アルファベットを読み上げる曲でテンションを上げる⤴
日本語の『ミッキーマウス・マーチ』って「ぼくらのクラブのリーダーは♪ミッキーマウス♪ミッキーマウス♪ミッキー♪ミッキーマウス♪」って歌詞じゃないですか。
ギャルが『およげ!たいやきくん』でパラパラを踊っていた2000年頃、同じギャルたちがパラパラをおどるためにアレンジしたと思う『MICKEY MOUSE MARCH (EUROBEAT VERSION)』っていうのがあるんですよ。曲調はテンション高めで歌詞は英語なんですよね。
小さい頃、日本語の『ミッキーマウス・マーチ』しか知らなくて、日本語の「ミッキーマウス♪ミッキーマウス♪ミッキー♪ミッキーマウス♪」の歌詞の部分は、英語では「Mickey Mouse♪ Mickey Mouse♪ Mickey♪ Mickey Mouse♪」みたいにネイティブな発音なんだろうなって、おさなごころに期待しながら『MICKEY MOUSE MARCH (EUROBEAT VERSION)』を聞いてたんですよ。なんなら歌う準備もしながら聞いてたんですけど、実際は…
「エッンまシィ、ケェーイぃウァイ、エッモぉユぅエッしぃィ!!!」
…えっ????
「エッンまシィ、ケェーイぃウァイ、エッモぉユぅエッしぃィ!!!」
…えっ????
冷静に聞き直したら
「エム・アイ・シー・ケー・イー・ワイ エム・オー・ユー・エス・イー」
アルファベットにすると
「M-I-C-K-E-Y M-O-U-S-E」
ミッキーマウスの英語のつづりを教えてくれてるんですよ。
初めて聞いた時、英語の単語というものを知らないくらい幼くて意味が分からなかったけれど「エッンまシィ、ケェーイぃウァイ、エッモぉユぅエッしぃィ!!!」の音の響きがとても好きだった。「ぼくらのクラブのリーダーは♪」の歌詞も「エッンまシィ、ケェーイぃウァイ、エッモぉユぅエッしぃィ」に置き換えてノリノリで歌うくらい「エッンまシィ、ケェーイぃウァイ、エッモぉユぅエッしぃィ!!!」の音の感じが好きだったんですよね。
その記憶があるからなのかアルファベットを読み上げる曲が結構好きだったりする。
「S-A-T-U-R-D-A-Y night」の歌詞で土曜日のスペルを教えてくれるBay City Rollers 『Saturday Night』
「V-A-C-A-T-I-O-N!」の歌詞でバケーションのスペルを教えてくれるConnie Francis『Vacation』
さて、ここからは邦楽のアルファベットを読み上げる曲。
「N-A-V-I-G-A-T-I-O-N」の歌詞でナビーションのつづりをナビゲートしてくれるB'z『LADY NAVIGATION』
…LADY NAVIGATIONってどういう意味なんだろう?この「エッネ、ヴィー、アイ、ジィ、えぃ、ティー、アィ、おッ、エヌ」が好きって事実があればそれで良いか。
「R.E.S.P.E.C.T」の歌詞でリスペクトのつづりを教えてくれる尊敬しているRHYMESTER『リスペクト (feat. ラッパ我リヤ)』
最後にアルファベットを読み上げてつづりを教えてくれて、なおかつ韻も踏んでいるCreepy Nuts『犬も食わない』
1バース目(1番のAメロ)「I'm a D.O.G.G」から始まるんですけれど、英語で習う犬の単語は「DOG」じゃないですか。
dogg(もしくはdawg)って「仲のいいやつら」って意味があるんですよ。「I'm a D.O.G.G」にすることで、「仲のいいやつら」と「犬」のダブルミーニングになるんですよね。
話は少し脱線するのですが、アメリカの有名なヒップホップMCのスヌープ・ドッグはSnoop Doggって書くんですけれど、あのアメリカのマンガのスヌーピーに似ていたことが名前の由来らしいです。
『犬も食わない』に話を戻すと「I'm a D.O.G.G」で韻を踏むところがテンションが上がるという話をしたいんですよね。「D.O.G.G」はゆっくり読むと「ディー・オー・ダブル・ジー」なんですけれど速く読むと「ディ・オ・ダボ・ジー」で母音は「イオアオイ」なんですね。それを踏まえて1バース目、
I'm a D.O.G.G
俺らって昔から人たらし
この首輪の件なら気にしない
俺だって君らといると楽しい
太字にした部分の母音がD.O.G.G「イオアオイ」、人たらし「イオアアイ」、気にしない「イイイアイ」、いると楽しい「イウオアオイ」。基本となる「イオアオイ」の母音から数文字ずつ変えながら近い母音で踏み続けていて聞いていて気持ち良いんですよね。普通の「DOG」ではなく「DOGG」にすることで、ダブルミーニングにもなるし韻も踏んでいるし、聞いていてめちゃめちゃテンション上がるんですよね。
最初の『ミッキーマウス・マーチ』に話を戻すと「M-I-C-K-E-Y M-O-U-S-E」は「エッンまシィ、ケェーイぃウァイ、エッモぉユぅエッしぃィ!!!」で大雑把に音の区切りで母音を考えると「M-I-C」が「エアイ」、「K-E-Y」が「エイアイ」、「M-O-U-S-E」が「エオウエイ」で、頭が「エ」最後が「イ」の母音になっていてなんとなく聞いていて、歌っていて気持ちいのかなと思ったりもするんですよね。
それから今回、途中で洋楽を挙げて少しカッコつけてしまったんですけれど、本当はワンナイでゴリエの『ペコリナイト』の方が元の曲の『Saturday Night』より馴染みがあるし、ナースのお仕事で観月ありさが歌ってた「V-A-C-A-T-I-O-N! 楽しいな♪」の方が元の曲の『Vacation』より馴染みがあるんですよね。素直になればいいのに、愛ゆえに素直になれないんですよね。安らかに眠ってから、カッコを付けるのを卒業したいですね。
今回のプレイリスト