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【読書メモ】P.D.ジェイムズさん『女には向かない職業』早川書房
手こずった。本当に手こずった。
なかなか文体が体に染み込まず、進まなかった。
途中から事件の急展開に驚いて、どっぷり浸ったけど、それでも読み終えてみたら、もう一度読み直してみたい、とわずかに思いつつ、大変さの方が際立ってそのままにしている。
『女には向かない職業』は、昔読んだ、大学生が主人公の青春ミステリーシリーズの1作目に登場した。
主人公は、同級生が教室で『女には向かない職業』を読んでいるのを見かけて、それをきっかけに主人公と同級生は会話をかわすようになる。そして彼女たちは同じミステリー研究会に入る。
見知らぬ同士が本をきっかけに意気投合する、というシチュエーションは、読書好きあるあるで、でも、当時、進学のため、地元を離れたばかりの私には遠い世界の話だった。だからこそ、憧れとともに『女には向かない職業』というタイトルは記憶されたんだと思う。
タイトルは覚えていたものの、結局読む機会がないままでいたら、ある日、ふっと私のKindleのオススメに上がってきて、ついに読むことになった。
そういう意味では、わりと運命を感じて、今こそ!ついに!と熱い思いで読み始めたんだけど、その熱意もなえるほど手こずった。
1975年初版。
思ったほど古くないと感じるのは私が70年代生まれだからで、50年前の作品だと思うと、驚く。舞台であるイギリスの都会と自然のごちゃまぜになった雰囲気が感じられるのも好き。
書いてるうちに、なんだか読み返したくなってきた。
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