旧愛知青少年公園内にジブリパークがあるという不思議さ(耳をすませばの舞台レポ)
度々ジブリパークの記事を書いています。
その理由は、ジブリ作品を子供の頃から何度も見ているので、好きだからというのはもちろんなのですが、他にも理由があります。
昔からこの場所は、馴染みのある場所だからです。
ここは愛知県長久手市の丘陵地。
2005年に開催された、愛知万博(愛・地球博)の会場となった場所です。
その後、2006年に愛・地球博記念公園(通称モリコロパーク)になりました。
2017年、このモリコロパーク内にジブリパークができることが決定し、2022.11開業しました。
ですが、実はこの地の変遷はその前から。
愛・地球博会場になる前、ここは『愛知青少年公園』という県立の公園でした。
『愛知青少年公園』は1970年に開園し、2002年に閉園するまで県内や近県の人々が何かとよく訪れる場所でした。
私も家族と行ったり、子ども会で行ったり。
記憶に残っているのは、長い滑り台や遊具があり、高低差がある地形に沿って管理棟の建物があったことです。キャンプ場には看護学生の時に行事として来た思い出があります。
モリコロパークになってからも、子どもの幼稚園の遠足で行ったり、家族で園内の愛知県児童総合センターに遊びに行ったり、最近もアイススケート場に行きました。
私にとってここは、元愛知青少年公園でありモリコロパークであるという認識なので、その中にジブリパークがある。ということが、なんとも不思議な感覚なのです。
きっと同じように感じている人達がいるはずです。
愛・地球博の会場になった時も、様変わりしたもんだ！と驚きましたが、それよりも、あの世界のジブリがここに来ちゃうの!?という驚きの方が強かったですね。
奥の白い建物内に、ジブリの大倉庫(元温水プール)と
アイススケート場がある。
園内は起伏があちこちにある地形で、北側駐車場から園内に入るとまず、かなりの高低差を降りる必要があります。
階段かスロープ、エレベーターのどれかでここを降りていかなければなりません。
元々あったものをジブリパーク仕様に
リフォームされました。
※いろんな時の写真を切り貼りしているので、空模様がまちまちです。
まだ少し違和感を抱えてはいますが、ジブリの世界がせっかく近くに来てくれたので、各エリアの混雑が落ち着いてきた頃の平日を見計らって、ちょこちょこ訪れているわけです。
ジブリパーク監修の宮崎吾朗さんは、ジブリパークに関する様々なインタビューで、
「この公園に記憶を持つ人が沢山いる。ジブリパークがお邪魔にならないよう園内の未使用地などの隙間に象嵌細工のようにはめ込んでいくことで、結果公園全体がよくなればよい。」
と話しておられます。
ジブリパークを全面に押し出すのではなく、あくまでも公園の一部だと、共に盛り上がっていくことを望まれているということなので、次第に違和感は溶けていって、全体に馴染んでいくのでしょう。
さて、先日『耳をすませば』の舞台、地球屋に行きました。
地球屋の前に天沢聖司くんの自転車が置いてあります。
誠司くんの上着も。
バルコニーへと続く階段。
奥の白いモリコロパークの休憩所が視界に入り、「あ〜ここモリコロパークだわ」と現実に引き戻されてしまう。
映画内では、ここから街全体の眺めが見渡せるのだが、
う～ん。景色が公園。
内部は細かい所まで再現されていて、もちろんバロン伯爵もいますし、あの柱時計も映画内と全く同じからくりが見られて感激しました。
バイオリンもピアノも自由に弾くことができますが、私はとてもできませんので、他のお客さんの演奏に耳を傾けました。
オルゴールが沢山あり、その中でも一つ気になるものを手に取ったところ、100年以上前の西洋の民謡なのではないかという音色のオルゴールでした。
本当に、地球屋で骨董品を見せてもらっているような感覚になれます。
時計も多く、どの部屋でもカチカチと秒針の音がするので、人の気配、生活を感じられました。
我が家の時計は、秒針音の鳴らないスーっと進んでいくタイプの物ばかりなので、久しぶりにカチカチ時を刻む音を聞きながら、ゆっくり過ごしました。
地球屋のある『青春の丘』エリアのみに来園できるのはR6.2.12まで。大人1000円で入れて手軽でした。
そこからメンテ期間となり、R6.3.16〜『魔女の谷』エリア開園に伴ってセット販売のみに切り替わるそうです。
半年くらい経って、空いてきたら新しいエリアに行ってみたいと思っています。
モリコロパークとの調和加減も、その都度気にしながら😊
