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デスオアグローリーをストーリー的に楽しむ

ユーキ・ファンタジーラヴァー

やぁ同好のみんな！
うだるような暑さとはまさに今日この頃だが、みんな元気だろうか。

今日はデスオアグローリークエスト『深雪の宝玉』のプレイをお話風に振り返るメタルストーリー、国内RPGシーン風に伝えるなら”リプレイ”と言えるものをお送りするよ！

お話を考えながらデスオアグローリーをプレイする、そんな風景の一部を切り取ったものだ。雰囲気を共有できたのなら嬉しいな。

今回の記事は所謂”ネタバレ”が含まれている。
とはいえ最初のほんのちょっとだけなのであまり気にする必要はない。
(ネタバレなしで遊びたい場合は早速クエスト『深雪の宝玉』をプレイしてみてくれ)


はじめに

デスオアグローリーをゲーム的に楽しんだ流れについては、公式であるハーミットインの記事、もしくは僕の書いた『ざっくりでわかるデスオアグローリー』を読んでみてくれ！

この記事はハーミットイン販売のファンタジーアドベンチャーゲーム、『デスオアグローリー』の二次創作だ。二次創作ガイドラインについてはこちらをよんでくれ！

クエスト『深雪の宝玉』とは

クエスト『深雪の宝玉』は、ユーキ・ファンタジーラヴァーが作ったデスオアグローリー専用のクエストモジュールだ。雪山を舞台とした冒険で、冒険者たちは寒さや様々な敵と戦いながら、盗まれた魔法の石を取り返しに難局へ挑んでいく。

『深雪の宝玉』を遊ぶにはデスオアグローリーのルールブックと、いくつかのオールドスクールファンタジーミニチュア、そして印刷されたクエストモジュールが必要だ。ルールブックやミニチュアについては『デスオアグローリー』スタートガイドを、クエストモジュールについては下の配布ページを見てくれ！

冒険の始まり

この冒険はとある山岳地帯の奥地、吹雪の中の寒村から物語が始まる。
早速オープニングを覗いていこう。。。

オープニング

　冒険者の旅は、いつもうわさ話から始まる。

　君は遥か彼方の凍てつく村で起こった盗賊たちの目撃情報 と、村の地熱を高め、冬から守ってきた魔石が失われたとい う悲痛な知らせを耳にする。

　鼻先も凍り付く北方の彼方、村人たちの苦難を救いたいとの使命感が心に沸き上がり、胸中の正義感に炎が燃え盛る。君は、躊躇いもなくその村へ の道を急いだ。

　遥か遠い地を越え、遂にあなたは凍てつく村に足を踏み入 れる。白い息を吐きながら、あなたは足を進める。周りには、突風とともに雪が打ちつけられ、樹木は凍りついた姿で佇む。

　村人たちの表情も、寒さと不安、疲れによって樹皮のように 固く張りついていた。

　やがて、村長が待つ赤い屋根の家にたどり着く。彼は厳しい面持ちで冒険者たちを迎え、炎の守護石、『熱のガーネット』 を取り戻すために、冒険を依頼する。

　君たちは剣と魔法を手に、凍てつく村を救うために力を振るう覚悟を決めたのだった。 古の伝説や魔物たちが跋扈する世界で、あなたの冒険が 幕を開ける。果たして、あなたは熱のガーネットを取り戻し、 凍てつく村を絶望の運命から救うことができるだろうか。その 答えは、あなたの選択と行動にかかっている。

冒険者たち

さて、降り積もる雪を踏みしめながら、四人の冒険者たちが現れる。
ドワーフの戦士ホーラン、司祭ポラニアト、野蛮人ゴフサ、そして傭兵ゲントランだ。

彼らは、決してただの仲良しではない。
全員が、自身の腕におぼえをもつプロフェッショナルであり、お互いの利益の為、お互いの生命の保持の為、同じ道を歩んでいるのだ。

先頭を行くのは毛むくじゃらの戦士ホーランだ。
赤い鼻を痛いほどこすりながら彼は村長の家を訪問した。

陰から覗くものども

次に今回の敵を決めよう。
今回の敵は野を追われ雪山に逃れた卑なるものども、雪ゴブリンだ。

今回は彼らを『”緑の牙”兵団』と呼ばれる組織として設定した。
”緑の牙”兵団は各地を転々とするゴブリンで構成された卑劣なる傭兵団で、特に村の焼き討ちや窃盗による破壊工作を目的としてひそかに雇われ、悪名を上げていった。

そのうち根城としていた祠を襲撃された彼らはいのちからがら、これまでに盗んだ宝物を手に北の山中へ逃げたのだ。

彼らは北海への道すがら、熱のガーネットを強奪し、春の雪解けを待って北方の盗賊港へ逃げようとしているのだった。

ゲームスタート

役者はそろった。ここからがゲームスタートだ。
既にワクワクは十分高まっており、サイコロも温まってきた。
いざ、冒険を始めていこう。。。！

キーイベントA『宣誓』

クエスト(以下QE)：さて、ゲーム開始だ。君の手元にある冒険者たちを盤面に並べてくれ。
プレイヤー(以下PL)：うわ、クエストモジュールが喋った！
QE：古き良きリプレイのスタイルに合わせたかったからね。実際デスオアグローリーのプレイは君(プレイヤー)と僕(クエストモジュール)の対話のように進んでいく。こっちのほうがイメージしやすいんじゃないかな？
PL：なるほど、わかったよ！

