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#月に想いを No.13

『土星食2024』

実は今年2024年は土星食は2回ありました。
1回目、2024年7月25日(木)6時30分頃から7時30分頃にかけて月齢19の月が土星を隠す土星食がありました。

土星食の見え方➀
2024年7月25日

すでに日の出から2時間近くが経過。

土星の見え方➁
2024年7月25日

日中の青空の下の白くなった月に小さな「・」の土星をみつけることなんて出来るだろうか?
正直自信もなかったし、次の土星食は日没後でかなり好条件だったこともあり、こちらは諦めました。

雲の中に見た月と土星で満足して次回に備えます。


そして、月日は流れ…
猛暑だった頃を懐かしく思い、寒さにコートの襟を立てる季節になりました。

「事前準備」

12月になり、次第に実感も湧いてきました!!
どこで観望するのか決めなくてはならないし、当日の予定も考えなくては……
前々日の12月6日。いつも撮影している場所で確認。
前日は月が当日と同じ高さになる頃にシュミレーションするつもりで出掛けましたが生憎雲で月を見ることは出来なかったのでした。

《土星食タイムスケジュール》
・出発         17:50
・現地着     18:00
〈暗縁侵入〉18:19:52  
                  土星の高度  44.4°  月の高度  45.2°
〈明縁出現〉 19:01:24
                  土星の高度  41.1°   月の高度  42.2°

観望場所は色々考えました。
今回は望遠鏡は持たず、カメラ2台と決めてました。望遠鏡だと3往復しなくてはないので。
荷物もシンプルにまとめ一度で運び出せること。
などを考慮して、やっぱりいつも行き慣れている場所にすることにしました。

2024年12月8日 土星食
国立天文台HPより

「いよいよ当日です!!」

夜更かしの朝はKAGAYAさんの𝕏から始まりました😊

もう頭の中は月と土星でいっぱいです。
月を好きなことは言うまでもありませんが、私の土星に対する想いも……
半端ではありません。
こちらに詳しく書いてあるのでよろしければ読んでみてください。


土星への想いが込められてます。

2024/12/08  18:12

侵入前の上弦前の月と「・」みたいな土星のツーショットです。

もう少し大きく

なんと!土星の環らしきものが写ってます!!

地球照と。
月の周りを探査機が周回しているみたいな土星(笑)

地球照が写ると月が丸いことがわかります。
が、中々ピントが合わず…土星がブレてます😱💦
赤道儀を使っていないので当然ですが、倍率をあげればあげるほど動きは速くなります。
しかも私が想像していた以上に角度がきつく、少しの揺れも許されない状態。
簡易的なウエイト(三脚に500㎖のペットボトルに水を入れぶら下げたもの)だけなので風が吹いて耐えられるか?もしくはハンドルの締めが甘いと、、、

「暗縁侵入」

そして、いよいよ月に侵入していきます!!
侵入と言うか正確には土星に月が被ったってことですよね。

2024/12/08  18:19

18:19侵入。土星は完全に見えなくなりました。
ふたたび土星が現れるまで星撮りTimeです😊
さすがに動いてないと寒いです𓏲𓇢𓂅🍂

「土星が消えた空」

土星が消えた空

土星が完全に消え…月はみずがめ座の中にいます。

北東の空

北寄りの東、北東の空にはおうし座のアルデバラン、その上にプレアデス星団が見えてます。
ペルセウス座とカシオペア座、アンドロメダ座があります。

西の空

西の空では夏の大三角が沈んでゆくところです。
土星がふたたび現れるまで星空を散策します。

土星の出現場所

土星はこの辺りから現れます。
そして……

2024/12/08  19:01
明縁出現

「明縁出現」

明縁出現は19:01、土星が出現!!
そして、月面Vと月面Xも見えている😭✨
私には十分過ぎる成果でした。

2024/12/08  19:10

まだ何となく土星の環も見えてます。
こうしてみると大分離れてしまったように思えます。

本当はこんな感じ
Star Walk 2 より

あとがき

今回、思ったこと。
・お天気に恵まれたこと
・予想外に土星の「環」らしきものが写ったこと
・偶然にも月面「V」と「X」も写ってた
・一部始終を観望出来たこと
・星もきれいだったこと
もう感謝でしかありません!!

国立天文台によると、次の土星食は来年2月1日。しかし、日中に起こるので私にはかなり難易度は高いため見送ると思います。
夜間に全国の広範囲で観測できるのは13年後の「2037年2月2日」まで待たなければなりません。

・・・13年後!!

13年後の自分。あまり想像したくはないですが、13年と言う歳月は学ぶには十分な時間です。
人の欲とは計り知れないもので今回思ったことがいくつかありました。
・もっとはっきりとした土星を撮影したい
・地球照が見える月、月が球体であることがわかるように撮影出来るようになりたい
・土星と衛星も一緒に撮影したい

私の撮影技術が上達するのが先か?
機材の進歩が先か?
……後者のような気がします(笑)

明縁出現後、大分離れてきたが
微かに環も見えていた

本当は観望会の参加も考えていました。
結局、マイペースに出来る方を選んでしまいましたが。
でも失敗しようと成功しようと

楽しければいいんです。

残念ながら私の周りには月や星、惑星など天文に興味がある人がいません。
月は夜昇って一晩中夜空にあると思っている人ばかりです。関心がなければそんなものかもしれません。
この場所にら2時間近くいたものの、誰一人通らなかったし、空を見上げている人もいなかったし、話題にもならなかった。
だから、誰も誘わずひとりでお気楽観望が出来ました。
防寒着で肩から三脚を担いでいる姿はスナイパーじゃん。とエレベーターの鏡に写る姿を見て思いました(笑)
でもまだ職質されたことはありません。
そう、自分が楽しければいいんです。
さぁ、また次の天文イベントも頑張りたいと思います。
もし、小さなスナイパーを見掛けたら是非お声掛けください。
一緒に空を見上げましょう。

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