真っ白な世界 知命の独り言 #23
なんのことだろう?
タイトルを見て、そんな風に思われましたよね。
これは、私が20代に体験した事を思い出しながら書いています。
20歳で看護師として働き始めた私は、働いて得た収入で、いろんな体験をしました。
普段、人様の命を預かる緊張感の強い現場で働く私は、「休息」と同時に「別の世界を体験する」ことをしたくて。
気になった事は、なんでも体験してみようという感じで、友人達といろんなことにチャレンジしてきたと思います。
初めてのことを体験する感動が、私の日々の疲れを癒してくれ、次に進む活力を与えてくれていたと思うのです。
そんな体験の1つに「パラグライダー」がありました。
これは友人に誘われて、パラグライダー1日体験に参加した時の事です。
私達が参加したのは、山口県の柳井市にある体験教室でした。(現在は閉鎖されているのか、ネットの情報は得られませんでした😢)
午前中は、パラシュートを背中に背負い、斜面を単独フライト練習。
午後、車で山の上まで移動し、プロの方とのタンデム飛行です。
正直、ジェットコースターなんかの絶叫モノすら苦手な私が、なにをとち狂ったのか、山の上から目下広がる田んぼの跡地みたいな地面に降りていく…そんなことを何故やろうと思ったのか…今ではその時の心情は謎ですが笑
プロの方の前に言われるまま中腰になり、パラシュートの道具を取り付けて、足場のない場所のギリギリ迄進んだ時は、ちょっとドキドキしました。
山の上から、バンジージャンプでもするのかって位の緊張です。
(ちょっと、まって、マジ?ここ飛ぶの?)
そんな風に心の中で呟いた次の瞬間には、足は浮いていました。
柔らかい布の塊みたいなものに座って、振り仰いだ先にはサングラスをしたプロのライダーさんの笑顔があって。
「大丈夫?もう飛んでるよ~」
「は、はい~」
そんな会話をした私の視界には、山と山の間に広がる広大な田畑の緑。
そしてヒヤリと頬を撫でる風。
絶叫系のようにGがかかるようなスピード感はなく、足場のない場所にただ浮いている。
そんな感じ。
後にも先にも、こんな感覚は初めての体験でした。
そんな私がさらに驚いたのは…
「うわ~!真っ白!」
思わず声に出していました。
何て言うんですかね?経験はないんですけど、入り口も窓もない真っ白な箱の中にいるイメージ。
え?分からない?ですよね笑
「あ~、これね、雲の中に入ったんだよ」
ライダーさんが親切に教えてくださって。
雲の中?雲の中ってこんな感じなの?
ほんの数秒のことだったと思いますが、あれから30年位たった今でも、その風景だけは忘れられない位、色濃く残っています。
「高い所大丈夫?怖くない?ちょっと遊ぼっか笑」
何て言いながら、手元を操作して急降下するライダーさん。
(おい!先に確認してからやってよ!)
心の中で叫んだあと
「む、ムリ!怖いです、高い所苦手かもです!」
声に出していました笑
「高い所、苦手なの?!」
驚くライダーさんの声。
分かります、そうですよね。
「それならパラグライダーなんてやるなよ!」と突っ込まれてしまって当然です。
結果、とてもゆっくり下降してくださり、無事に地面に着地。
あっという間の「パラグライダー一日体験」だったのですが、私の頭の中は、雲の中に入った時の、あの真っ白な空間で一杯。
これが鮮明に脳裏に残っていて、すごく感動したのを覚えています。
パラグライダーの体験をまたやりたいかと問われたら、年を重ねるにつれて高所恐怖症がひどくなった私は断固拒否しますけど。
でも、この体験は、
「パラグライダーをやってよかった!」
そう思える貴重な体験だったと今でも思っています。
皆さんも、一度でいいので、「雲の中の真っ白な空間に入る」という経験をしてみてください。
大袈裟ではなく、人生観変わる!位の感動を得られるはずです。
この雲の中の世界を思い出して、当時のワクワクがよみがえってきました。
思い返してみれば、私は昔から「考えるより行動しろ!」というタイプだったみたいです。
色々考えるより、ダメならその時考えればいい。
そう思ってしまうようですね。
でも、そんな性格だったからこそ、「若い時にしておけばよかった…」と後悔する事はあまりありません。
多分そんなことを考えるより前に、「年食ってたって出来るじゃん…やってみよう」と行動すると思うので。
今の私が挑戦したいのは、専らシナリオを書くという副業を成長させることです。
今はお仕事全然入ってこないので、寂しいのですけど、だからこそnoteで何かを発信しようと闇雲ではありますが、挑戦できています笑
人生の時間は有限です。
やりたいことは、どんな事でも挑戦してみよう!
私はこのスタンスでこれからも歩いていきたいと思います。
この記事を読んでくださった皆様、ありがとうございました。