
マラッカ①|旅ログ
「不衛生で押し売りがしつこい国が多い」というイメージが先行して、あまりアジアに行ってみたいと思うタイプではなかったですが、他に比べて近代的で過ごしやすく未だ訪れたことのない国として、マレーシアが気になっていました。寒波に居座られている日本の避寒地として、休暇を組み合わせやすい今回2月にマラッカとクアラルンプールへ行ってみることに。
1ページにまとめたいのに、編集の時点でも長すぎて動きがモッサリしてしまうから、ページを分割しておきます。まずはマラッカ川近くの観光の中心地へ。
異国情緒あふれる街
マレー半島南部に位置し、ユネスコ世界文化遺産に登録された地区「マラッカ」。「マラッカ海峡」の名で貿易の要衝としても有名だが、ポルトガルやオランダ、イギリスに統治された歴史をもち、多様な要素が混じり合った独特な雰囲気を醸し出している。
マラッカ市街
バスターミナル「マラッカ・セントラル」前の幅広い道路を横断できるように歩道橋があって、本来ならサクッと渡れたのだろうけど、封鎖されていて大幅な迂回を強要される。次の日は渡れるみたいだったから、たまたまこの日だけなのかも。


バスターミナルでスーツケースを一時預かりしてもらってから、身一つで市街地までウォーキング。歩いてみると、改めて市街地までの距離をスーツケース引きずっていくのはシンドイ。タウンバスを待つかタクシーを呼んで行くのがセオリーらしい。
日本人の観光客が結構いて、日本語の看板もチラホラ。「日本人から来た」と言うと、日本語で挨拶もしてくれる。よく飲食店のメニューでも目にしたけど、マレーシアの人たちは、「ネスレ・ミロ」が好きな様子。
マラッカ川

川沿いの遊歩道を歩く。マラッカ川はクルーズも可能な様子。暑い日差しが差す晴れた日に気持ちの良さそうなカフェのテラス席、カラフルな店たちが軒を連ねる。壁には壁画アートが描かれており、コレだけ様々な色合いが混じり合うとゴチャゴチャして見えてしまいそうなイメージだが、コレが逆に南国感のある調和が取れた景観を生み出しているように感じた。


左岸にはオランダ広場、右岸にはジョンカーストリートと、川を挟んで両サイドに見どころが集まっている。路上駐車が多い若干、小汚いような裏通りも、個人的に東南アジアっぽく感じて結構スキ。気軽に入れる商業施設みたいなのも近いから、
トイレ休憩もしやすい印象。
オランダ広場|スタダイス

ラウンドアバウトのような道を囲んで、由緒ある教会や時計塔、博物館であるスタダイスの赤茶けて統一された壁面が目出つマラッカ観光の中心の広場。記念オブジェの前では観光客が賑わっている。冷たいドリンクやココナッツを販売する露店も近くにあって、飲みながら広場の周辺だけでも時間が過ごせる。

電飾付きの「トライショー」と呼ばれる乗り物が広場を中心に行き交っている。音楽を流しながら自転車を漕いで、後ろに観光客を乗せて走る。歴史ある街の中を、ピカチュウやドラえもんなどのキャラクターがデカデカと描かれた自転車が爆音を流しながら走っている光景は、異様な雰囲気で面白い。あまり乗りたい気持ちではないけど、日本にはない光景として目で楽しめた。
ジョンカーストリート

両脇に魅力的な商店が並ぶ、中華風の赤いランタンで飾られたハン・バジェット通りの通称「ジョンカーストリート」。この日はチャイニーズイヤーだったのかな。甘いフルーツや香辛料の香りが漂ってきてテンションが上がる。歩いては買い食い、気になった店に入って土産物を選んだりできて、距離もそれなりに長いから、往復するだけで長く楽しめる。気温が高いせいか、店が風通しよく開かれていて、外からでも店内の雰囲気がわかるのが、この地域の良さのようにも感じた。
有名なチキンライスボールが食べられる飯屋や、氷菓子のチェンドルが美味しい店があるのも、この通り沿い。昼間は片側に駐車が並んでいて、車も通るから要注意。

1本北側の道も活気は控えめながら飲食店や寺院があって、時間があればじっくり寄り道したいところ。
現地情報
事前に調べた情報と肌で感じた情報を記録として、今回の旅行全体を通した内容で記載しておく。
通貨
「マレーシアリンギット」は、店先では商品に RM と表記されて「◯リンギット(リンギッ)」と告げられる。レートは RM 1 = ¥ 33 くらいだろうか。日本では流通量が少なくてレートが高いとのこと。
今回は事前に両替せずに日本円を持っていき、クアラルンプール国際空港内で両替。両替所は駅やバスターミナルなど至るところにあるし、さほど気負わなくても大丈夫だった。 RM 1 = ¥28 だったが、市街地ならもう少しレートが良いらしい。