QE：さて、君の冒険者たちは寒村の村長から以下のことを伝えられたよ。

『地熱は失われた。地を温めてきた赤きガーネットが盗人の手に落ちたのじゃ。じきに黒い冬がやってくる。牛とオポタポの皮を急いで鞣しているが、村人の半分も冬はこせまい。どうか、それができようなら。熱のガーネットを取り返してはくれんか。』

QE：君たちはどんな反応を見せるかな？
PL：かわいそうだし助けてあげたいな。
QE：なるほどね。君はここで冒険者たちに以下の宣言をさせることができるよ。

  1. 正義のために、ガーネットを取り戻して見せる！

  2. 名誉のために、盗賊の首を落として見せる！

  3. まずは金の交渉だ！

PL：冒険者たちはそれぞれバラバラの意見なんじゃないかな。野蛮人のゴフサは迷わず２を宣言するだろうし、司祭ポラニアトはじっと様子を見ていそうかな。戦士ホーランは１を選ぶか、旅の安全のために３を選びそう。傭兵ゲントランは迷わず３だね。
QE：オーケイ。今回はどれか冒険者を選んで宣誓をすることになる。きっとそれぞれの思惑がありながらも、誰かが機先を制したのだろうね。真っ先に口を出しそうなのは誰だい？
PL：それはもちろん傭兵ゲントランさ！　ドワーフの戦士ホーランは先をこされてふむぅとうなっているよきっと。
QE：ではゲントランは一歩前へ出て、丁寧な口調で、しかし威圧的に金の交渉をし始めるね。村長は追加で前金を支払うことができるようだ。それから地域の豪商がゴブリン退治を求めていることも教えてもらえるよ。冒険者たちは豪商からも前金を受け取って、かつ冬の支度を手伝ってもらえたね。
PL：思いがけず儲かっちゃった！　でもなんだか不穏だな。
QE：そんなことはないさ！　豪商は契約書にサインさえしてくれればゴブリンの一党を倒した際にさらなる報酬を上乗せしてくれると言ってくるよ。契約書には様々なサイン欄があって、分厚い皮ひもで結ばれているね。ちょっとした荷物になりそうだ。
PL：ずいぶんと期待されていてむしろ怖いよ。とはいえここは金庫番でもあるホーランがサインをして松明の下に契約書をねじ込むね。
QE：いいね。では村を散策してみようか！

イベント１『酒場での聞き取り』

QE：酒場についた冒険者たちは聞き取りを始めるね。
PL：困ったな、このメンバーにうまく正しい情報を聞き取りできるようなやつはいないよ！
QE：では冒険者たちは真面目に聞き取りをしたものの、酒場の村人たちからあることないこと吹き込まれて逆に混乱してしまったようだね。
PL：あちゃー。他にできることはないの？
QE：ガラの悪そうな村の若者３人がトランプゲームでもしないかと声をかけてくるね。
PL：盗賊の神に誓って、こいつらはイカサマで僕らをはめる気だな？野蛮人ゴフサの丸太のような腕を見せて追い返すよ。
QE：オーケイ。ではイカサマ師たちは血相変えて店の端へ帰っていくよ。
PL：一昨日きやがれってんだ！

キーイベントB『なめし小屋』

QE：冒険者一行は次に革のなめし小屋に向かうことにしたよ。というのもこの吹雪だ。雪山を登っていくには”毛皮”が必要になりそうだね。
PL：でも毛皮は村人たちが冬を越すための大事な資産だろ？そう簡単に譲ってくれるのかな？
QE：どうだろう。君たちが誠実に任務をこなしてガーネットを取り返せると思ったら融通してくれるかもしれないね。
PL：じゃあ戦士ホーランが毛皮職人に話しかけるよ。ホーランはドワーフだからきっと職人とも仲良くなれるんじゃないかな！
QE：オーケイ。では判定してみよう(サイコロコロコロ。。。)ふむ、職人たちはやや不信ながらも金貨と交換で毛皮をくれるようだね。それから職人の内一人がホーランの無事を祈って、お守りを託してくれたみたいだよ。
PL：やった！　金貨は前金をせしめてるから毛皮は十分に買えそうだね。それにホーランが受け取ったお守りはなんだか村との絆がちょっとできたみたいだ。
QE：『雪山の主ファマーにかけて、無事の帰還を祈っているよ』といい職人は作業に戻るね。
PL：それならホーランは『金床の神に誓って、村を救って見せよう』と自信たっぷりに返すよ。
QE：よし、では次のイベントだ。。。おっと、どうやら君のいる作業場のすぐ近くで野党が家畜を襲っているらしいぞ！
PL：なんだって！こうしちゃいられない。全速力で現場に向かうよ！

おわりに

さて、いかがだったかな？
お話を基軸とした僕なりのデスオアグローリーは、いつもこのようなことを考えながら展開されている。

クエストと見比べてみてくれればわかるが、遊んでいく中で様々な設定を付け足して遊んでいるね。是非こんなふうに君の世界で、君の冒険者たちの、君だけの冒険を味わってほしいな。

この記事が一例として、みんなの冒険になにかエッセンスとなったのなら非常に嬉しいな。
ではまた、別の記事で会おう！！

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