バレンタイン
15年前のバレンタインを思い出す。
あの日、あなたにチョコとストラップを渡して、あなたは、ご機嫌だった。
ホワイトデーにまさか、お返しが来るとは、思ってなかったけど、あなたは、ちゃんと手紙とクッキーを用意して、渡してくれた。
あの手紙は、私の記憶に永久に刻まれた。
とっても嬉しかったよ。
あなたを先月見かけたけど、私をじっと見つめてきたし、私もまだ、あなたを好きなんだと思った。
あなた以上の人は、いないから。私にとって。
私は、今の会社を辞めることになると思う。
次の会社は、もう決まってるけど、まだ、正式に辞めてないから、日取りが決まらない。
あなたと結婚したい。仕事は、いつでも出来るけど、結婚は、いつでもってわけにはいかない。
あなたの決断を待ってます。いくら、私が、働きかけても、あなたが動かないと私たちの未来は、動き出さないから。
あなたと出会い、祖父が亡くなり、祖母も亡くなり、私には、あなたが、必要だとつくづく思った。
普通だったら、諦めてる。15年も想い続けてなんかいない。不思議な宇宙の采配のなか、出会い、今も忘れられないなんて、何らかの意味があるんだろう。
他の人では、埋められない孤独が、あなたなら、ピタリと埋められる。
一緒にずっと生きよう。