「銅像」を読んで
志賀直哉の随筆「銅像」を読んだ。
第二次世界大戦中、日本は竹やりで相手を倒す訓練する、アメリカは原爆を作っていた。
知っている史実だけど、文章で読むとその様子がありありとわかり、滑稽で可笑しかった。
でもそれだ、渦中の中でもがく私と笑う私がいる。
この随筆を読んでいると、どこからの視点かということがとても大事だと思う。
自分の視点の立ち位置を高く高く。
日本の一部地域の中で軍に言われるがまま訓練する人々の視点か、アメリカの視点か、地球を離れて宇宙からみたら本当に何やっているのかとしか見えない。
「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがあるじゃないか。
多分多くの人は知っている。
それでも、井戸の中にいることに気づけない。
まさに私の日常の思考だ。
自分の悩みとかもそれにすぎない。
全部悩みを
書き出せ。
欲も書き出せ。
全部机の上にあげてみろ。
そしてよくよく眺めてみよう。
自分がどこにいるか、はまっているか。
きっとちっちゃいしょーもないプライドだ。
それを握っているから出られない。
自分をもっと見つめろ。
本当に私はここから出たいんだ。
私を鼓舞しよう。