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funny meal 開業日記 vol.22 ~いきなり日記10/14「変哲の竜」上映会開催できた&ZINEを作ったいきさつについて

三連休の最終日。すごくいいお天気で我ながら店内の気持ちよさがすごい。昼間のfunny mealは本当にすばらしい!(自画自賛&夜も悪くないよ!)。

「変哲の竜」は、祝日なので2回上映。13時の回も17時の回も、わざわざ見に来てくださったお客様あり。高円寺に久しぶりに来ました(=多分映画を見るために来てくださった?)とか、遠方からいらっしゃって映画観に寄りましたとか、嬉しすぎなのでは、みたいなコメントを頂戴する。

映画の間は店内できる限り暗くはしているものの、うっすらみなさんの表情は見える。みなさんはスクリーンを見ていますが、私はそんなみなさんをちらちらと見ています。みなさんニコニコしていて、ところどころであははふふふと笑っていて、みなさんがgood timeを過ごしているところを見せてもらえるってすごいことなんではないだろうかと上映のたびに思う。監督の大橋さんも、配給のみなさんもご出演の役者さんたちも、映画館は基本真っ暗だから観客の表情をしかも繰り返し見ることってないもんね。

勢いで作ってみたZINE、土曜日に大橋さんが竜ちゃんイラストを入れてくれたのも、昨日だけで3部売れていきました。残り2部ですお早めに。

ちょっとづつ違うので、みなさんに選んでいただいてます

なんでZINEを作ることにしたんだったかなと振り返ってみると、
①funny mealのオープン時に、大橋さんに弾き語りライブのお願いをしたころ、大橋さんはちょうど「変哲の竜」公開のタイミングでポスターをお店に持ってきてくれた
②ので、映画観に行こうと思ってたのに気が付いたら終わってしまってた
③でも観たいし、周りにも観たかったけどいけなかった人が結構いたので、お店で上映会させてもらってみんなで観られたらいいなと思っていた。8月にフジロック見るためにプロジェクター買ったので、ますます上映会みたいなのしたいなーという気持ちに。
④9月半ばになったけど10月はまだ何もイベントが決まっておらず、映画公開からもしばらく経ったしタイミング的にどうかなと思って大橋さんにお伺いしたところ、ご快諾&配給のand picturesさんにつないでくださり、上映会ができることになった
⑤映画上映をしている店内を思い浮かべたところ、スクリーン以外はいつもと変わらない(ちょっとつまらん)ということに思いいたり、ふと大橋さんは漫画家さんでもあるのだし、映画を作られるにあたって実は精密な絵コンテとかあったりしないのだろうかと勝手に推測する。
ちょっと話長くなるのですが、これには理由があって、吉開菜央さんの「ほったまるびより」という映画の紙芝居原案が冊子になっているのを自分は持っていて(映像も紙芝居もとても味わい深くクレイジーなので、これもいつかうちで上映と展示させてもらええたら嬉しいなと思っている)、ひょっとしてこういうのが「変哲の竜」にもあったりするかも?と思ったのでした。

⑥そう思って大橋さんに、オリジナルの脚本に絵コンテとかついてますか?それの展示もさせてもらえたりします?と図々しくお伺いしたところ、「展示は絵コンテですよね?もしあっても記憶だと丸書いてちょんみたいな、展示映えしないものな気がします!」という、とても大橋さんらしい謙虚なお返事をいただく。
⑦制作のみなさんに共有された、「もにゃもにゃっと描いた」(by大橋さん)絵コンテ入り脚本のデータを拝見すると、小さくてラフな絵コンテがとてもかわいい。なのでそれを出力して展示することに。
⑧そして脚本はなんと17ページしかない短い作品だった!(だってこの時まだ私映画観てないから!)し、絵コンテはラフすぎて逆にこんな大橋さんの絵を見ることってそんなにないのでは?これって冊子にするのにちょうどよいサイズだし売れるのでは…?という気持ちが芽生える。

ということで、ZINEを作るにいたりました。
この機会にずっと作りたかったfunny mealのお店のステッカーと、大橋さんが描いてくださったfunny mealのTシャツを着た太郎くんステッカーも作って同封してあります。

いつかこのふぁにみ太郎君Tシャツを作りたいですな

ところで大橋さんが使われていた物理の脚本の原本は、びっくりするほど真っ白でした。なんのメモもなくて、大橋さんすごい!感が逆にじわっときます。こちらもお預かりして一緒に展示してありますので、みなさんぜひお手に取って見てください。
表紙も厚紙などではなく、全部ペラペラのコピー用紙で、ホチキスと黒い製本テープでとめてあるだけの、びっくりするほど簡素な作りです。これは、大橋さんからのご要望だったそうで(お金はむしろそこでないところ(=スタッフさんたちの方)に使ってほしい)、この辺にもお人柄がにじみ出る素敵エピソードです。ということでZINEもすごく簡単な作りにして、右端に製本テープの黒い帯もそのまま残すことにしました。

最後のページ用にいただいた大橋さんコメントには、私とのやり取りの気配が感じられてそれも嬉しいです(私「脚本原本てきっと大橋さんのメモとかありますよね?」。大橋さん「台本発見したんですが、全くメモしてませんでした笑」)

ひとつの作品を、色んな方向や角度からこれだけ掘り下げて1か月もお付き合いするって、初めての経験。
今度の土曜日は大橋さんと撮影・編集の岩淵さんのトークイベント。お席まだわずかですが残ってます。普通に本編を見たあと、音を小さくしてもう一度上映しながら本編にコメントをつけていただき、最後は大橋さんの弾き語りミニライブ。イベント終了後は軽く打ち上げ的なものも予定しています。みなさまぜひ。


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