涙の中には、愛おしさがある。〜人生のステージが変わる時〜
人生のステージが変わる時。
これからの新しい人生を思い描き、希望と不安を抱きながらの時を過ごす。
そしてふと、これまで馴染んできた場所を離れるという現実に、気が付く時が来る。
その時初めて、これまで積み重ねてきた、たくさんの「繋がり」を手放さなければならないことへの、悲しみを感じる。
その「繋がり」を大切に育んできた期間が長いほど、深く繋がっていればいるほど、その悲しみは深い。
卒業式の涙は、その「繋がり」に気付き、手放していく、さようならの悲しみの涙。
「この地での私の暮らし」は、卒業の時を迎えているのだ。
そのことに、気付かされてしまった一昨日。
悲しみの涙が止まらない。
こんな風に、大きく深い悲しみを感じるとは思っていなかったから、こんなに泣けるものかと自分でも驚いた。
丸2日間、事あるごとに涙ぐみ、時に声を上げておんおんと泣いた。
私は、ただただ、悲しみを感じることを自分に許すことにした。
十分に悲しみを感じきることが、今の自分には必要なことと感じたから。
そうして、悲しみの涙は、積み重ねてきた日々の中で、繋がりを持った全てのことに対する愛おしさの涙へと変化していった。
目に映る、愛おしいすべてのものたちに、「ありがとう」「ありがとう」と感謝の思いが湧いてくる。
感謝の気持ちを胸に抱き、次のステージへ歩き出そう。
私の深い悲しみを共有し、寄り添ってくれたふたりの友人にも、心から感謝している。
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