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キャリア・パスポートの本、出版しました!

11月から書きはじめていたキャリア・パスポートの本、
無事に年内に出版することができました。

2020年4月から、全国の小・中・高校、特別支援学校で
導入されるキャリア・パスポートの概要や
どのような視点に気をつけて作成していけば
よいのかなどについて書いています。

購入していただいた方には、
実践で使える【キャリア・パスポート】の
サンプルをプレゼントしています。

【最前線で働く特別支援教育のプロが教えます!
みつめる つたえる ふりかえる キャリア・パスポート】


キャリア・パスポート3


今回の本は、2017年度の国立特別支援教育総合研究所の
長期研修で知り合った特別支援学校
の先生方とつくりました。
国立特別支援教育総合研究所とは、
障害のある子どもの教育に関する研究、
研修・支援、情報普及などを行う機関で、
文部科学省所管の独立行政法人となっています。

こちらの国立特別支援教育総合研究所では、
年に3回、全国の特別支援教育に関わる教員が集まり、
長期研修を行なう場があります。
講義もありますが、研究協議と呼ばれるグループで討論したり、
内容を深めるゼミのような時間もあります。
この研究協議の中で、私たちは同じグループで話し合いを深めてきました。

特別支援教育で障害のある子どもたちとかかわる中で、
日頃感じている彼らの教育やキャリアについての
課題や展望について話し合いました。
理想は高く、やりたいこともたくさんあるものの、
現実的に教員である私たちが関わる
子どもたちのすべてのキャリア、進路に関わること、
サポートすることは難しいこともよくわかっています。

でも、なにかできることがあるのではないか、
どのような関わりができるのだろうか。

そんな自問自答を繰り返しながら、
特別支援教育の中で活用されている個別の指導計画や
就労移行支援計画などの意義や引き継ぎ方、
その課題などをみているうちに、
地域によって取り組まれているキャリアノート
という存在を知りました。

学校によっては、すでに活用しているところもありましたが、
小・中・高で継続的かつ系統的に関わった
子どもたちのキャリアを支援するためには、
何かが足りないのではないかと議論を重ねてきた結果、
【生徒が主体になったキャリアノートが必要だ!】
という結論に達しました。

そして、私たちの研究協議のグループでは、
生徒に役立つキャリアノートづくりをテーマに取り組みました。
成果物としてできたキャリアノートが、
他の学校でも役にたつのではないかと思ったこと、
また、キャリアノートを作成する上で検討してきたことが、
今後のキャリア・パスポートを作成したり、
運用する上で参考になると思います。

学校の先生はもちろんですが、保護者の方、行政の方、
子どもたちのキャリアに関わる方たちに
読んでいただきたいと思います。


ちなみに今回本を作成したメンバーは、
全国それぞれの場所で特別支援教育に携わっている先生たちです。
普段顔をあわせることはできないけれども、
同じ思い、同じ志があると、
このような出版という形にできることを
改めて嬉しく思いました。


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