初めての旅先ということで念には念を入れて ¥20,000 分を替えてもらったものの、丸3日いて ¥5,000 分くらい余る。クレジットカードが広く普及されていて利用頻度が高く、現金のみ要求される場面は少ない。逆にカードのみというのがあるため、両方用意しておくのは必須。
道路
車社会であり都心も郊外も車幅が広い。自動車には走りやすいだろうが、日本のように歩道が整備されていない場所も多いため、歩行者にとってはちょっと優しくない。路面が荒い車道の脇を歩いている人がいて、側溝やマンホールが壊れて空きっぱなしになっている危険な所もある。片側2〜3車線の道路の向こう側に渡るのに結構、先の方にある歩道橋を使わないといけないケースもあるから一苦労。
日本ならウォーキングがてら散歩できるような距離だと思って甘くみていたら、思った以上にキツかった。

郊外は歩行者用の横断歩道や信号機が珍しく感じるほど少なく、都心でも整備中なのか故障なのか、一向に変わる気配のない信号機もある。空気を読むタイプの信号なのか、律儀に立ち止まってボタンも押しているのに、待てど暮らせど青にならない。痺れを切らして渡ってしまう人たち多数。
気候
寒波が訪れた関東の気温が概ね 10 ℃ くらいに対して、マレーシア滞在中は平均 32 ℃ 。11 月〜 3 月は雨季に該当していて湿度が高いため、濡れたタオルや衣服の乾燥は期待薄。それでも1日中ずっと雨に降られるようなことはなく、朝 30 分くらい傘さしたくなる程度だった。
基本的に晴れていて、サングラス持っていて良かった。ちょっと日に焼けた。逆に施設の中は冷房が効いていて、入った瞬間は極楽でもしばらく居ると冷える。
利用サービス
事前事後を含めて、今回の旅行全体で利用したサービスについて記載しておく。
エアトリ 海外航空券・ホテル|チケット予約
今までフリープランとはいえ旅行代理店のパッケージツアーでしか行ったことがなかったため、今回は調査も兼ねて利用した。マラッカとクアラルンプールの2拠点を網羅するような予約ができなくて、航空券とホテルを別々に組み合わせる個人手配を再現。

最初 UI が混みっているイメージだったが、慣れれば問題なし。グレードの良いホテルが航空券とセットで安く利用できるのはありがたい。この手のサービスは「当日に予約されてなかった」みたいなトラブルは付きモノだけど、今回は当たらなくてホッと一安心。出発前の事前案内メールや、航空会社やホテルを利用する際の注意点がまとまったバウチャーもしっかり用意してくれて助かる。
マレーシア入国管理局は、2023年12月1日から、マレーシアの空港に到着する国際線旅客に対し、デジタル入国カード(マレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC)の登録を義務づけています。登録は入国の3日前からオンライン(https://imigresen-online.imi.gov.my/mdac/main )上で、旅行者の氏名、生年月日、パスポート情報、メールアドレス、携帯電話番号、到着日出発日等の情報を入力する必要があります。
MDAC なんて、事前案内されなければ気づかなかったかもしれない。ただ、急に予約内容変更メールが来ると焦る。しかも時間も便も変更前と後で何も変わっていないような文面で、一体何だったのか謎だけが残る。
バティックエア|航空会社
LCC より若干グレードが高いらしいマレーシアの航空会社。今回初乗りしたが、他より料金が安い割にキレイで快適、特に荒っぽく感じるような操縦なし。前の座席にモニタが付いていない車種があったり、酸素マスクや着用ベストの説明を CA 自ら実演するタイプで、アナログな部分あり。
デフォルトで機内食が付いていないケースは初めて。事前に予約しておくか、当日に CA がカート押して回って来た際に RM で支払いすれば食べられる模様。前の席のポケットに入っている雑誌にメニューも乗っていて、マレーシアの現地料理が美味しそう。ただ今回は利用せず。
Starmart Express|長距離バス
クアラルンプール国際空港に到着したら、その足ですぐマラッカに向かうために、今回は空港から長距離バスを利用した。「マラッカ・セントラル」というバスターミナルまで行けるようになっている。空港が広いから迷うが、バスの案内を見ながら進んで行くと乗り場近くにチケット売り場がある。クレジットカード利用 OK。

空港→マラッカ他の観光都市だけでなく、クアラルンプール市内でも大型バスターミナルである TBS(某テレビ局ではない Terminal Bersepadu Selatan の略)から出ていて、アクセスしやすくなっている。
今回の場合だと、「クアラルンプール国際空港→マラッカ・セントラル」で RM 35 、「マラッカ・セントラル→ TBS」で RM 12。

Transnational 社と Starmart Express 社のバスがあるものの本数は多く、チケット購入時には時間で案内されるため、バス会社を意識することはない。電光掲示板が出ているから確認は容易。ただ、乗り込むバスを大声で案内している担当者の誘導の仕方が甘いから、ヘタしたら隣り合ったバスで乗り間違えそう。 BUS NO を要確認。