9mm Parabellum Bullet。名前だけでもとは言わず曲も聞いてみて。
ある日のCreepy Nutsのオールナイトニッポン0でのやりとり。
DJ松永
「えー…」
R-指定
「…機材の問題で俺の方のメールで読みますね。
キューミリ パラベルム バレットが…」
自分
「Rさんが読んだ”llu”のところは”ル”じゃなくて”ラ”やな。
正しくはキューミリ パラべラム バレットやな。」
そう思いながらラジオを聞いていたけれど、わかる!!
(Rさんの読み方は間違ってたけれど、松永さんが読めなかったのを機材の問題にしたRさん優しさ、それはそれであってると思った。)
9mm Parabellum Bulletって書いてキューミリ パラベラム バレット。
正直、読めない。カタカナにしても読みづらい。
バンド名が読みづらい&覚えづらい
正直、9mm(キューミリ)の部分だけ読めれば&覚えればOK。
でもフルネームで覚えておけば、好きなアーティストの話の時に名前を挙げればインパクトに残る。
飲み会で「きゅーみりぱらべらむばれっとが好きです」って言うと、
「…きゃりーぱみゅぱみゅ?」って言われることがある。
確かに名前の響きは似てるけど、そんなポンポンウェイウェイしていない。
ここまではバンド名のことばかり書いているけれど…
曲を聞いてみて!
9mm Parabellum Bulletって字面はめちゃめちゃ英語。
でも曲は歌謡曲っぽい。歌謡曲っぽくてちょっとダサい感じもありつつもカッコいい。ダサさとカッコよさの表裏一体を表現しているような不思議な魅力的なバンドが9mm Parabellum Bullet。
ここからは、9mmの魅力を書きつつ曲を紹介します!
(定番曲かどうかに関わらず紹介するのでDiscommunication、Black Market Blues、新しい光…とかは今回はないです…)
歌謡曲っぽいのにめちゃめちゃカッコいい
シベリアンバード ~涙の渡り鳥~はそれが分かる1曲。
曲調も歌詞も歌謡曲すぎる。
イントロから歌謡曲感満載
渋めの歌謡曲とゴリゴリのロックを組み合わせたようなアンマッチなところがカッコいい。
歌い出しの歌詞から歌謡曲感満載
「北の国」とか「(渡り)鳥」とか歌謡曲に出てくるような単語が登場。
個人的なオススメは0:45からのドラムの手数の多さ。
この曲調でそんなにドラム叩くんですかってぐらい叩く。
カッコよすぎて聞く度に思わず笑ってしまう。
口ずさみたくなるような演奏
早速ですがそれではお聞きください。Supernova
歌い出しの歌詞。なんか厨ニ感あるけれど最高。
ここで、一番お伝えしたい9mm最大の特徴は、
"口ずさみたくなるような演奏”
10-FEETのTAKUMAさんは、このSupernovaのツインギターのリフに「俺の母ちゃん実はクリオネ」ってぴったりな歌詞を当てはめてしまった。
MVの0:13から始まるリフ。(文字だけでも伝わるかな?)
歌詞を当てはめられるのはレアだとしても、
9mmは思わず口ずさみたくなる演奏が満載。
アルバムの最後の曲が名曲ぞろい
9mmの曲は名曲ぞろいで、特にアルバムの最後の曲がとても名曲。今回は一部のアルバムから抜粋して紹介。
アルバム『Termination』の最後「Punishment」
ライブはCD音源の演奏と違うところも多いけれど、どちらにせよ超絶技巧。
アルバム『VAMPIRE』の最後「Living Dying Message」
イントロからカッコいい。
アルバム『Movement』の最後「カモメ」
壮大なミドルテンポの曲。
アルバム『Waltz on Life Line』の最後「太陽が欲しいだけ」
これぞ9mmの良さが詰まった1曲だと思う。
アルバム『DEEP BLUE』の最後「キャリーオン」
シングル・カットもされている曲。このギターの始まり方、最高。
実は韻が固い
韻が固いと言うのは、韻をたくさん踏んでいるという意味。
9mmの曲では実はけっこう韻が踏まれている。
The Lightningは要所要所で韻を踏んでいる。※個人的な韻の解釈
特に注目したいのは最後のサビ。
"ア"の音で頭韻(語句の頭で韻を踏む)。
1行目と3行目「明日(アシタ)」の最初の"ア"
2行目「ああ」の最初の"ア"
4行目「あきらめる」の最初の"ア"
ちなみに1行目と3行目の途中「歩こうか(アルコウカ)」の"ア"でも韻を踏んでいる。
韻を踏んでいることで聞いていて気持ちがいい。
あきれるほど韻が固い。
感嘆詞の「ああ」を使うことで
2行目「ああ きらめくように」と
4行目「あきらめるのは」で"アイアエウ"の母音で韻を踏んでいる。
それだけでもうまいのに、4行目の中で
「あきらめるのは」と「飽きたのさ」で
"アイア○○オア"(○は不規則)の部分で韻を踏んでいる。
あきれるほど韻が固い。
We Are Innocentはネズミとネコの立場で歌詞が展開される。
1番、2番、全体を通して聞くことで韻だけではなく対比のうまさが分かる。
主語が入れ替わることで、
「無実の罪で」と「無実の罪を」の「て・に・を・は」を置き換えている。
「追いかけ回される」と「追い掛け回しては」でネズミとネコを対比している。
曲の最後。対比がうまい。
9mmの口ずさみたくなる演奏
プレイリストを作ってみました!
プレイリストを作るために9mm全曲聞き直したけれど、全曲プレイリストに入れたくなるくらい、口ずさみたくなる演奏の曲ばかり。
プレイリストを3時間くらいに収めようとして、いくつもの名曲を削ったことが悔やまれる。本当は全曲オススメしたいくらい名曲だらけ。(なぜ3時間しばりにしたのか自分でも謎。3時間に収まらなかった9分はご愛嬌。)
余談
ここからはとても個人的な話。
かつてポルノグラフィティのボーカルの昭仁さんがオールナイトニッポンをしていた。
その後の3時からのオールナイトニッポンRに9mmが出ていた。
アルバム「VAMPIRE」を発売する頃。
その時「9mm Parabellum Bullet」ってバンド名を言いまくっていて覚えた。
それが自分の9mmとの出会いだったから、ポルノと9mmがMステの同じ放送回に出ると知ってとても喜んだ。
放送が終わってアフターMステのサインで、ポルノ、9mmの順に並んでたから嬉しくてスクショを撮った。
しかも昭仁さんが「9mmかっこいいぞ!!」って書いててちょっと泣いた。
(アフターMステはアーカイブも見られるみたい。)
自分の好きなアーティストが自分の好きな別のアーティストの名前を挙げて話をしてる時、なぜこんなに嬉しい気持ちが溢れているんだろ。
ラジオきっかけで好きになったアーティストはずっと好きだな。
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