【読書メモ】宮島未奈さん『成瀬は信じた道をいく』新潮社
成瀬は行くよ、どこまでも。
相変わらず、軽やかに淡々と我が道を行く成瀬あかり。
毎回、私の予想を裏切り、斜め上を行く。
人と違う道を独走状態だったあかりが、なんとなく周りとのコミュニケーション力をつけて、(というか、あかりの世界が広がった分、あかりを受け入れる人に出会えてるのか?)チーム成瀬が出来上がってることにほっこり。
最後の「探さないでください」が私は最高に好き。
お笑いコンビ ゼゼカラをあかりと組む幼馴染の島崎が、あかりに内緒で帰省すると、あかりは書置きを残して失踪していた。島崎は、あかりが出会った人たちを辿りながら、あかりの行方を探し始める。
島崎があかりを見つけたシーン。
そこかいっ!?とツッコミつつ、爆笑。
きっと、あのシーンは何年も経ってから、この本を手放した後、コピー機の前で操作をしてる瞬間に、脈絡もなく頭に浮かんできて、笑っちゃうんだろうな。そして、「ああ、次は成瀬を読もう」って思うんだろうな。
いいなと思ったら応援しよう!
いつも読んで頂き、ありがとうございます。ぜひサポートお願いします。頂いたサポートは、大好きな本を買うのに使わせて頂いてます。たくさんの方のサポートに感激です。