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2001.11.19 acid android@新宿リキッドルーム

140番台という破格の番号だったのに、到着が遅れたため、リキッドルームの狭い階段を300番台のところまで昇っていくのがやっとだった。

入場すると、白いTシャツが配られた。
背中に
  acid android
 shijuku Liquid room
   2001.11.19
と黒い文字で書かれたシンプルなTシャツ。Mサイズだったけど、かなり大きめ。
そして、SEX MACHINEGUNSからの花。ちなみに、メンバー来てたらしいです。
もう、コインロッカーは一つも空いていなかった(涙)。

中に入ると、すでにものすごい熱気。いつもは解放していない一段高いカウンター部分も、椅子があるのは、最前列だけで、立って見られるようになっていた。
フロアで暴れてもよかったんだけど、なにしろ、荷物をロッカーに入れられなかった会社帰りの私たち、泣く泣く荷物を安心して置いておけるところを探した。
結果、その一段高くなっているところの左サイド後側をゲット。幸い、ステージもよく見える。真後ろは、関係者席…みたいなところ。

ステージは、フェンスで仕切られた向こうにあった。全部で5枚。
左右から1枚ずつは天井に届くほど高くなっていて、
中央の3枚は、やや低くなっている。
Drセットは左右奥に一つずつ。右が通常のドラムセット。Pearlのもの。左は電ドラの赤いドラムセット。右側のDrは、1バス2フロア。タムはロートタム。

ドキドキしつつ開演を待ちながら、このときはまだ漠然と、yukihiroが叩くのはどっちのDrだろう、なんて思っていた。丁度斜め後ろの音源コントロールブースに、iMacのグラファイトとPowerBookがあって、喜ぶ私(笑)。

打ち込みで流れていた音が一瞬途切れ、場内がさらに暗くなる。
とたんに声が挙がるフロア。
再び流れ始めた打ち込みの音楽の中、ゆっくりステージに人が入ってくる。
ギターが3本。ベースはいないみたい。Drはやはり2人。
でも、シルエットが違う。どちらも、大きいのだ。
電ドラの方は、外国人。
アナログDrの方は、FURUTON!
そして、とまどいの声がものすごい歓声に変わったとき、細く小さな“彼”が、ステージの中央に歩いてきた。

胸まで届く茶色のストレートヘア。
パーマはほとんど取れてて、さらさらに近い。
黒のだらーっと長い長袖のTシャツ。袖も長い。 裾も長くてワンピースみたい。首のところ、2つ3つボタンがあった。 ヘンリーネックっぽい感じ。
赤のタータンチェックの細身のズボン。
ハードな黒革のショートブーツ。
赤い小さなシンセギターを持って、“彼”は、歌い始めた。

1曲目はUKアングラクラブっぽいダンスビートのインダストリアル系。
打ち込みの下を支えるのは、重い重いリズム隊。
yukihiroも入れて4本のギターに2つのDrがあれば、その上に乗っかる打ち込みのビートが、どんなに軽くても、体に伝わる振動は重い。
ベースは打ち込んであるみたい。リズムの一つとしてって感じがyukihiroっぽい。
そこに被さるyukihiroのVo。ちょっと喉を絞って、デスっぽい感じ。
これが、思いの外(笑)うまい。
いや、ファンだから、ではなく、本当に。
声にすごく色気がある。
昔聞いたことがあるのは、かなりエフェクトしてたから、まじめに生声で唄ってるのを生で聴くのは、たぶん初めてだと思うんだけど…かわいい(笑)。…というか、かっこいい。デスみたいなイメージで唄ってて、「かわいい」というのもどうかとは思うけど……。
ただ、気になったのは、サイリウムを持っていた子たち。それは、ちょっと違うでしょう(笑)。

2曲目。いかにもyukihiroという、打ち込みの重い曲。
私たちのまわりは空いていたので、かなり気持ちよく踊れる。
やっぱり、フロアライブはちょっと後ろの空いているところで踊りまくるのがいいね(笑)。

3曲目。ring the noise。ここで持ってきたのは意外だった。
気になっていた手振りがちょっと増える。
でも、やっぱりかっこいいいよね~、この曲。
アレンジ、ちょっとメタルっぽい感じに。かなり音にエッジを効かせている。
途中、前に出てきて、フェンスにつかまるyukihiro。

