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funny meal 開業日記 vol.14 ~ビールの選定と広がるストーリーについて~

こんにちは。毎日暑いのでビールがおいしいですね。私も営業中に必ず一本は飲んでしまいます。今日なんかお休みなので昼間から飲みながらこれを書いています(笑)。

funny mealオープン前に、お店でどこのビールをどうやっておいくらで出すか、もちろん検討しました。結果、新潟湯沢町で製造されているジョークンビールラボのクラフトビール3種と、ハートランドを瓶でお出しすることになり今に至ります。今日はどうやって決めたかと、決める過程&決めた結果思ったこと起こったことについて書いてみます。

瓶か生か

生ビールってやっぱりおいしいですよね。きれいな泡ののったビールは一日の仕事が終わった充実感を強く感じさせてくれる気もして、元サラリーマンの自分としてはかなり悩んだのですが、結果瓶のみでのご提供にしました。理由はいくつかありまして

  1. 飲食店の先輩たちが、生を回転させておいしいまま売り切るのは結構大変だと教えてくれた

  2. 樽洗浄も面倒くさいよと率直な気持ちを共有してくれた飲食の先輩が少なくなかった

  3. カウンター内に生ビールサーバを置くのはスペース的に厳しい

funny mealではワインをメインにしたかったのと、カフェ兼ワインバー的な営業ということで、お酒を飲まない方、2件目以降のご利用の方も少なくないと考えると、ビールそんなに出ないだろうなと思ったのですよねー。なので、あまり出ないのに1と2のポイントをクリアするのは厳しそうだし、実際瓶だけのお店もあるし、狭いところに無理やりサーバを入れるもなぁ、いったん瓶だけでやってみてから考えるでもいいか、ということにしました。

いつかはやってみたい生ビール

生の難しみ

開店前から今にいたるまで、私は本当にたくさんの高円寺の飲食の先輩に助けていただいていて(みんな本当に優しいんですよ)、↑のポイント1、2みたいな話を率直に共有してくれるのは筆舌に尽くしがたくありがたいなと思いました。と同時に、おいしい生ビールを出してくれるお店のありがたさを改めて感じた次第です。昨日は知り合いのビールメインのお店のオーナーさんが、あれ、最近ビールの回転今一つ…?となったときに、仕方ないから自分でがんばっていっぱい飲んで消費して、ビール大好きだからハッピーになったけどこれじゃダメだと思ったよーあっはっはーみたいな話をしてくれて、私もそんな風にありたいなと思いました(見習っちゃだめだよゆうこさんーて言われましたが笑)。

どの瓶ビールにするか

生ではなく瓶ビールにするぞ!と決まったら、今度はどの瓶ビールにするかを決めなくてはなりません。スタンダードなラガーは、瓶がお店のカラーである緑なハートランドにして、あとはなんとなくですがクラフトビールを入れてみるかと思い、プレオープン中は実はCOEDOとかPUNK IPAをお出ししてみてました。どちらも原価はとんとんで、結果売価も同じような感じで、そもそもなんで自分こういうラインナップにしたんだっけなーとクエスチョンが浮かんできた頃に、昔働いていたPreferred Networksの元同僚が遊びに来てくれて、同じく同僚であった樋口さんがやっているジョークンラボの定期デリバリーを利用している話をしてくれたのでした。

そしてジョークン

早速その同僚に、樋口さんと一緒に一回お店に遊びに来てくれとお願いして、ゴールデンウィーク中にビール試飲の会を設定してもらいました。そこで卸売の話がまとまり、定期的に発注するようになり今に至ります。最初は一回12本で発送してもらっていたのですが、最近は回転が速くなり、一回の発注量は24本に増え、さらに7月はすでに3回も発注しています。すごい。

今はこの3種類です。アメリカーノ、ビアラトッキー、Sake Hazy IPA

ストーリーがある、そしておいしい

お店にいらっしゃったお客様で、funny meal以外でジョークンのビールを飲んだことがあった方はまだいらっしゃいません。なので、おいしさをご存じだから頼んでいただける、ということではないのですよね。クラフトビール人気がもちろん前提にあるのだと思うのですが、「実はこの醸造所、私の元同僚で、AI系の会社(とはなんぞ、ですが)でリサーチャーしてる子が地元の友達と共同で創業してて、面白いから入れてみたんですー」とお話すると、せっかくだからじゃあそれにしてみます、とおっしゃってくださる方がとても多いのです。私はここで一つもウソをついたり盛ったりしていないので、何かリアルなストーリーがあってそれを語れるだけで、すごく強いフックになるんだなーということを日々感じています。
きっかけが作れた後の2回目以降は、「あれおいしかったからまたください」「今日は前回と違うのにしてみたい」「前回なかった種類があるならそれを飲んでみたい」と、ストーリーを超えて、今度はジョークンそのものの美味しさがご注文につながっています。できたきっかけを継続させる実力があるということですよね、これまたすごい。

そして広がるストーリー

ということで、私は今月すでに何回も樋口さんとやり取りをしたり会ったりもしており、正直Preferred Networksで一緒に働いていた4年前よりはるかにコンタクトの頻度が高く、仲良しです(笑)。樋口さんとこんな風な付き合いが生まれるとは、同じ会社にいたときは全く想像だにしたことがなかったので、長生きはしてみるものですねー。今月は高円寺で阿波踊りがあり、その期間もジョークンのビールには大活躍してもらう予定です。

そしてさらに嬉しいことに、ジョークンだけでなく、でもジョークンも巻き込んだ形で、さらに広がったつながりがあります。私がPreferred Networksの後に人事として働いていた、MNTSQというソフトウェアの開発販売をしている会社でPdMをしている大野さんが、私の開業と同じくらいのタイミングでスパイスの製造販売を始めました(Delish Easy Doorという会社さんです)。

ゴールデンウィーク中にやったジョークンの試飲会に、大野さんもお招きしてDelish Easy Doorのスパイスを使ったお料理を出してもらったのがきっかけとなり、大野さんのスパイスがジョークンのレストランで使われるようになったのです。

お肉にもそれ以外にも良く合うDelish Easy Doorのスパイス

8月30日の金曜夜には、ジョークンのビールの飲み比べの会をfunny mealで予定しています。その時には私が焼いたパンや前菜と一緒に、Delish Easy Doorのスパイスを使ったビールに合うお料理を、大野さんに作ってもらうことになっています。ご興味ある方はfunny mealのインスタからぜひDMください。

専門領域や職責は違えど、同じIT業界にいて、飲食の世界で起業した3人が、思いがけずつながって、お互い助け合ってるっていいですよねー。これからもこんな風にストーリーを紡いでいけたらいいなと思います。ということで、長く細くやっていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

(続く)

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