密着看護師24時?
おはようございます。
YUKOです。
たまたまSNSを見ていたら、
「警察24時ってあるけど、看護師24時って番組ないよね⁈」と言ってる方がおられて、面白いなーって思いました。
医療現場の24時バージョンはあったと思うんですが、医師にクローズアップされている感が強いので、言われてみれば看護師に着目しているのはあったかな?と。
まぁ、実際現場で働く看護師を、カメラマンが追いかけるとなると、ただただひたすら大変だと思います。
たった1人を追いかけることも、きっと目まぐるしいのではないかと。
私は外科病棟勤務を10年、外科系クリニック勤務を20年してきましたが、どちらも仕事の忙しさは変わりません。
極端な話、分刻みで、脳内タスク管理をしながら動いています。
病棟の時は、担当患者さんを何人も受け持って、その患者さんの予定を脳内タスクに組み込み動いていた一方、
クリニックは、クリニック全体の流れを脳内タスクに組み込んで動く感じ。
クリニックの流れの基本は
患者さん受付
予診の聴取
医師診察
検査
結果説明
後指導&説明
となります。
何十人と来られる初診患者さんを、当日勤務のスタッフが、片っ端から予診を聞き、検査の隙間時間を確認しながら医師に申し送る。
ここまででも、結構忙しい。
本当ならカルテに記事を書いて、さらに口頭で医師に申し送らなくてはならないのですが、カルテ記載が間に合わない時は、口頭のみで患者さんの症状を、緊急性を考慮した順番で伝えなくてはならない。
患者さんが検査に行ったところで、一旦自分の手から離れますが、その次の予診を取った患者さんの記録や申し送りをする。
間で検査を受けた患者さんが、緊急対応案件なら、それも同時進行で進めます。
患者さんの血管確保をして、バイタルを取りながら、紹介状を書くこともあります。
医師は1人でクリニックに来られている患者さん全てを見なくてはならないので、看護師、他部署スタッフのフォローは必然なのです。
こんなふうに書きながら、ふと直近で死ぬほど忙しかったのはいつかな…と思い出したのは、数年前の年末年始の当番日。
この日は各部署2人〜3人ずつと、看護師2人が担当。
普段の休日は、忙しいと言っても隙間時間(水分補給やトイレに行く余裕)位は確保できるもの。
しかし、この日はそんな時間は全くとれなかった。
気づいたら、当番対応時間の17:30を過ぎていました。
何をしていて一日が終わったのか、実際仕事をしていた自分てすら、思い出せないほどでした。
とにかく、緊急対応案件目白押し、外傷患者の縫合処置目白押しなどなど。
他部署に手伝ってもらいながら、ひたすら処置をこなしていたんですよね。
頭から血を流す患者さんに、「痛いですよね〜ごめんなさいね〜」と声をかけつつも、傷の縫合をするために、傷周りをゴシゴシ拭きながら、きれいにして、剃毛して。
診察の合間にやってくる医師がスムーズに処置できるように準備をします。
なんなら、手術室でいうところの、手洗いナースの役割もこなす。
医師「メス!」
看護師「はい!」
てな、アレです。
実際は無言で手が出されるので、その時必要なものを渡す感じです。
実際の手術より使う器具は少ないので、難しい話ではありませんが。
でも、無言の手の存在感ときたら半端ない…。
「まだ?」
と言われた瞬間、ブラジルまで届くくらいまで地面に埋まりたくなります(大袈裟w)
緊急案件の患者さんの血管確保も、普段のように「ここかな〜」なんて、そんなこと考える余裕もなし。
血管…よしここだ!
躊躇いなくサーフローを血管に差し込む。
でも、こういう勢いを持ってやった方が、案外患者さんの苦痛は少ないものだったりします。
まぁ、意識朦朧としている患者さんも「注射が怖い」なんて言っている暇もないと思いますけど。
こういう状況を何年も潜り抜けてきたので、亀の甲より年の功…ではないですが、場慣れしたおかげで、ちょっとやそっとのトラブルにも落ち着いて対応できる度胸はできてきました。
と、こんなことを考えて…
タイトルに戻るのですが、看護師24時ってやっぱり無理でしょと思った次第です。
自分でも何をしたか覚えていられないスピード感の中で、カメラワーク指示できる人いるのかな?
いや、それは失礼な発言です。(猛省m(__)m)
あちらもプロですもんね。
結局のところ、何が言いたいかと言いますと。
年末年始もお休みなく仕事をされている皆々様に、感謝・感謝でいっぱいです。
どうぞご自愛いただき、束の間でも年の瀬年始にお酒の一杯でも、飲める余裕があることを祈っております。
私も今日で仕事納めです。
noteも、再開は1月3日からの予定です。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。