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六華苑の秋
ようやく秋らしく過ごしやすい気候になったので、週末どこか行こうか。という話になり、出掛けてきました。
愛知県のお隣、三重県桑名市にある六華苑(ろっかえん)です。
(☝HPから館内の様子がVR映像で見られます。)
ここは、NHK大河ドラマ2019『いだてん』で、三島弥彦(生田斗真)の兄三島弥太郎の邸宅として登場した、豪華な洋·和館がある場所です。
実際は、この三重の地で山林王と呼ばれた大地主の実業家、二代諸戸清六の新居として大正2年に竣工した敷地面積18,000㎡の邸宅と庭園です。
現在、洋·和館は国の重要文化財、庭園は国の名勝に指定されています。
鹿鳴館(ろくめいかん)やニコライ堂を設計したイギリス人建築家ジョサイア・コンドルという人が手掛けた建物です。
水色とオフホワイトの色合いとカーブを描くガラス窓を用いた4階建ての塔屋と洋館、
そして軒のある長い縁側とガラス戸が、直線を強調する和館が、繋がっているという面白い造りをしています。
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ここからは、実際私が撮影した写真です😊
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海外から運ばせたそうです。
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全く違う世界観で、対比がおもしろい。
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踊っていたのを思い出します。
テング、テング、テンテングー!
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庭園は池泉回遊式というもので、大きな池の周りに小道があり、ぐるっと一周歩きながら庭園と屋敷を眺めることができます。
諸戸家の人たちは普段は和館のほうで生活していたそうで、洋館は賓客専用といった感じです。
あらゆる角度から見ても美しい。絵画のようです。見栄も感じるのですが、賓客を持て成す心粋も感じます。自身を奮い立たせる覚悟のようなものもあるような。なんて、全く想像を絶する大富豪の感覚を分かるはずもないですが、妄想しながら歩いてみるのも楽しいものです。
たしか、昭和天皇崩御の年に曾祖母が亡くなったのですが、あのひい婆ちゃんが子供の頃の時代だよね…そう遠くない時代。どんな暮らしだったのかな。とか身近なことを考えてみると、
『この大富豪、とんでもないな!』
と思うのですが、今この時代になって、私がここを気軽に訪れることができるなんて、あ〜素晴らしい。ロマンです。
家族は、庭の芝生で、走ってきてジャンプする瞬間を写真に撮れず爆笑したり、側転とかして楽しんでいました。 それぞれの楽しみ方がありますね。
和館内の北側から中庭を眺めた様子です。
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今はカフェスペースになっていて、お抹茶が頂けます。
渡り廊下で、洋·和館と繋がっています。
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奥の建物は離れ家です。お茶会が行われていました。
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パチンってやりたい衝動を抑える。
洋館の外観は目立つ水色ですが、内部は意外と地味な配色で、和館との馴染みがあり落ち着いた雰囲気です。
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洋館側から、和館に繋がる部分。
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ジブリパーク大倉庫内のトイレのデザインに近いです。
この時代のものを参考にしたのかもしれないですね。
これからの季節、洋館2階のサンルーフから庭園の紅葉を見下ろしたら素晴らしいでしょうね。
三重県は、伊勢志摩、英虞湾など南部もいいですが、桑名や四日市、菰野町など北部にもたくさんお勧めできる場所がありますので、遠方の方にも是非訪れてみてほしいと思います。