散る桜 残る桜も 散る桜
昨日は、生前お世話になった方を偲ぶ会でした。
みなさまに深く慕われ、ご家族からも深く愛されている方でした。
歌もお上手な方でした。
ふくよかで、あたたかい、心に染み入るような歌声で、そのお声をお聞きするのが楽しみでした。
一人一人、遺影の前に献花をお供えしました後は、親しかった方からのお言葉がありました。
泣きながら、言葉が詰まりながら、お話される方もいらして、わたしも故人を思い出しながら涙しました。
散る桜 残る桜も 散る桜
どなたかのお言葉の中にあった句でした。
心に深く響く、美しい句でありましたので、帰宅してからも覚えていました。
調べましたら、あの、良寛和尚さまのお言葉であったそうですね。
(「うらを見せ おもてを見せて 散るもみぢ」だったという説もあるそうですが。こちらのページより引用。)
これほどまでに、簡潔に、美しく、「死」というものを表現したお言葉をわたしは他に知らない。
この言葉に出逢えて本当によかった。
これもまた素晴らしい出逢い。
亡くなられてからも、なお、素晴らしい出逢いに導いてくださる方であった。
心からの感謝を申し上げます。
合掌。
ゆっこらんど 拝