「蝶のように舞い、蜂のように刺す」プレイリスト
かつて、アメリカのプロボクサーのモハメド・アリのファイトスタイルは「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と評されていた。モハメド・アリは元WBA・WBC統一世界ヘビー級チャンピオンでボクシング以外にも人種差別と戦ったり様々な功績を残している人物である。
今回は「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という名言が歌詞にサンプリングされている日本の曲をいくつかまとめたいと思う。
SOUL SCREAM「蜂と蝶」
日本語ラップのクラシックと言っても過言ではない
SOUL SCREAM「蜂と蝶」
ビートがMCバトルで使用されることも多い。
MU-TONvs呂布カルマ.凱旋MCbattle東西選抜冬ノ陣2020.決勝戦
バトルの2本目が「蜂と蝶」のビートで、バトルの中でも歌詞がサンプリングされている。補足をすると1曲目のビートは韻踏合組合の「マラドーナ」ではあるが、MU-TONさんは「蜂と蝶」を意識したようなラップをしている。その前の言葉の繋がりも関係しているとは思うが、バトルビートを流すDJにSOUL SCREAMのDJセロリさんがいることも関係していると思う。
CHEHON「Champion Road」
格闘家、平本蓮さんのテーマソング。
ここの歌詞の内容自体もファイトルタイルの話で、なおかつ「蝶のように舞い」と「超ド級にhigh」の部分で韻を踏んでいるように思う。
9mm Parabellum Bullet「ラストラウンド」
丸い地球の四角いリングの上の歌。
モハメド・アリのファイトスタイルは「蝶のように舞い、蜂のように刺す」。しかし、9mmの歌詞では「ハチのように刺すバタフライ、チョウのように舞うスズメバチ」、蝶のように舞うのが蜂で、蜂のように刺すのが蝶。
SUMMIT「Theme Song」
ヒップホップ・レーベルSUMMIT所属のRIKKI, MARIA, DyyPRIDE, in-d, OMSB, BIM, JUMA, PUNPEE, GAPPER, USOWAによるポッセ・カット。(Posse:仲間、Cut:曲→仲間同士で作った曲)
PUNPEEさんからGAPPERさんへマイクリレー。「蝶のように舞って蜂のように刺す」のファイトスタイルから、like aで「モハメド・アリ」に繋げている。
RHYMESTER「ライカライカ」
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」
英語では「Float like a butterfly, sting like a bee」
この曲の主題は、世界は
じゃないかってことだろう。
ももいろクローバーZ「5 The POWER」
作詞がいとうせいこうさんで、作曲・編曲がMUROさんとSUIさん。
ここの歌詞を歌っているのが"あーりん"こと佐々木彩夏さん。
これは「モハメド・あーりん♡」ってことですよね!!
ということを言うために今回、文章を書き始めたのだが、調べてみたら「5 The POWER」はかなりヒップホップな一曲だった。
作詞のいとうせいこうさんは日本語ラップの先駆者で1985年にアルバム『業界くん物語』を発売しており、一方、作曲・編曲のMUROさんは1992年に結成された「MICROPHONE PAGER」の一人である。日本語ラップ黎明期の重要人物が作詞作曲を行っている。
タイトルの「5 The POWER」はPublic Enemy「Fight The Power」のタイトルのサンプリングというかオマージュ。「Fight The Power」は人種差別の問題を描いた映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』のテーマ曲にもなっている。
ビートはハンガリーの歌手Zsuzsa Koncz(コンツ・ジュジャ)の「Visz a vonat」のサンプリング。
プレイリスト
今回の「蝶のように舞い、蜂のように刺す」プレイリスト(ここに書いていない曲も随時追加)
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