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【雑記】僕のファンタジー世界

同好の皆さんこんにちは!
久々にNoteを書き始めたユーキです。

ファンタジー世界の一品から書き進めようか、デスグロのクエストを拡充しようかと悩んでいたが、せっかくなので僕がファンタジー世界の好きなところについて、そこから僕のファンタジー世界について雑記として書くことにした。取り留めのない記事だが興味があればみていってくれ。

梯子かけの楽しさ

僕にとってファンタジーの魅力は、梯子かけであるといえる。超かっこいいミニチュアの造形、イラスト、映画の予告、お話のシーンがファンタジーにはあふれている。それもオールドスクールファンタジーになると練りこまれた歴史や背景、ファンによる考察、追加、横道コンテンツが盛りだくさんだ。

そんなコンテンツの坩堝を眺める中で、なぜそのシーンになったのか、それはこの後どのように動くのか、何を意味しているのかじっと考えるのが僕は好きだ。

どう考えても勝てそうにないサンドワームとの戦い、超巨大な石板が扉として開く有様、コナンがその筋肉でどう魔法使いと渡り合うのか思いをはせる楽しみこそが、僕のファンタジーの遊び方の核にある。

その道は誰が作ったのか。
道があるならその先には何があり、
誰が荷馬車の貨物を待っているのだろうか?

そういった背景からか、ゲームメカニクスを支えるRPGのルールブックが大好きだ。主人公が足を滑らした時何が起こるか、どんな絵を作り出すことができるか夢想するのにあれほど面白いツールはない。

また、SFや歴史、現実社会の考察もファンタジーを眺める足場になっていると思う。僕らはどうしたって現実世界をベースに何が似ていて何が違うのか考えるし、そこの近さと遠さにウキウキするものだ。

頭でっかちな楽しみ方かもしれないが、僕のファンタジー好きはそのような要素からできている。

仕組みだけのマイワールド

さて、僕のファンタジー世界について説明していこう。

と言っても僕は自分自身のファンタジー世界について地図を作っていないし、特定の偉人もいない、基本的にはペイントしたミニチュアにも名前を付けて個人の設定を考えたりしないタイプだ。₍なんとなくジョンっぽいという『ジョン』のイメージからジョンと仮名で呼ぶことはあるが、それはあだ名に近い。₎

僕のファンタジー世界は原則として魔法をどう考えるか、種族をどうとらえるか、時代はどのように流れたかという部分だけだ。これだけを考えるだけで、ある程度自分の中でしっくりくるし、事件の展開にワクワクできる。

いつもRPGのシナリオを考えるときは、魔法のアイテムの設定が僕の魔法理論の中でどれに当てはまるかを考えて、いつの時代かを考えて、その地域の種族分布を考えて、そしたら気候や地形も見えてくるので都度新しく作っている。₍この間出したデスグロのクエストもそうやって作っているよ。₎

なるほどそんなファンタジーワールドの作り方もあるのかと、この記事が誰かの刺激になったらとてもうれしい。

いきなり世界地図を描くために画材屋に走るだけが自分の世界の作り方じゃないんだ。₍もちろん地図から入るワールドの設計も素敵だ。僕自身ファンタジー世界地図を何枚もコレクションしているし、いつだって眺められる場所にフェイルーンの地図が張られている。₎

マイフェイバリット寝室ウォール

魔法問題 ラブクラフトとカルダシェフスケール

頭でっかちな僕としては、魔法の問題は非常に厄介だった。魔法が便利すぎることは華やかではあるが、どんどんできることが増えてしまい想像が薄まっていってしまう。

そんな時僕が感動した魔法の理論がウォーハンマーやコールオブクトゥルフで用いられている所謂『大いなる力を借りてくる』系の魔法だ。

なるほどこれは制限もあるし、場合によっては暴走するリスクもある。エネルギーを持ってくるという意味でも非常に納得感があるし、何よりお祈りや儀式によって大いなる存在が手を貸してくれるというのは実にわかりやすい。

特にウォーハンマー40kのワープに関する考え方は垂涎であった。悪魔の住む亜空間は超長距離をジャンプできるが、それは悪魔に気が付かれるため非常に危険というのはSFらしくもあり、ファンタジーらしくもある最高にクールな設定の一つだと思う。

