メダカとヤゴ
3年ほど前、双子にとってもう危なくないだろうという判断で、義父が庭にメダカの水槽を設置しました。メダカの〜といっても、石でできた無駄に立派な水槽です。しばらくは自身で管理しようとしていましたが、その年の冬には管理が私にバトンタッチされ、以降面倒を見ています。
さて、この水槽を年に3度ほど丸洗いするのですが、まず悲鳴をあげたのが「ヤ、ヤゴがいる!」。そう、ヤゴがいるのです。
夏から秋にかけて庭の周りをトンボが飛び交うのでヤゴもいて当たり前なのですが、びっくりした。タガメが泳いでいたこともありました。
そんな時はヤゴをメダカとは別の水鉢に移動させます。ヤゴをつまみながら「ひょっとしてメダカは卵を産むのでは?」「メダカの稚魚見たことないな」と、思い立ちます。調べると、メダカは「早くて生後2〜3ヶ月で産卵が可能」「水温が20〜25度、日照時間13時間以上になると産卵する」「健康でエサを十分に食べたメスならほぼ毎日産む」のだそうです。知らなかった。
そんなわけで1年めは激減したメダカでしたが、今年は卵用のシュロを設置し、大きめのツクバイに移したこともあり、子メダカの大量孵化に成功しました。
そこで気になるのがヤゴ問題です。調べると、孵化したばかりのヤゴは自分と似た大きさの稚魚を襲うとのこと。そこで稚魚のツクバイの底を鍋のアク取り用の金網でこそげると、いるいる。ワラワラと小さなヤゴが取れました。ボウフラがわく、隣のツクバイ群に移します。
にしても大量のヤゴ! トンボは益虫でもあるので、死なせてしまうのは惜しいなと思うのですが、うちの子メダカを餌にはしたくない。
カツオ節とかイリコで何とかならないかなと調べたのですが、ヤゴは肉食なため、動くものにしか反応しないんですって。しかも同種族であってもしばしば共食いをするんですって。当然ながら水温上昇と冬の水の凍結は禁物で、かといって室内だけで飼育すると真冬に羽化することもあるらしい。難しい。
かわいそうだからと、人間が自然界に手を加えることの罪深さを次第に感じ始める。放っておいたほうがいいのかなあ。
ただ、この年齢になって「そうだったのか!」と感じることは多く面白い。双子の下の子はトンボとヤゴの相関関係を認識し、楽しそうに私の様子を見ている。自然界における原因と結果を教える絶好のサンプルであるともいえる。でもなあ。ヤゴと子メダカ問題……どうしよう。ちなみに下のツクバイにも子メダカがいる。贅沢ですよね。ほどほど大きくなったら成魚の水槽に移す予定。