再び歌えるようになるまでの変遷〜大動脈解離からの生還シリーズ〜
今年2022年2月25日に大動脈解離(A型)を発症し、8時間に及ぶ大手術で命を救って頂きました。
私はもともと作曲とシンガーを本業としておりまして、発症前は結構ガッツリ!パワフルに歌っておりました☺️
↑発症する約1ヶ月前の配信ソロライブ
術後はまず、歌はドクターストップ、身体もあちこち痛いし息もあんまり吸えないし、何より歌は波動なので、胸に振動が伝わるのがとてもこわかった。
もうこれは歌えるようにらないかもしれないなと本気で思っていましたが、なんとかこの度、50歳のお誕生日に、復活ミニライブ(無観客オンライン)を無事に終えることができました!
術後のヘロヘロ状態からここまで、9ヶ月でよくここまで持ち直したなと正直自分でも驚いています。人間の身体ってほんとすごい。
その変遷をちょっと動画でたどってみたいと思います☺️
2022.4.12 (手術から1ヶ月半)
入院前から企画していた主催イベントがありました。プロデューサーが形を変えて開催してくれたのですが、退院がどうにか間に合ったのでとにかく挨拶だけでもと会場にタクシーで駆けつけ、せっかくだから・・とちょろっと歌った時の様子がこちら。
ビックリするぐらい歌えませんでした(笑)
この時の様子をプロデューサーが綴ってくれた記事もグッとくるのでぜひ。
2022.5.18 (手術から3ヶ月弱)
退院後初めて書いた曲のデモ音源(通称「死にそうver.」)
iPhoneにマイク挿して自宅で録った、リズムもピッチもヘロヘロのボーカルだけど、意外と気に入っています。なんとなく深海で歌ってるようなイメージ。
そして!
2022.11.30(手術から約9ヶ月)
復活ミニライブ(無観客オンライン)を都内の某音楽スタジオから生配信しました。そのスタジオは奇しくも、9ヶ月前に救急車で運ばれ手術をしてもらった病院と同じ最寄駅でした。
「はじめのいっぽ」ということで、アンコール含め7曲のミニライブ(50分)。この日リリースのNEWアルバムから歌いました。
体調悪くなったらいつでもキャンセルできるようにと、無観客で、音楽スタジオから配信という方法を選びました。
ライブの練習中、特に地声系を多用して歌い続けていると突然咳き込むことがわかりました。
なので地声系は必要最小限に留め、なるべく裏声要素強めの柔らかい声を響かせるようにして歌いました。
練習もどこまで歌い込んで大丈夫なのか未知数なので、今回は大事を取って、あまり歌わないようにしました。
これまで、割と喉が強い方で(最初は弱かったんだけど強くなった)、ライブ直前でも歌えば歌うほど声が出てくる方でしたが、今回もし本番前に潰してしまったらこわいので、少しずつ、おそるおそる。
そして本番、とにかく咳き込まないように水分補給を第一に心がけ!
なんとか無事に最後まで歌い切れて、ほんとーーーにほっとしました。
ライブ中や終了直後はそんなに疲れは感じませんでしたが、夜帰宅して寝る頃にどっと疲れが出てきて・・・
夜中は不整脈がひどくて気になって寝られず(心臓さま頑張ってますって感じでしたw)
ライブってやっぱり相当エネルギー使うんだなあ!と改めて思いました。
まあでも、4月の時みたいに「死ぬかも」ってこわくなったりってほどではなかったです。(慣れもあるかもしれません。多分このぐらいじゃ死なないわ、みたいな。だいぶ図太くなったw)
↑「死ぬかも」って思った4月のライブの後日談はこちら
この時と同じように、「もし私が今日死んだら、無理してがんばっちゃったから死んだではなく、星園は太く短く生きて美しく散りたかったんだって言って下さい」とプロデューサーにメールしようかと思いながら、いつのまにか眠りに落ちておりました・・・💤(笑)
そして、まだ完全に疲れも取れていないのに、今度はこじんまり弾き語りライブとかもやりたいなあ。。。なんてどこかで思っている自分を発見したりしています☺️
あ!年明け1/8(日)の昼に、逗子でこちらのイベントに出演します。久々の生歌です!ぜひ会いに来て下さい😌
さて!今日からまた少しずつ歌う時間を増やして、喉も体幹も少しずつ鍛えて、前の声も取り戻していこー
ライブ見て下さった皆様、本当にありがとうございました!!まだの方はアーカイブでぜひ!(見て下さった方も何度でも☺️)
2022.1.1.30リリースのNEWアルバム「Oh, Baby Blue」、ライブ応援、過去のCDなどはこちらのオフィシャル通販サイトから
星園祐子オフィシャルホームページ