クリスマスプレゼント小作戦

ちょっと変わったイブの楽しみ方

私のクリスマスイブのお楽しみと言えば、ここ数年は子供たちの枕元にちょっとしたプレゼントを置いて翌朝の反応を楽しむことだった。*子供=成人

そして「うわぁ!サンタさん来たねー」と1人芝居をするという、端から見ればなんとも痛々しい光景が繰り広げられていた😂

しかし、今年は子供たちが巣立ってしまい、その楽しみがなくなってしまった。

うーん。つまらないぞ。

そこで、今年はその狙いを主人に定めることにした。

急な思い付きのため、24日の夕方に慌ててイオンへプレゼントを探しに行くことに。

数年ぶりに主人の服を買う

少し前に主人が言っていた、
「昔は、お母さん(私)が服買ってくれてたよね」
という言葉が耳にこだましている。

たしかに、昔はクリスマプレゼントに服を贈ったこともあったが、ここ数年は私が主人に服を買うことはまったくなくなってしまった。

なぜなら、主人はなかなか難しい体型のため、試着してみないと着れるかどうかがわからない。そして、たとえサイズ的に着ることができたとしても、私が買ったものが好みでなければ決して着ることはない。そのため、ある時から私は主人の服を買わなくなってしまったのだ。

だからといって、主人が自分で服を買うことはほとんどなく年に数えるほど。そのため、何年も同じ服を着ているという状況に陥っている。

〜昔は、お母さん(私)が服買ってくれてたよね〜

この言葉が妙に引っかかり、数年ぶりに主人の服を買ってみることにした。

プレゼントの仕込み完了

24日の夕方17時。
イオンの紳士服売り場には、ほとんど客はいない。それもそのはず、多くの家庭ではクリスマスディナーの準備に忙しい時間帯だ。

たった1人だけ、私と同年代と思われる女性が、セーターやシャツの棚で品定めをしている。おそらく、私と同じように慌ててプレゼントを用意することを決めた人なのだろう。そして、子育てを終え夫婦二人で過ごすクリスマスイブには、これまた私と同じようにこれといったディナーの準備は必要ないのかもしれない。

そんな勝手な想像を働かせながらも、紳士服コーナーをすいすいと歩き回る私。そして、奇跡的な短時間で、"これならば"という1着を選ぶことができた。まぁ、気に入らなければ私が着てもいいし、などと思いながら。

紺色の袋に黄色いリボンが付いた包みを抱えて帰宅した私は、すぐさま私のベッドの下にその包みを隠した。

あとは、先に主人が寝るのを待つばかり。

翌日のビーフシチューを仕込んでいるうちに、どうやら主人は先に寝たようだ。

私は、自分のベッドの下から例の包みを取り出し、主人のベッドの横にそっと置いた。

ここならば、翌朝間違いなくプレゼントの存在に気付いてもらえるだろう。

この"気付かれないようにコッソリ置く"というスリルが、私の楽しみのひとつでもあるのだ。

大丈夫、今は気付かれていないはず。
寝息は規則的だ。

迎えたクリスマス当日の朝

そして迎えた翌朝。

主人が目を覚ました。
そしてベッドから降りる。

(気付いたかな?)

主人は、何事もなかったように寝室から出ようとしている。

(え、気付いてない?)

しびれを切らした私は思わず、

「あれ?なんかあるよ」

「ほら、ベッドの横に」

キョロキョロする主人。
布団をめくったり、枕の下をのぞいたり。

(ちがーう!そこじゃないでしょ!!)

という心の叫びを押し殺し、

「ほら、お父さんの足元に!!」

そこでやっと気付いた主人。

「サ、サンタさん来たね〜いいなー」

と、ひきつり顔の私。

・・・クリスマスプレゼント小作戦、失敗😆



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