば、さらにそこからスプリンクラーをつけたり、効率的な栽培ができるんだろう。

少し歩くと、ソーラーパネルが見える。日差しは強いし遮るものが何もないので、かなり効率はよさそう。こちらの値段は聞きそびれてしまったが、導入費用がまあまあかかるそうだ。

畑の隣のソーラーパネル
奥に見えるのが民家。


こちらはまとまって育った緑。
しばらく砂漠に滞在すると、植物が青々と茂っているのが目に眩しい。
これだけで感動すら覚える。
こちらが民家のリビングルーム。明るくて開放的。
壁画が白砂漠の岩。
アートの写真を撮っていたら、「本物見てきたのになんでこれを撮るんだ!」とエジプト人に笑われた。
早めのお昼。エジプトのピタパン、エイシ。美味しい。
ソースをつけて何枚でもいける。


気になったことは、インドと比べて、ハエが異常に多い。
食事中は、数匹というレベルではなく、何十匹と飛んでくる。
途中から自分に止まっても気にならなくなる。むしろ一緒に食べてるかもしれない。

温泉

最後に砂漠の温泉へ。
温泉といっても日本の温泉とはかけ離れていて、ゆっくりお湯に浸かるというよりは、小さな温水プールのようなもの。
もちろん脱衣所もトイレも周りにはないので、車の中で水着に着替える。

そもそも水着を着ている人はおらず、現地のエジプト人はほとんどが洋服のまま(Tシャツ+短パン)で入る。女性はまずいない。
私が行った時は他の観光客もおらず、ものすごく珍しい目で見られた。

想像していたよりだいぶ小さかった。
勢いよくぬるいお湯が流れてくる。わりと深い。


ひとしきり水浴びしたら、また車の中で着替える。
外はカラカラに晴れているので、車にひっかけておくと濡れた水着は速攻で乾く。

昨日寄ったオアシスの民家でトイレを借り、四駆から街乗り用車に乗り換え、来た道を戻りカイロへと帰る。


旅の終わり。いい夕焼け。
綺麗に揃った積荷がきれい。


カイロに着く頃には夜になっていた。
ギザのピラミッドがライトアップで照らされて赤く浮き上がって見えた。

空へと伸びる光が遠くからでも目立つ。
ピラミッドはカイロの街並みと合わさるととても小さく見える。


この旅の最初に泊まった サフィール ホテル カイロ فندق سفير القاهرة Safir Hotel Cairo で最後の夜を過ごす。

安定のサフィールホテル
最終日朝、窓からの眺め。カイロの色も目に慣れた。


翌日は朝ゆっくりホテルを出て、またバーレーン空港でチェンナイへ帰国。



見たかったものは全て見た、駆け足の旅だった。
ほぼ予習なしで行った分、各所でエジプトのドラマに圧倒された。
予想していたより全てが大きかった。

エジプトには将来10年後くらいにまた行きたい。イスラム教の国には物心ついてから初めて訪れたが、お酒がなくても生活できる身としては何も不自由はなかった。
次はアレクサンドリアや、シナイ山にも行かなければならない。
次回私がエジプトを訪れるその頃には、エジプトの経済もさらに発展して世界の上位にいるんだろうか。


ガイドさんが、言っていた言葉がずっと心に残っている。
「エジプトには何でもあるが、何もない。日本には何もないが、何でもある」
エジプト人にとって日本という国は憧れだそうだが、日本に何でもあって他国に優位を感じられたのは、もう過去の話だろう。今や若者たちが、外国に出稼ぎに行く時代になってしまった。

私は日本の文化や日本人・日本語がやっぱり好きなので、人生の最後には日本で暮らしたいし、願わくば、日本という国が世界で良いイメージであり続けてほしいなと思う。


次回の海外旅行は、週末を利用してさくっとシンガポールに行く予定だ。



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