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「間」(ま)が怖い〜話し方の癖

主人の話し方には、ちょっとしたクセがある。

話し出す前に、一拍程度の「間」(ま)があるのだ。


いきなり話し始めることは稀で、

まずこちらの顔見てから、一拍置いて話し出す場合と、「あのさ」や「そういえば」と言ったあとに、一拍の間を置いて話し出す場合がある。

一拍と言っても、感覚として5秒くらい。


これが、なかなかドキッとするのだ。

結婚して30年経つというのに、

未だになかなか慣れない。


話し出す前にこっちを見ているので

その表情がどんな感情を物語っているのかと、次に出てくる言葉を想像してしまう。

そして、その表情はわりと深刻そうに見えることが多い。


深刻そうな表情で「あのさ」と言われると、

「あれ?私何か悪いことしたのかしら」などと一瞬にしていろんなことが頭の中を駆け巡る。

ひょっとすると、

「お願いだから別れてくれないか」

なんて言われるんじゃないかと思ってドキドキする(笑)

しかし、たいてい大したことがないどうでもいいことがほとんど。


これは家にいる時に限ったことではないようだ。

先日、職場の女子新入社員にもこれをやったらしく、その彼女は〈一体このおじさんに何を言われるんだろう〉というような怯えた表情をしていたそうだ。可哀想に💦


そして、今朝のこと。

メイクをしている私に対し、

「お母さん(私)が家にいるようになったら」

このあとに例の「間」があった。


表情的には、悪い話ではなさそうだ。

そして、その5秒の間にいろんな想像が頭の中を駆け巡る。


「お母さんが家にいるようになったら…(いつも美味しいご飯が食べられるようになってよかった)」

「お母さんが家にいるようになったら…(家に帰ってきても部屋が温かいからいい)」

うん、5秒で考えられたのはこの程度かな。


そして私は固唾を飲んで次の言葉を待つ。


「お母さんが家にいるようになったら…

手がカサカサしなくなったんだよ。洗い物しなくなったからかな。毎年この時期になるとハンドクリーム買って塗ってたんだよね。それが今年は塗りたいと思わないんだ」


・・・


ま、ま、ま、悪いことじゃなくてよかったけどね。

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