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funny meal 開業日記 ~いきなり日記2/14&2/15

長いです&猫の話でいっぱいです。

2/14
起きると若葉が一緒に寝ている。すごーくリラックスしているのか、ものすごくのびて体を預けられていて、いちゃいちゃしてしばらく過ごす。起きたのでご飯を上げると、割とたくさん食べてくれて嬉しい。ここ最近ちゅーるも日常的に上げてて、最初は若葉もあんまり食べたことなかったからか、お?お?ってがつがつ食べてたけど、ここ数日は普通に腎臓ケアのお年寄り用エサも食べてて、飼い主に似て薄味の方が本当は好きなのかないい子だねーと思ったりする。いい感じなので安心して支度を始めようと思うと、鏡に映った自分の寝巻の胸のところに血がついてて、若葉のよだれに血が混じってるからなんだなと思ってものすごく悲しくなる。一喜一憂したくないと毎回思うけど、不意打ちのように悲しい現実が襲ってきて、冷静でいるのが本当に難しい。でも瞑想的には一喜一憂してはダメというより、一喜一憂してる自分に気が付いて、気持ちに引きずられないように、都度立て直すように努めることの方が大事だから、まあ自分がんばってる負けないでゆうこぱん。

金曜日、お店は本当は10時からだけど、昨日は12時開始。16時過ぎくらいに一度家に帰って若葉の様子を見るのとご飯もあげたくて、一回閉めたくもあるので、夜も短くても少しやろうかなと思う。誰か一緒に立ってくれる人がいれば、お店が空いてればこの辺フレキシブルに(&あんまり大げさにせず)やれそうなんだけどな、とか思うけど、まあ初めての方がいらしたりすれば何この店?とかなったりするのかもしれないし、難しい。でもそもそも自分は飲食経験なくて思い切りで初めて右も左もよくわかんないし性格的にもちゃんとできない人なんだから、ちゃんとやろうとするよりもうここまでしかできませんごめんなさいと最初から謝る気持ちでやった方がよくないかなとか思うけど、人の考え方は様々ということで難しい。難しいしか言ってないなあははは。

結局昼間はとても静かで(=暇でした)、でも昔の同僚が来てくれて、静かな故にゆっくり話せてすごくよかった。元同僚は新しいことをいろいろやろうとしてるフェーズで、大変なこともあるけど生き生きした感じ。遠くから会いに来てくれたのも嬉しい。
そしてなんとなんと、続けて、心配してまた別の友達が来てくれるありがとう~。アップルウォッチの効能についていろいろ教えてもらったりして、ゆっくりおしゃべりして心が休まる。いや、アップダウンはあるけど、元気は元気です。お休み多くて皆さんにご心配いただいてしまって本当に申し訳ない。元気です!ちゃんと寝てるし食べてるし私は元気!

しずかーな昼営業を経て、少し早めに一旦閉めて家に帰る。若葉は静かに寝ててよかった。ご飯を上げるともりもり食べてくれるいい子。少し一緒に座ってゆっくりしてると、正直このまま家にいたいなーという気持ちになるも、よいこで寝てるからゆうこぱんがんばるねということでお店に移動。

3時間だけの営業だったけど、海外からの留学生と、よく来てくださる皆様とで、みんなで楽しくワインを飲んでわいわい。友達の家に来たみたい、と言ってもらって嬉しいけど、お店としてそれでいいのかなと思う人もいるんだろうな。もう自分は正直それがいいと思う。毎日そうだとダメなのかもだけど、もし毎日そうでよければとか思うけど、それは甘えなんだろかな…。

一番左がカオールです。えーっくす!
カオールはボルドーじゃないけどボトルはボルドースタイルのいかり肩なんだなー近いからかなー
一番右はブルゴーニュで、私と同じくなで肩さんですね

ここ何回か、ワイン褒めてもらうことが多くとても嬉しい。昨日はフランス南西地方(ボルドーではありませんでした間違えちゃった)の「黒ブドウ」と言われるカオールと、ボルドーのスパークリングを開けました。AOPカオールを名乗るには、マルベックは7割以上入ってればいいらしいのですが、昨日のは実が小粒で皮が厚いがゆえに、色が濃くなるのが特徴のマルベック100%でした。ブラックチェリーのような味わいで、バレンタイン感あっておいしかったです。マルベックはアルゼンチンで広く栽培されてるそうなのですが、もともと病気に弱くて、フランスでは1950年代に大きな冷害で被害を受けて栽培量が激減しちゃったそうですへーへーへー。そんな中昨日の一本は古木からの収穫だそうなので、ますます貴重な感じがあってありがたみが美味しさになるような気がして、ワインの美味しさは、うんちくで何割り増しかになるような(うんちくなくてもおいしいですけどね)。ワインは普段ちょっと苦手だそうなお客様も、ゆーっくり味わえるすごくおいしい一杯でしたとおっしゃってくださり、すごくよかったですこれからも仕入れがんばります。

