ファシリテーション・グラフィックって何でいるの? 誰にでも出来るランドスケープ作成のススメ
今回の記事は3年前にブログに掲載した記事を少しだけ改変した記事です。
グラフィックファシリテーションってなに?
最近、グラフィックファシリテーションって流行っていますよね。
話し合いの中身や様子を絵やキーワードで、その場で書いていく手法のこと。
グラフィッカーの方が書いている素晴らしく綺麗な絵を見たことがある人も多いと思います。話し合い、対話の内容を記録に残す目的の他、参加者に振り返りをしてもらいながら、参加者自身に色やコメントを足してもらうなどし、小さな声を拾いやすくしたり、対話を発展させたりするために行います。
対話の内容がイメージ付きで残されていることで、話ししたことが状況や感情とともに思い出しやすくなるので、大きなイベントやカンファレンスなど、徐々に取り入れられる場面も増えているみたいです。
対話している最中に、同時にグラフィックを書いていくのはライブレコーディングと言われ、これは「話を『きく』力」や「構造化して捉える力」、そして「書く」スキルがある程度求められるため、残念ながら私は出来ません。
グラフィックっていいなぁと思いつつも、そんな「『聞きながら書く』なんて出来ないよー」という私みたいな方へオススメなのが「ランドスケープを書いてみる」です。
ランドスケープとは、場の全体の流れを書いたものです。例えば…
※すいません、ついでに私が写っちゃってます・笑!
こんな感じ。
「・・・うん(^^) 我ながら絵がド下手!」と思ってるんですが、これは下手だろうとなんだろうと書いたほうがいいと思ってるので、毎回がんばってます…。
グラフィックファシリテーションもランドスケープも「記録として」の意味あいが強いと思われがちですが、実は「創造性を高めるため」という要素も大きい。このランドスケープがあると
・参加者が全体の流れが分かることで、安心感を得られる ( この後何やるんだろ…という不安が減る。多少、時間管理を意識させることができる )
・カラフルな色やイラストを見ることで創造性が高まる、ワクワク感がでる、いつもと「違う」場なのだと印象付けられる
・プログラムの次の内容を指し示して説明することができる。
・ファシリテーター自身も「次の流れなんだっけ?」と覚えておかなくてよくなるので「脳にスペースができる」
という効果があります。
この「脳にスペース」というのがポイント。
グラフィックファシリテーションのように、話し合いをその場で書き残すのがどうして良いかというと、話したことを次々に忘れて大丈夫な状態にする ( = 創造性を発揮するスペースを創っていく ) ことが出来るため、創造的な対話が出来るのです。
繰り返しますが、私は聴きながら書くというのは出来ません(^^)/
ただ、ランドスケープだけは事前準備で時間をかけて書くことが出来るので準備することが多いです。私みたいに「 その場で書く、は無理だけでど、ほんのちょっとだけでも取り入れたい…」と思っている方、ぜひトライしてみてください。