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Pocket Pivotでの購入検証

今回は、オニール氏の弟子である「ギル・モラレス氏」「クリス・キャッチャー氏」の書籍「株式売買スクール」の中で解説されている「Pocket Pivot」について、最近?の銘柄でどのように機能するのか検証してみました😉
もっと、たくさんの銘柄で見ていきたかったのですが、とりあえず、2銘柄($TSLA、$ENPH)で見ていきます。

【Pocket Pivotとは】

まず、本書の中で記載されているPocket Pivotとは何かを確認します。Pocket Pivotは、通常のPivot(Cup with HandleのHandle高値など)よりも、少し早いタイミングで購入できるポイントのことを指します。

1.前提

  • ファンダメンタルがよい。
    ⇒CAN-SLIMでいう、"C(Current Quarterly Earnings)"と"A(Annual Earnings Increase"が目安になると考えます。

  • よいベースを形成している。
    ⇒週足チャートで終値が収束している、機関のアキュムレーションが見られる等

  • 主要な株価指数と比較して良い傾向にある。
    ⇒RSラインが上向きであれば良いと思います。

※長期的な揉み合いは避ける。

2.Pocket Pivotの特徴

  • 価格と出来高が収束している

  • 50dmaの上で株価が推移している。

  • 過去10日間の出来高に注目し、その間以上の出来高を伴って株価が上昇している。

  • 移動平均線(50dma、20dma、10dma)から反発するように上昇する。

  • 移動平均線から離れすぎていない。

※Pocket Pivot前に、ウェッジ(出来高は細っているが下値を切り上げる)は良いサインではない。

3.その他

  • Pocket Pivotは、移動平均線の上抜けを一つの手がかりとするため、ミネルヴィニ氏の「トレンドテンプレート」を満たさない可能性があります。トレンドテンプレートの中に、「40wmaが1か月以上上昇トレンド」という条件がありますが、移動平均線の上抜けを手掛かりとすると、まだ40wmaは追いついていないこともあります。

  • Pocket Pivotを用いた底値買いも記載されていますが、30wmaや40wmaは下向きの時点で購入することになるかもしれませんので、ミネルヴィニ氏やスタン氏の考え方からは購入候補にはならないと思います。


【$TSLA①(成功例)】

$TSLAの'20/11に発生したPocket Pivotを見ていきます。

  • 出来高の収束が明確(チャートのピンク部分)🔵

  • 11/10~16までで値幅が収束🔵

  • RSラインは水平となっており、イマイチ▲

  • Low volumeで下落🔵

  • 11/17に過去10日以上の出来高を伴って、Pocket Pivot発生。(ただし陰線なので少しマイナス)▲
    ⇒更に翌日、陽線となっているため、問題なし🔵

  • 50dmaを上抜けしたPocket Pivot🔵

Pocket Pivotで購入できていたら、直近の高値で90%近くまで上昇しています👆そこで売れているかどうか分からないですが、かなり大きな利幅です。

$TSLAの日足チャート(~'21/2/19)

【$TSLA②(失敗例)】

続いて、'21/6に発生したPocket Pivotを検証します。チャートから分かることは以下です。

  • 出来高の収束が明確(チャートのピンク部分)🔵

  • 4/6~12までで値幅が収束🔵

  • RSラインは下降傾向🔴

  • Low volumeで下落🔵

  • 4/13に過去10日以上の出来高を伴って、Pocket Pivot発生(ただし、そこまで大きな出来高ではない)▲

  • 50dmaを上抜けしたPocket Pivotだが、50dmaが下向き🔴

上記の通り、$TSLA①と比較すると、Pocket Pivotとしては少し不足のような気がします。そのためか、一度は50dmaを上抜けしましたが、すぐに下落となってしまい損切ラインに引っかかるような形となっています。


$TSLAの日足チャート(~'21/6/11)

【$TSLA③(成功例)】

続いて、'21/9に発生したPocket Pivotを検証します。チャートから分かることは以下です。

  • 出来高の収束が明確(チャートのピンク部分)🔵

  • 値幅が収束🔴
    ⇒ただし週足で見ると値幅は狭くOK🔵

  • RSラインは上昇傾向🔵

  • Low volumeでウェッジ🔴

  • 9/27に過去10日以上の出来高を伴って、Pocket Pivot発生🔵

  • 50dmaの上でPocket Pivot🔵

値幅の収束が日足ではイマイチではありますが、それ以外は問題なく、いいPocket Pivotと言えます。その後、50%近くの上昇を見せています😊

$TSLAの日足チャート(~'21/11/8)

【$ENPH①(成功例)】

次は、直近Solarセクターを牽引している$ENPHを見てみます。まずは'19/4に発生したPocket Pivotです。

  • 出来高の収束が明確(チャートのピンク部分)🔵

  • 4/23~25の値幅が収束🔵

  • RSラインは水平▲

  • Low volumeでウェッジ🔴

  • 4/25に過去10日以上の出来高を伴って、Pocket Pivot発生🔵

  • 10dma、21dma、50dma、の上でPocket Pivot🔵

素晴らしいPocket Pivotだと思いました😆3日後に、好決算でGap upしています。含み益がない状態で決算を迎えなければいけないので微妙な部分もありますが…

$ENPHの日足チャート(~'19/6/27)

【$ENPH②(成功例)】

続いて'20/1のPocket Pivotについてみてみます。

  • 出来高の収束(チャートのピンク部分)🔵

  • 値幅が収束🔴

  • RSラインは上向き🔵

  • Low volumeで下落🔵

  • 1/2に過去10日以上の出来高を伴って、Pocket Pivot発生🔵
    (オニール的なPivotでもある)

  • 10dma、21dma、50dma、の上でPocket Pivot🔵

こちらも後から見れば50%近くの上昇を見せています。値幅は収束していないものの、Low volumeで下落を見せており、よいPocket Pivotでした。

$ENPHの日足チャート(~'20/2/26)

【まとめ】

今回、2銘柄でPocket Pivotを探してみました👀全てのポイントを満足しているタイミングはありませんでしたが、Pocket Pivotで購入することで通常のPivotよりも早いタイミングで購入することが可能ですね😉
満たすポイントが多いほど、勝率が高くなるようなイメージだと思います。
特に
「RSラインが上向き」「移動平均線が上向き」
は重要なファクターと感じました🤔

間違っている解釈などあると思いますので、Twitterなどでコメント頂けるとありがたいです☺️最後までお読みいただき、ありがとうございました😊

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