夫婦の形 知命の独り言 #20
世の中には、いろんな夫婦の形があります。
我が家の夫婦の形を振り返ってみました。
我が家の家族構成
旦那 (53歳)
私 (52歳)
長男 (23歳)
次男 (20歳)
夫婦の職業事情
【旦那】
大学卒業後、食品会社へ入社。
地元九州から、中国地方の支社へ転勤。
物流課で真面目にコツコツと働く仕事人間。
長男誕生後、子育てに協力的だが、仕事は朝早く定時では終わらずサービス残業多し。
次男誕生後も子育てには協力的。
しかしサービス残業は変わらず多いが、週休2日はまだ取れていた。
小学生の間は運動会だけは、皆勤賞。
参観日や音楽会、学芸会は不参加。
子供が中学に上がる頃から、仕事の休みがなくなり、休日も仕事に行く。
まっくろくろすけの企業奴隷に変身。
2016年九州の支社へ転勤。
3年後、九州の本社勤務へ。
2021年のコロナ禍に、再び中国地方の支社に戻り、家族4人暮らしへ。
しかしこの頃から年中無休生活へ。
朝早く出勤し、日が変わらないと帰ってこない。
休日も呼び出されて出勤。
社畜と化した旦那との会話もほぼ皆無に。
ここ半年程でようやく週休1日は取れるようになり、1人で温泉に行く姿を見るように。
最近の休日には、次男を連れて、ドライブに出かけるようになっている。
まぁ、忙しいなりにリフレッシュできているようで何より。
グッジョブ、次男!
【私】
20歳で正看護師の免許を取得。
地元の個人病院で三交代の勤務体制。
長男出産後、半年の育休を経て、職場復帰。
再び三交代の生活へ。
次男誕生後4ヶ月で職場復帰。
しかし長男が病気がちで、仕事を続けることに負担を感じ退職。
1年間専業主婦として子育てに専念。
2007年頃、現在のクリニックへ就職。
週4日のパート勤務を続ける。
2015年秋に社員へ変更。
2016年4月、主任職へ。
主任になった年の秋、旦那が単身赴任となり、多感な時期の子供達と3人暮らしへ。
仕事の忙しさに余裕がなくなってきた頃、次男の情緒不安定さに気づく。
中学3年の夏までは部活に励み、楽しそうに学校に通っていた次男が、部活引退目前で不登校に。
同じ頃、長男も人間関係に躓き、高校生活は悩みが多かった様子(なかなか気づいてあげられなかった…)
次男は不登校を続けながらも、なんとか高校進学はできてホッと息をついたが、コロナ禍突入前から再び不登校に。
旦那が転勤にて不在。
フォローも頼めない現状に、半ば発作的に院長へ主任職の辞退を懇願。
子供に目を向ける余裕を取り戻しながら、次男の高校のカウンセラーとも話をしながら見守ることに。
何がきっかけだったのか、不意に次男の不登校が終わった。
彼の中で何が変わったのか、実に約1年という、長いのか短いのか分からないが、彼の不登校生活が終わったのだ。
その後、主任職への打診を受けつつも、踏ん切りがつかず断り続け、今は一スタッフとして仕事に取り組んでいる。
というのも、今まで次男にフォーカスが集中していた裏で、長男もまた人間関係に悩んでいた。
次男の問題が解決したことで、浮かび上がってきた長男の大学生活のストレス。
ついにそれが爆発して、2023年秋に彼は大学中退という形で、大学生活を終えてしまったのだ。
兄弟2人を公平に見ていたつもりだったが、彼の苦痛を聞き流してしまっていたことに、後悔がないといえば嘘になる。
今は心穏やかにアルバイト生活をして、引きこもらずにいるのがせめてもの救いだ。
大学中退するまで、彼は一度も笑顔で大学に通ったことがなかった。
「辛い」「辞めたい」を繰り返す彼の背中を励ましながら毎朝見送っていた。
どんどん暗く、ストレスによる蕁麻疹が出る中で、片道1時間の距離を車で通学していた彼の辛さはどれほどのものだったのか…。
今思っても後悔しかない。
こんなことなら、思うままに大学を辞めさせていたら、今の笑顔をもっと早く見ることができていたのだろうか?
今更でしかない。
まぁ、そんなかんなで仕事と育児の両立の難しさを感じつつも、今の職場で仕事を続けていられるのは、クリニックの院長を始め、スタッフに恵まれていたからだと思う。
また、子供たちも両親の忙しさを知っているからこそ我慢という形で、自分で考えて、乗り越えてくれたからだと感謝しているし、これからは彼らの声を取りこぼさずに過ごしていきたいと思っている。
現在の私たちの夫婦の形
相変わらず私と旦那の会話は、必要最低限の連絡事項に留まっている。
昔のようにただ楽しく会話が弾むことはない。
お互いに歳をとり、諦めなのか、享受なのかは分からない。
あえて関係の構築に励む余力がないのが、正直なところだ。
今は息子達がいて、旦那と子供、私と子供という形で生活を送っている。
それが気楽だと思ってしまう。
今更旦那と2人で何かをしようと、今は全く思えない。
こんなことでは、定年後、いや、子供達が独立後どうなるのか。
熟年離婚をするような熱量はない。
だがしかし、夫婦を卒業して、同居人として同じ家で暮らすのは、できないこともない。
そんなふうに、ふと考えてしまっている。
あとがき
世の中にはいろんな夫婦の形がある。
他人から夫婦のことについてとやかく言われる筋合いはないし、自由な形として、それぞれの夫婦が満足できていればいいのだ。
さて、私達夫婦が、どんな夫婦の形を構築するのか…
数年後が楽しみだったりもする。