閉まる間際にバレンタインでご用意してたブラウニーのテイクアウトをお求めにいらしてくださったお客様もいて嬉しかったでした。今日飛んで明日もがんばります。

2/15
朝起きると若葉が一緒に寝てない。今日ちょっとあったかいもんね。ご飯を上げるとむしゃむしゃだけど、よだれから結構な血が出て自分の方がびっくりしてしまう。口の中の環境もよくないだろうし、少しづつ口臭が強くなっていて、しかも口が閉じないから手とか足とかによだれがついて毛がかぴかぴで、若葉自身きっとすごく不快だろうな…。若葉は小さい頃からトイレ以外に阻喪したことのない、下の始末のよいこでした。若葉のことが好きすぎて追いかけまわす友達の家に預かってもらったときに一度だけ、友達の布団のまんなかにいきなりウンチしてたことがあって、それが今にいたるまで唯一のしくじりなくらい(その友達のことが本当に嫌だったんだね、という笑い話になってますかおさんごめんねあの時はありがとう)。家に来る友達にも、ゆうこの家は全然猫臭くないと言われ、いつもキレイキレイな美人さんだったから、よだれもだし、あちこちカピカピなのすごく嫌なんではないかと思う。飼い主としても本当に忍びない。蒸しタオルで時々拭いたりしてあげてるものの、一緒にお風呂に入れたら本当はいいのになとか思う。若葉とふたりで頭にタオルのっけていい湯だなってやれたりしたらどんなに楽しいだろう。もっと元気な時にやってみればよかった。昼から営業の予定だけど、心配なのでもじもじ悩んだ末やっぱり病院に行くことにする。

獣医さんではいやいやして、ケージに頭を押し付けたり、でも獣医さん曰く、そういう方が実はまだ元気な証拠で、本当に元気がなくなったら病院に来てもぼやーっと下を見たりするだけらしい。血も出るけど、がん細胞はもろいから出血しやすく、それで貧血になったりするほどではないし、若葉の内臓はまだ元気で血液も作れるから、そんなに心配しなくてもいいと言ってもらう。口臭も、そのうち化膿して膿が出たりもするだろうけど、食欲がある以上、ご飯に混ぜて抗生物質上げるのはそう大変ではないとも言われる。口内のがんの平均余命は1-3か月であるのは事実だけど、若葉は意識もしっかりしてるし、これまで病気もしなくて内臓も丈夫そうだから、思ってるよりまだ一緒に過ごせる時間はありそう。ネット見るといろいろ書いてあるけどお医者さんには改めて激痛とかないですよ、と言われてそれも一安心。あともう何週間かはいちいちびっくりしないで、落ち着いて今の状態をキープしていくのがいいですよ、と言われて、今若葉(と自分)のいるところがわかって本当によかった。

家に帰ってきて、ご飯を上げると食べる。獣医さんとてもやさしいしあんまり待たないし、それでも病院て行くだけで疲れる。ふたりでおこたでぐったり。こういう時間もでもいいよね。もうなんでもいいみんな違ってみんないい笑。
営業したい気持ちもあるけどお腹もすいて、腹が減っては戦はできないしなと思ってとりあえずお昼食べることにしてお店に。ご飯作りながら疲れたなと思ってビール飲んでしまう。すきっ腹で酔っぱらってしまい、認めたくないけどやさぐれた気持ちになってしまいお休みすることにする。結果ますます飲んでしまいぼんやりしてくる。半ばやけくそでホットチョコレートにウイスキーの試作をしてみて、ウイスキー入れすぎてますます酔っぱらう(でもおいしくできました多分)。

いつもこういう感じでも緩く営業できたらいいのになーと思ったりしながら、いろいろな難しみを感じつつ家に帰ってきて、寝てる若葉をひざに御上先生を見る。教育・学園ドラマってむかーしから定期的に話題作が生まれてる気がする。ドラマにあふれた舞台で、かつ普遍的なテーマがあるってことなんだろうな。「自分がやったことやってること言ってることが本当に意味するところを真剣に考えろ」っていう御上先生の姿勢は、なんか最近の自分の問題意識(とか言うと偉そうだけど)に通じるところがあってとても興味深い。

最近お店営業してないのに日記ばかり長文ですいません。だって忘れてしまいそうだけど忘れたくないことが多いから、つまらないことでも書いておきたいなって思ってしまうのです。今日はのんびりします。明日はまた新しい一日。


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