4曲目。ちょっと曲調はゆるめ。今までのよりは少し柔らかい感じ。

5曲目も、ちょっとまったりした感じ。でも、音はハードでした。
こっちの体もほぐれてきたので、かなりいい感じ。
だんだん手振りが減ってくる。みんなもいい感じにノッてきたんじゃないかな。

6曲目もややまったり。でも、5曲目より軽い。keyが入って、それが軽さを出してるんだなー。ただ、Drのバスがかなり重めに入ってるので、それが全体を引き締めてる。

7曲目は、ちょっとメロディアスな入り。後ろのライトが夜明けの空のようなイメージ。からの、一転、ダークで叩きつけるような感じに。
気持ちいい。
まさに、ビートで酔わせてもらってる気がする。

8曲目。せつない感じの入り方。yukihiroの声が、すごく色っぽい。ウィスパヴォイスもいけるじゃん(笑)。

9曲目。初めてギターを取る。打ち込みの早い曲。yukihiro、フェンスによじ昇る。
ゆらゆら揺れてるのは、yukihiroのノリなのか、フェンスが揺れるのか?
一瞬、ダイブするかと思った。
フェンスの中に戻って、踊るyukky。
かっこいい~~~。

で、あっさり去っていくみなさま(笑)。
ギターの彼は、ちょっとフェンスによじ登った。
yukihiroもかなり満足そうに手を挙げて去っていきました。

スクリーンには「NEXT 2002」の文字。
……ってことは、来年もやるってこと????
いや、絶対行くけど(笑)。

で、さすがにもうないかなーと思って(曲もなさそうだったし・笑)、フロアを出て、物販に走った私たち。
無事、私がアナログ盤の「ring the noise」を手に入れ、TちゃんがTシャツを手に入れ、そして、2人でステッカーを仲良く分け合っていたとき、フロアの中から歓声が!
え!? まさか!?

あわててフロアに帰還。
な、なんとメンバーが出てきてる!
私たちは、1段高いところの中央付近に陣取り、真っ正面で荷物握りしめながら、yukihiroを見つめていました。

「えっとお……もう、曲ないんでー(笑)。ring the noise、も一回やります」
初めてのMC(?)。
yukihiroらしくて、ホッとして、そして、大笑いした。

そのまま、ring the noise。
さっきより、ずっとずっと激しく。
フェンスの向こうから、ペットボトル投げる。中味が客席の前の方に飛ぶ。

ハンドマイクにしようとするんだけど、なぜかなかなかスタンドから外れず…。
結局、スタッフがきて、取って、無事フェンスによじ登って、立ち上がる。
フェンスの上で仁王立ちして……
といっても、背中が天井につかえるので、ややかがみぎみ。
で、ついに、フェンスの前に降りてきた!
ダイブするかなーと思ったんだけど、それは、さすがになかった。
まあ、ダイブしてても、私が、後ろにいたことを悔やむだけだったし(笑)。
間奏が終わると、ふたたび、フェンスの向こうへ。
でも、ノリノリで踊ったりして。
なんか、オフドラムであそこまで激しいyukihiro見たの初めてで、すごくかっこよくて、もう、どうしようって感じ。

最後、Drの2人が激しくDrバトルして、もう、Dr壊さんばかりの勢いでした。
ギターのおにーさんが、フェンス昇って暴れて。
他のメンバーは、けっこう帰っていくときはクールだったかな。
でも、手は挙げてくれたけどねー。
実は、かなりぼーっとしてて、あんまり覚えてないの。ごめんなさい(笑)。

で、結局デフマスターのyou-miさんは、ステージの上にはいなかったようなんですけど。
私たちの後ろで、音源いじってた人だったのかしら………謎。

それと、ババアの小言みたいでいやなんだけど、やっぱり、手振りはどうかと思うよ。
特に、こういうアングラノリのライブで……。
yukihiroも雑誌で気持ち悪いって言ってたし、ほんとーにそろそろやめよーよって。
でも、若い子たち(ホントに中学生くらいの)が、
「こーゆーノリって初めてだったけど、すごくよかったねっ」
と興奮して言い合っているのを見て、ほくそ笑む私たちだったのでした(笑)。

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