風のように通り過ぎるもの

10年前、娘は高校生でした。

この10年の間に

ガラケーからスマホになり

高校生だった娘は

大学生〜社会人になり

そして、人生の伴侶を見つけました。

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「イコロの森」で一人ランチ。
携帯が圏外のため、メールの整理。
受信メールの多さNo.1は、娘からのものだった。
「7時21分に着く」
「夜ご飯何？」
「帰りお菓子買って！」
「車でご飯食べる」
ほんのひとことの短いメール。
こんなメールのやり取りも、卒業までの数ヶ月なんだろうな。
また、頭の中をぐるぐる巡る私の妄想。
子供って、私達夫婦の前をスーッと通り過ぎてゆくものなんだなぁ。
リアルな毎日を思い起こさせる、受信メール。
でも、ほとんど消しちゃった。

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これは、10年前のFacebookの投稿。

『子供って、私達夫婦の前をスーッと通り過ぎてゆくものなんだなぁ〜』

改めて反芻してみる、このフレーズ。

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窓から吹き込む風が

柔らかなレースのカーテンを優しく揺らす。

そのカーテン越しに

駆けていく子どもたちの姿を見ている

そんな気分。

本当に

通り過ぎていっちゃったね。