そんな中で僕が普段使っている魔法の原理を紹介しよう。
名付けて『カルダシェフスケール的魔法解釈』だ。

カルダシェフスケールというのは旧ソ連の天文学者が考え出した宇宙文明の発展度を表す三段階の分類のことだ。

タイプI文明は、惑星文明とも呼ばれ、その惑星で利用可能なすべてのエネルギーを使用および制御できる。

タイプII文明は、恒星文明とも呼ばれ、恒星系の規模でエネルギーを使用および制御できる。

タイプIII文明は、銀河文明とも呼ばれ、銀河全体の規模でエネルギーを制御できる。

Wikipedia『カルダシェフスケール』より

こいつを利用して以下のような魔法エネルギーの源泉があると僕は想像している。

  1. 基本的にこの世界では現実の物理法則が適用されるが、以下の理由により魔法と呼ばれる特例的現象が発生する。

  2. この世界には無数の銀河が存在し、各銀河には様々な知的生命体が自然発生する。

  3. 全ての知的生命体は銀河内のエネルギーをすべてコントロールしようとする本能から、最終的にタイプⅢ文明に到達する。

  4. しかしタイプⅢ文明は罠である。イカロスの羽のようにタイプⅢ文明に到達すると、銀河は収縮をはじめ、1つのエネルギー体となる。

  5. エネルギー体₍アウターゴッドと呼ぶ₎はタイプ2以下の銀河に影響を与え、それらの文明では物理法則を無視した現象、魔法が使えるようになる。

  6. タイプ2以下の生命体₍デミゴッドと呼ぶ₎が銀河を脱出することもある。タイプ1以下の惑星住民にとって彼らの行う行動もまた魔法と認識される。

  7. 冒険者たちの舞台はタイプ0の文明である₍概ね帝政ローマ頃の文明₎。彼らの世界も他の銀河同様タイプ1文明を目指しているため、瞬間的に高次の技術、つまりは魔法が発生する。

このように考えると魔法を3分類できる。

  1. アウターゴッドの力の一部を借りることによる高次エネルギーの獲得。

  2. デミゴッドの力の一部を借り受けることによる高次エネルギーの獲得。

  3. 惑星自体ののカルダシェフスケールを高めようとする力を用いることによる高次エネルギーの獲得。

アウターゴッドは単なるエネルギーの塊であるため、言葉や儀式は通用せず、また彼らは判断の力を持たないため、より形式的な方法(共振や星の導き、時間、呪文など)により力を獲得することになる。アウターゴッドは常に銀河をさまよっており、その天体的近さの変化が直接魔法の能力に影響を与える。

デミゴッドはタイプ1以上2以下の文明から飛来した存在であり、銀河の脱出にあたりそのほとんどの物質的形態を失っている(人の姿や幽体、衛星などかもしれない)。アウターゴッドに比べ力は弱いものの、銀河を脱するだけの強い意志と判断力を持つ彼らは欲の化身であり、貢物や奉公、儀式や祈り、はたまた交渉によってその力を借り受けることができる。星の位置による影響を受けない。

惑星自体の魔法は、鍛錬と大地への理解がその力を決定する。疑似科学的要素が強く、エネルギーは弱いものの安定性が高い。また唯一暴走の危険がない。

こんな風に考えると魔法に特色が出て僕的に面白い。

マイワールドの種族



僕のワールドにおける種族についても簡単に触れておこう。

種族の違いというのは現実的に考えるとかなり興味深い。詳しくはエイリアンとの共存を描く第9地区、ロボットとの共存を描くブレードランナーなどSF的な映画を見ると楽しみが伝わるだろう。

そのロマンをたっぷり味わうには、各種族の関係の歴史を追うのが一番だ。以下の例は僕がよく使うワールドセットの歴史である。

惑星に自然誕生した知的生命体はノーム、ドワーフ、ゴブリン、オーク、ツリーキンなどである。 彼らは原生種とも呼ばれており、数万年に渡り抗争を繰り返しながらも文化圏を広げてきた。₍森の時代₎

そこに現在ではハイエルフと呼ばれている銀河外惑星からの生命体が飛来する。彼らはタイプ1文明に近いの技術を持ちながらも、その力の暴走により故郷を追われてきた。はじめは少数で非力だったハイエルフ達だったが、次第に勢力圏を広げ、ドワーフとの数千年に及ぶ戦争を繰り広げる。₍火の時代₎

この間、多くのデミゴッドも戦乱に影響を与えた。デミゴッドはほとんどが実態を保つことなく飛来しており、それ自体は非力であったが、祈りや儀式を媒介として自身の欲望を信者である原生種やハイエルフに代行させ、代価として力を与えた。

この戦乱において敗色が濃くなったハイエルフは、彼らの母星を壊滅させた破滅魔法を使用することとなる。 地上で生活することができなくなった知的生物たちは、ドワーフやオーク、ノームの一部₍後のハーフリング₎ハイエルフの一部₍後のダークエルフ₎の多くが地下へもぐり、ノーム、ハイエルフ₍後のエルフ₎は惑星を脱出し、コールドスリープに入ることした。 ゴブリンやラットマンといった邪悪なものどもやツリーキンは灰の雪が積もる地上で生き残ることを選択した。この時代を闇の時代と呼ぶ。

闇の時代に生まれたものもいた。デミゴッドの力により、魔法生物としてヒューマンが創造された。ヒューマンはその大半が死滅したが、小さな文化圏をいくつも持ち、文明を築き上げた。

5千年の年月がたち、灰の雪が解け、ドワーフやハーフリングが地上へ出るころには、古代末期程度の技術力をヒューマンが有していた。弱体化し、過去の魔法力を失ったエルフと、魔力に順応したノームも合流し、種族間での戦闘を回避する試みが千年に渡り繰り返された。これを朝の時代と呼ぶ。

以上だ。詳しい方から見れば既存設定のつぎはぎであるが、これが僕にとって非常に使い勝手がいい、イメージしやすい世界だ。なお、追記するがこの歴史は時によってコロコロ変わるし、このルートに乗らなかったほかの種族も大勢登場ことをここに注記しておこう。

長々と書いてしまったがこれらが僕の思い描いているファンタジー世界だ。比較的緩やかで、気分によって、場合によって変化するが、おおむねイメージする世界を心に持っておくのも、ファンタジーの楽しみ方として悪くないと思う。


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