怒りのスイッチ
おはようございます。
YUKOです。
今日は怒りのスイッチというタイトルで、お話をしていきますね。
人間には喜怒哀楽の感情があり、それがあるからこそ私達は「他人の感情を理解する」ことができるのですが…
こと、怒りと悲しみに関しては、取り扱い要注意というふうに感じます。
先日、クリニックで待ち時間が長かったということにイライラ💢している方がおられました。
どの病院でもそうですが、長く待たされていると…
「忘れられているんじゃないか?」
「順番を抜かされているんじゃないか」
と、待たされる理由についてイライラが発生しますよね。
多くの人が、具合が悪くて来院されていたり、その後の予定がある人もいるでしょう。
病院側としては、個人それぞれの理由は分からないのでお待たせしてしまっているという事実には申し訳ないと思いながらも、なる早でカルテを順番通りに回転させていきます。
それでも緊急案件が入ったり、トラブルが起これば、それらに時間を取られることもしばしばです。
仕方ないという言葉を安易に使うのもどうかとは思いますが、本当に仕方ないことは起こりうるのです。
ですから、この仕方ないを享受して、ひたすら待ってくださる患者様には感謝しかないです。ホント。
で、先ほどの話。
多分その方は、スタッフが次の行動を促す(中待合に案内)ことで怒りのスイッチが、入ってしまった。
そのため、大きな音を立てて怒りを露わにしてしまい、他の患者さんの迷惑となってしまうその方を一旦外待合室に出るようにお伝えしたことで爆発💥して、大声で怒鳴るという行動に出てしまわれた。
大きな声というのは、人によって驚きと同時に不快、恐怖を与えてしまうものです。
私達看護師はその方以外のことも考えなくてはいけませんから、外の待合室に一旦戻っていただくということをお願いしたのですが、当然その方にとっては納得のいくことではないですよね。
発露してしまった感情を、収めるのは容易なものではないと思います。
向けられた感情が、自分にとって否定的なものであれば尚更です。
私達は、怒の感情に関して、相手の気持ちをひとまず受け止めるようにしています。
もちろん、相手を責める感情を表すことなく、淡々と。
結局この時は、その方を診察して早々にお帰りいただける方向に持って行くという医師の判断でそれ以上トラブルが大きくなることはありませんでした。
多分元来せっかちな性格だったり、時間を急いでいたり、さまざまな理由が怒りのスイッチを入れる理由にあったと思うのですが。
一時的な感情で爆発してしまった感情は、その人にとっては一時的なものかもしれませんが、こちら側にとっては要注意人物的な人として記録されてしまうこともあるんですよ。
たった一度の感情の爆発によって、その後一生うちのクリニックの記録に要注意的な書き方をされてしまうのは残念ですが、同じ轍は踏みたくないので仕方ないという話です。
怒鳴った本人は、それでスッキリしたのか、後悔したのかは分かりませんが、これからも通院される中で、私達は普段通りの対応を心がけながら、要注意的なコメントが入ったこの時のことを思い出すんですよね。
だからと言って、優先的な何か対応が変わるわけでもないです。
ただ神経を倍増しで使うってだけですけどね。
私もせっかちで短気なので、この方の気持ちを理解できないわけではない。
でも、うちのクリニックでは「短気で何かあれば怒鳴る人」というレッテル的なものを貼られてしまった。
一部の看護師には、そういう人だと認識されてしまった。
残念な話です。
私はたくさんの患者さんを見てきて、それこそ嫌な思いをしたこともありますし、大変な思いをしたこともあります。
でも、その時が終わればリセットするようにしています。
名前や顔を覚えるのが元来苦手なタチですので、トラブルがあった本人であることを忘れられるのは、案外ラッキーです。
もちろん誰か忘れたけどこういうことがあってトラブルに発展した事実は覚えておいて、日々の言動や対応には気をつけるようにしています。
たった一度のトラブルで、この人はこういう人と決めつけないために。
私自身も短気は損気ではないですが、とくに怒の感情のコントロールについては、日々意識しながら過ごすようにしたいと思います。