
④マンガもやっぱりストーリーが大事~分かりやすく簡潔に問題を提示する
引き続き、コマ割りの修行中のみかです。コマ割りの本質はストーリーを効果的に表現することかな、と大体分かりました。つまり、ストーリーがきちっとしていないとそもそもどんなコマ組みにしようかというアイディアさえ浮かんでこないわけです。
この動画は初めてマンガチャレンジする人にもとてもよく分かる有りがたい動画です。
YouTubeでは、こういった初心者向けの動画で素晴らしいものがいっぱいありますね。まさに宝庫です。

起承転結を意識して、今回のみこちゃん&みかちゃん漫画はこんな感じで作っていきます。
訪問先のシーンですが、最初にできるだけ分かりやすく、かつ魅力的な登場人物を作っておきます。
登場人物造形
小島公三郎:小島運輸の創業者。小島運送の正規の人間は自分、義理の息子、孫の美幸の三名だが嘱託のトラックドライバーは200名を超える家族経営にしては立派な会社。

小島幸宏:小島運輸二代目社長。婿養子で肩身が狭いです。妻には先立たれていて義理の父公三郎、高校生の娘と三人暮らし。いやあ、婿養子で奥さん先立たれて二代目社長って……。もうシチュエーションからして地獄の一丁目……。なので、サディストみこお姉ちゃんは、「地獄の一丁目気分を盛り上げるために気弱そうにしておけ」ってことだったのでこうしました。なんか作っている私まで胃が痛くなってきますね……。

小島美幸:小島幸宏の娘。娘は総務と経理部門で家の仕事を手伝っている。先代の社長の小島公三郎が父の小島幸宏に辛く厳しくあたっているのを気に病んでいます。二人の間に入って二人が仲良くなるように努力しています。高校生の定番の制服や、おしゃれな私服じゃなくて、ジャージ(しかもお父さんと同じ色=小島運輸支給品でダサい)ということろで、私生活犠牲にして小島運輸手伝っている感じを出しています。

このシーンは動画の「起承転結」でいえば「転」の部分、一番盛り上がる場所です。ですので、シナリオがしっかりしていないとだめですね。
今回はその導入部分です。
「転」を効果的に表現するために、分かりやすく(漫画ではこれがキーワードです)問題の所在に読者の目を向けます。

以下今回分の続きになります。

先輩が「小島運輸」の看板が見えている事務所の外についた時
中から怒鳴り声が外まで響き渡っている
シーンなどあると劇的な感じがするかもしれません。


最後のところで、先輩が無言です。
これは工夫しました。
ここで先輩は「いったい社長は問題の本質はどこだと捉えているんだろう」と内心思っているはずです。
そして、読者の方も、先輩に感情移入して同じように、このストーリーの続きに出てくる婿養子現社長の苦渋に満ちた告白(なんかサディストお姉ちゃんが私にも乗り移ってきました)を聞きたいと思ってもらえるかもしれません。
いったい「…………」の正体は何なんだ……。
というところで、起承転結の「転」を導入してみました。うまく表現できていると良いのですが……。
みこお姉ちゃんが切実な顔して言ってましたが、小説は多少のテンポのごまかしは効くのですが、漫画ではテンポが一旦悪くなると致命傷かなと、ひしひしと感じています。
そこの部分は音楽と似ていますね。一旦テンポが悪くなるとか音を外すと、その時点で音楽演奏ジ・エンドですね。漫画にはそういう怖さがあると思いました。
次回も頑張りますので、ぜひ応援してくださいね!
(^-^)